第28話
キーンコーンカーンコーン。
森だ。
きっかけは分からないが、来れてよかったとホッとしていた。あのまま何年も過ごす事を考えれば、ここに来て一年ずつ進む方が断然早い。
しかし、体が怠くない。ここに来れば、もうさっきまでいた時代には戻ることはないからか。
「一時間目の授業を始めます」
一時間目って事はやっぱり六時間まで終わってもまた繰り返すんだ。でもそうなると終わりがない‥‥。
「一時間目の授業は算数です」
始まった。
「第一問、この図の体積を求めなさい」
地面に図が現れる。
「うわっ‥‥めっちゃ簡単じゃん」
俺が今小五だからか、問題も年相応だ。
「正解です。一年進んで下さい」
「よっしゃ」
そうと分かれば楽勝だ。ここに来る事さえ出来ればあとは進むだけ。
待ってろよ、ミキ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます