第6話 オヤツは50円まで
ガタガタしてる長屋である。
それとは関係無く、子供らは盛り上がっていた。
それは、遠足。
なぁ、オヤツ何にするー?
森永のキャラメル、佐久間のドロップは
持って行きたいけど。チョコレートは夢の夢だよね。
50円越したらあかんねんぞ!
キャラメル買うたらおわりー。
とにかく、オババの店行こうよ。
ロクちゃんはまだ、小学生では無いのだけど、
お母さんから50円持たせてもらって付いてくる。
紅子ちゃん、ロクちゃんはお金の事わからんから頼むわね。
紅子はロクちゃんのお母さんからの指令に
敬礼して返事をした。
さあー、ロクちゃん、オババはきっついでー。ベタベタ触ると怒りよんねん。
だからな、じっーーと見て決めるんやで。
ロクちゃんは、うんとは言ったものの、オババが怖かった。
駄菓子屋は遠足のせいで子供らがいっぱい。
オババはハタキを持って、触ろうとする子供の手をピシャリ。
妖怪オババめー。
負けずに行くぞ‼️おー‼️
ロクちゃんはうわーと思った。
見たこともない、きつい色のついたお菓子がいっぱい。
天井からぶらぶらとオモチャやらぶら下がっている。
ごちゃごちゃだ。
ロクちゃん、手を離したらあかんよ。
妖怪に食べられるでー。
はっと我に返ってロクちゃんは口を真一文字にきゅとした。
真剣な時の癖である。
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