第34話


 なんで今まで気付かなかったんだろう‥‥ミキに再会出来た事で浮かれてたのかな。


 そして、他にも気付いた事がある。俺は一人で色んな時代に行っている。それなのに同じ時代に、それも違う年齢の俺がいるのはおかしい。


 ドッペルゲンガーか?それにミキはどうして俺に話しかけたんだ?


 謎は深まるばかりだ、でも考えている暇はない、授業が始まる。


 キーンコーンカーンコーン。


「二時間目の授業は国語です。このカッコの中に入る漢字を書いて下さい」


「愛に(ムク)いる」


「ムクいる?ってどんな漢字だったっけ‥‥」


 ここ最近でなんか習った気もするし‥‥。

 俺は目の前に現れた紙とペンを持って書いた。


「愛に(報)いる」


「正解です。一年進んでください」


 

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