第37話  幕間 ??????の悲願


 ようやく悲願への一歩が踏み出せる。

 目的のモノは回収し、無事に魔術による洗脳も完了した。

 組織ユニオンから連れ出した時、首輪型の爆弾による爆発で体がバラバラになってしまったが些細ささいな問題であった。

 純粋な人間では修復は不可能に近かっただろうが、流石さすがは再生能力の強いアブホースの落とし子との混ぜ物だけはある。少しの魔術の手助けで元通りに修復できた。その事実を知り、心に大きなダメージを負ってしまた様だが洗脳してあやつるにはむしろ都合が良かった。

 虫けら程の存在にここまで足を引っ張られた事とヤツに離反された事に少しだけ怒りを憶えるが、永劫の時の中での一瞬の出来事と思えば何とでもなかった。

 時期にアノ魔王アザトースの権能が手に入る。己の権能とアザトースの破壊の権能が合わさればこの宇宙の覇権を手にするのも夢ではない。今度こそは旧神達などに遅れはとらぬ。

 もう時期待ち焦がれたモノがついに長い眠りから覚め意識を取り戻す。

 あぁ、全ての神を押しのけこの宇宙の全てを手にする時がきたのだ。我が宇宙の唯一神となるのも夢物語では無い。そう思えば過去の大戦での敗北も悪くは無かったか。

 そう思いにふけっていた時、忌々しくも2人の侵入者が部屋に入ってきた。

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