第49話
さて、treetもしたし、凄く久し振りの配信をしようと思う。
僕がネットに姿を現したのって僕の正体がバレた時に少しだけtreetしただけだもんな。
そこから、結構経っていて中には僕はもう配信をしないんじゃないかって嘆き悲しんでいる人も結構な数いるし、誰のせいでこうなったとか、写真をネットに挙げた人を誹謗中傷したりしている人もいたりする。
tretterのDMは凄い数寄せられていたりもする。
未だに僕の話題は持ちきりだが、ピーク時は過ぎていったので今日やっと事務所の人とかにもたくさん相談して配信をしようと決意をした。
「こんばんわー、みんな。元気にしてた?」
『こんばんわ』
『本当に久しぶり』
『青君の方が元気してた?本当に大丈夫?」
「ありがと、みんな大丈夫だし心配かけてごめんね」
みんなに見えるように頭を下げる。
『青君は謝らなくていい』
『青君が謝るべきじゃない』
『さらしたバカが全部悪い』
「あー、みんな?僕はあんまり喧嘩してほしくないな。それに貶めちゃだめだよ。誰が悪いとかないから」
出来るだけ優しく諭す。
『うん。青君がそういうなら』
『分かった。青君のためだもんね』
『分かったけれど、あんまり無理しないで欲しいな。私たちは青君を心配してるから』
「ありがとね」
さて......ここからが本題である。
「さて、みんなも気になっているだろうことを話すよ。ネットに上がっている写真の正体は青なのかね」
『いや、いいよ。青君無理しないで』
『言わなくてもいいんだよ』
まだ、正式には写真の男の人は誰なのかは分かってはいない。まぁ、ほとんど僕だってバレていると思うけれど改めて。
「あの写真に写っているのは僕です」
そう言うと同時に配信でつけているマスクを外す。
『か、格好いい』
『可愛い。格好いい。最高』
『こんな人が女の人に優しいとかバグでしょ』
『青君、格好良すぎ』
マスクを外した瞬間怒涛の勢いでコメントが流れて行って、読むことなんてできない。
「これからはマスク無しで配信していくからよろしくね」
『よろしくお願いします』
『よろしく、ってどういう意味?結婚してくださいって意味なのかな?』
『益々、ファンになっちゃいます』
『その学校に通っている子がうらやましすぎる』
あ、そう言えば言っておかなければいけないことがあった。
「あの、これは忠告だけれど、僕が通っている高校とか通っている子に迷惑を掛けないでね?僕の家族とかにも」
『分かりました』
『了解しました』
「もしそれでも迷惑を掛ける人がいるなら僕はリスナーの事を信用できなくなっちゃうから。僕はみんなを信じたい。嫌いになりたくないから」
『絶対に迷惑かけない』
『神に誓います』
『青様に誓います』
「よし、みんなありがとね。少し短いけれど今日は終わりにしようかな。またすぐに配信すると思うからよろしくね」
これで、また明日から配信できるようになればいいんだけれど。
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