第48話 バカ女
「前の彼女のもありそう。。コレクションしてるん?」
「いや。スマホ変えてるから無いよ。消すもん。彼女でもない人とセックスしてるとこ観ても全然興奮せん。」
絶対コレクションしてる。。彼は嘘ばっかりだ。到底信じられない。
「置いといて欲しかった。。」
もし、観たいと言えば見せてくれるだろうか。
「え?ヤキモチ妬きたいの?」
「ううん、もっと変態なとこ知りたい。」
「普通のセックスやで?」
「それでオナニーしてるとこ想像したいだけ。」
「なるほど。。お金で買った女の人とのセックスの写真なら1枚残ってる。」
やっぱり。彼女でもない人の観ても興奮しないと言ったとこなのに、矛盾してる。
「動画は?」
「撮らせてくれんかったよ。少しだけ隠し撮りしたけどw」
最低なやつ。このクズ。
「まだ続いてそう。」
「続いてないよ。それはホント。セックスの相性最低やったもん。」
勃たない人とのセックス、お金貰っても相性なんて合わせられるはずがない。
「隠し撮り観たい。」
「ないよ。消した。」
「うそくさ。」
これ言いたかった。前に彼に言われてイラついた記憶がある返し。
「グーグルのクラウドに残ってるかもやけど。」
「別れた彼女の置いてるのに、ないとかありえへん。。見たい。。」
「いや。ほんまに消してんて。あったら見せるよ。ウソつく意味ないもん。それにさ、その動画、雰囲気最低なセックスしてるからオナのオカズにもならんかってん。」
「じゃあ写真見たい。」
「ほんま。お金ありきの売春って感じ。写真、クラウドで探してくる。」
「でも、2回目から無料にしてくれて、ストレス発散させてあげるって言ってくれて、親切な人やなって思った。って言ってたやん。」
「うん。親切さはあった。でも体調悪い時会ったらチ○ポもギンギンならんしキスもせんしセックス終わったらずっとスマホ触ってるし最低やった。写真これとあと1枚だけ。まだ見る?」
「うん。」
1枚しかないと言ったのに結局2枚あるのか。1枚目はソファ?に座って股を開かれた写真。スカートは履いているが下着は着けていないので、あそこは丸見えだ。
「これがセックスした時。」
2枚目はこれは騎乗位を下から写しているような写真。大きな胸がたわわに揺れているように見えた。どちらも顔は写っていない。
「顔見えへん。」
「顔は撮らせてくれへんよ。」
「撮ってもバレんやん。」
「それもチェックされたもん。」
不思議。誰とでもお金でセックスするくせに、この人、顔は撮らせないんだ。
「興奮する?このぽっちゃりと2万でセックスした。」
「女性の体見ても興奮しないわ。。ぽっちゃりかよくわからんけど、胸は大きいねw」
「うん。おっぱいは美味しかったよ。あとは最低やったけど。。」
きもちわる。何が美味しかったというんだ。彼女にそんな言い方が許されるのだろうか。バカにしてる。
「キスはさしてくれへんの?」
「なし。」
それはわかる。セックスは出来てもキスはできない気持ち。この女は、彼を好きじゃない。
「2万も払ってるのに?」
「うん。。」
「キス、気持ちいいのにね。」
「あー。早くしたい。」
「明日いっぱいしてね、キス。悶々する。」
「するねぇ。何か、僕だけシャワー浴びて相手は浴びず。スカートとパンツだけ脱いで股開いて、どうぞ。。って感じ。。」
「毎回そんな感じ?」
「えー。。。会ったの1回やったと思う。。。2回? なんかわからん。」
前に聞いた時もあやふやで、誤魔化されてると感じた。今回も同じような態度。
「記憶力やばいやん。別れてる間、性に溺れて先の事考えずにセックスしてるって言ってたけどな。。まあいいや。追及するつもりないねん。楽しければそれでいいの。今は楽しい?」
「薬めちゃ飲んでたからなぁ。。」
「セックスしたい。」
「そやね。明日フェラチオだけでいくかも。。」
「ホンマに性欲の塊なってるなあ。。」
「やろ。。。頭おかしくなってる。」
「生理きたし。。フェラだけでいくなら、それでもいいと思う。」
「ごめんね。でも、生理でも挿入する。。。 気持ち良くさせてあげたい。」
「たまに愛を感じるなあ。嬉しい。」
以前ネットで読んだけど、言葉と行動が伴わない人は駄目だと。彼は全く伴ってないし、初めからヤリモクだったんだから仕方ないとは思うけど、それでもこんな好きになってしまったから、優しい言葉をかけられると嬉しくなったりする。仕方ないくらいにバカ女だと思う。愛なんて感じていないけど、そう言えば彼が喜ぶから出してしまう言葉。そんな言葉なんにもならない。
「一緒に気持ち良くならんと。。。楽しくない。」
「ありがと。あなたが気持ち良くなってくれたら、私気持ちいいよ。」
「気持ちの問題もあるけど、やっぱり身体もお互い気持ち良くなろ。」
「うん。。うれしい。」
「早くしたい。」
「明日13時ぐらいに行けばいい?明日朝用事ないから東寺行ってくるね。」
「もうちょい後かな。。13時半くらい。」
「うん、わかった。」
東寺、初めて行くお寺。彼と行きたかった。
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