第60話
「みんなー、こんばんわ」
『こんばんわー』
『待ってました』
『このために生きています』
『青様今日も素敵です‼!』
『青様の綺麗なお顔を舐め舐めしたい』
「みんな、ありがと。今日も一日お疲れ様」
変なコメントがあるけれど無視をしつつ、デビュー配信三日前になったので、報告も兼ねつつ雑談をすることにしようと思う。
「あ、最後にみんなに報告とかいろいろあるから最後まで聞いてくれると嬉しいな」
『はーい』
『報告とか関係なしにいつも最後まで聞いています!!』
『聞かないとかありえない』
「みんなありがと。じゃあ、まず最初のお悩みを読んでいくね」
いつものようにお悩みボックスを作り、リスナーの人たちに悩みを送ってもらう。
「じゃー、まずこの人。えーっと名前はきらりんさん。私は、今高校生なのですが毎日、毎日ある人の事が頭から離れません。過去の配信を見返してどうにか耐えていますが、私の愛は止められそうにないです。どうすればいいですか?大好きな青様.....って、最後にある人の名前言っちゃってるよ!ありがとね、きらりんさん。僕もリスナーのみんなの事が大好きだけれどでも今は配信頑張りたいから、応援してくれると嬉しいな」
『はーい!!』
『大好きって言われたんだけれど!!』
『その大好きは私のものに決まっているだろうが』
『は?私のなんだが?』
「喧嘩しない。みんなの事が大好きって言っているんだから」
『はーい』
『窘められるのもいい』
『新たなる性癖が!!』
それからもかなり多くのお便りを裁いて、告知のコーナーへと移る。
「みんな、お待ちかねの。告知をしていきます!!」
『やったー』
『なにかな?』
『ドキドキ』
『wktk』
爆速で流れるコメント。みんなが楽しみにしてくれている。
「三日後の夜の八時から、なんと、僕が新しくなります!!」
そこで配信画面を切り替えて、企業様が作ってくれた広告を出す。
『まじ!?』
『うぉー!!』
『キタコレ!!』
「三日後だから、忘れずに来てくれると嬉しいな。そこでいろいろ事とか僕も見られると思うからぜひ来てねー!!」
さて、良い時間だし配信を終わりにするか。
『絶対行きます』
『仕事休みます』
『学校を休みます』
「ほ、程々にね?みんな。またね」
配信を切って、tritterで配信の呟きをしていると、いろいろと僕関連の事でトレンドが埋め尽くされていた。
三日後とか新しい青様とか。
みんなも楽しみにしているみたいだから、僕も期待に答えられるように頑張らなければいけない。
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