第28話

「みんなー、こんにちわー。平日のお昼なのに来てくれて嬉しい」

『青君のためなら、いくらでも行くよ』

『授業サボっても見に行くから』

『こんな昼間から、最高です』

『栄養補給です』

「みんなの、役に立てているなら良かった」


 僕は週に三回しか学校に登校できないため、やることがなく昼間から配信をすることにしたんだが、夜するよりは人は少ないが、あきらかに可笑しいほどの視聴者がいてびっくりする。


「そういえば、今日、エゴサーチしていたら僕をモデルにしてアニメ調で描いてくれていた絵師さんがいて、ほんとに嬉しかった。名前は迷惑かかっちゃうかもしれないから言わないけれど」

『あー、それ私も見た』

『すごかった、あれ』

『かっこ可愛かった』

『最高すぎた』


 どうやらみんなも見たみたいだ。


「そこで!まだ僕って、#〇〇とかって決めてなかったから今から決めようかなぁって。

『ほんとに助かる』

『いいね』


 それがあるだけでほんとにエゴサーチがしやすくなるから助かる。


 みんなも賛同してくれたので、どんどんアイデアを出してもらっていく。


「うーん、あおアートとか青生とかが無難かなぁ」

『そうだね』

『それが、いいんじゃないかな?』


 いろいろ案が出たけれど、結局これが一番無難だった。


 僕の十八禁の絵の#とかはとか18歳の青君になったけれど。


「じゃあ、最後に質問をちょっとだけ読んで終わりにしようかな。……えぇっと、『青君の脇汗を舐めたい』うぅーん、脇汗かぁ、すごいフェチだね」

『なんでその質問読んだw』

『律儀に反応しちゃう青君可愛い』

『逆に舐めて欲しいまである』

「じゃあ、今日は、ここまで。また明日。お仕事頑張ってね」

『うぅー、またね。青君』

『頑張ります』

『最高だった』


 配信を閉じて、Treetしてから寝転がる。


 そして、さっそくハッシュタグが使われ始める


「あ、この人もtreetしてくれてる」


 この人とは、僕の絵をかいてくれた人だ。


 リスナーなのかな?


 うぅーん、フォローしてもいいものか?いや、だめだろうな。前世で人気な歌い手が、女優をフォローして炎上したフォローしたなんてこともあったし。


 この世界でフォローするとさもありなんだ。


 だから、未だにフォローしている人はゼロ名だ。

 

 フォローするべきか、フォローせざるべきか。うぅーん。

 

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 私は、今、幸福の中にいた。


「青君が言っていた絵師って私の事だよね。ふふ、むふふ」


 私以外で、青君をアニメ調で描いた絵師はいないはず。

 

 それに、いいねもめっちゃされているから多分というか、絶対私なはず。


「嬉しかっただって、え、えへへ、えへへへ」


 とんでもない顔になってしまう。


 こんな顔みても青君は引かないよね?


 え、えへへ。

 

 真っ暗な部屋の中で、笑う声が響き続けていた。


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 どうも、kanikuiです。


 新作の「ビッチで有名なギャルを助けたら、初心でヤンデレで逃げられない」が出ます。


 この作品も続いていきますのでよろしくお願いします。

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