第46話 クズ彼氏
2022年5月31日
「おはよ。」
「おはよ。」
「何やろね。。昨日のLINE読み返してたけど 性依存が今急上昇してるみたい。」
「今?いやいや、出会った時からやし。」
彼はヤリモクじゃないと散々言ってたくせに結局は既婚者である事を隠し、私に近づいた。ヤリモク以外の何者でもない。
「特に昨日は酷かったよ。。」
「性格悪って思った。」
「やね。店に来て誰もおらんかったら即犯すかもしれん。生理中やとゴム付ける?」
「いや、店汚したらあかんと思って。」
「タオル敷くもん。ぶち込む。」
どの口が言うんだろう。ぶち込む。。ちょっと興奮もするんだけど、ぶち込むほどのモノがない。いつもふにゃふにゃで、私がしっかり濡れていないと入らないじゃないか。でも、カメラマンの事で興奮してるのなら、もしかしたらもしかするかもしれない。
「ガマンできん?」
「無理かも。ゴム付けるから中に出したい。」
「ゴム付ける理由は?」
「中で出す気持ちよさ。」
「ゴム付けずに中に出すより気持ちいい?」
「それは。。もちろん付けずに出す方が気持ちいいけど、エチケット。」
「大丈夫よ。中に出しても。生理中は妊娠しないから。でもホテル行きたい。何回もして欲しい。むちゃくちゃにして欲しい。」
「生理やからゴム付けんで中に出してもいいよって。。。それ4日も同じこと言うん?」
「言わないよ。ゴム持って帰らないと。」
「生理中でも付けさせる?」
「精液飲む約束やん。」
「4日生理って相手知ってるん?」
「知らん。」
「ホテルまで来て生理やとテンション下げさすかもよ。」
「ホテルに誘われたら生理やけどいい?って聞く。」
「お互いやる気まんまんやん。」
「そうやね。」
こういう言葉に幾度となくイライラする。いつも決めつける。彼が言い出した事、それを叶えてあげようとしているのに。
「友達言うても結局はオスとメス。。。」
「友達やったのに、彼氏にその気にさせられたよね。」
「クズ彼氏よな。あーヤリタイ。。Rさんとヤリタイ。」
「オナニー会うまでガマンするって絶対無理やろね。」
「まだ我慢してるけど。。。汁がでっぱなし。。」
「自律神経の乱れ?」
「どやろ。ヤケクソモードかな。。。たぶんセックスするまで収まらん。。」
「ヤケクソ?自暴自棄続いてる?」
「また自暴自棄ターンきてる。」
またか、あの面倒臭いやつ。
「血便は?」
「まだ出てない。」
「何やったんやろね。止まってるなら良かった。あれ2月やもんなあ。」
良かったなんて嘘。心のどこかで、大病患えばいいのにとか考えてる。
「自分の変態クズぶり指摘されて我に返ったからかも。」
「指摘してないよ。」
「でも何か我に返った。他の男とセックスさせることばっか考えて、肝心の2人の関係について何も考えられんなってた。ヤキモチ妬くとさ、頭の中が何かもやーっと興奮してハイでいっぱいになる。多分Rさんの事どうでも良くなってたら誰と何をしよーと何も思わんねん。やっぱり大好きなんやわ。。それで。。自暴自棄。。」
「極端過ぎる。もっと楽に生きよう。性癖はやっと理解できた。」
「大好き。」
「ありがと。仕事してくる。」
「うん。」
「私もあなたのこと好き。」
「お疲れ様。ホテルは次デートした時に行きたい。あの黒いタイツ履いてる姿でしたい。」
「うん。わかった。じゃああの姿でアナルに指入れさして。」
「入れて。。アナルって開発すると気持ちいいらしい。。」
「普段から自分でしてないと気持ち良くならんらしいよ。久しぶりだとなかなか。。」
「そうなんや。。お風呂で練習しよかな。。前立腺刺激するんやんな?てか、Rさんもしてるの?」
「ううん、してない。アナルしながらぺニスも触るんだよ。」
「難しそう。」
「アナルは本当は気持ち良くないの。だから一緒に触ってアナルも気持ちいいって錯覚させるの。」
「そうなんや。。。なんか、興味なくなってきたなぁ。。」
「そうすると、ぺニス触らんでも、アナルだけで気持ち良くなるねん。」
「アナルに指入れてあげた相手とはどうゆう経緯で?」
「指じゃなくて、拳。」
「どうゆう経緯で?」
「この人はね、とあるイベントに参加してた人で、面識もないし、今どこにいるかも知らないよ。」
「とあるイベントって?隠さずに教えてよ。」
「隠してない。」
「乱交パーティとか?」
「あんまし覚えてないんよ。」
あの頃はアンダーグラウンドな世界に興味があって、よくイベントに参加していた。乱交パーティーはセックス好きな人たちの集まりで多くの人とセックスするイメージ。私はそういうのには興味がなかった。
「うそくさ。」
「乱交とか行ったことない。何ですぐセックスの方になるの?」
「アナルに拳いれるイベントって何さ?」
「どっちかいうと、変な嗜好ある人たちの集まり。」
「ほぼ同じ事やん。。」
違うわ。この馬鹿。
「身体中にピアスとか、タトゥーとか。」
「Rさんは何の嗜好で?」
「大きなフックで人吊ってたり。」
「参加してどんな事したん?」
「そういうの見るの好きなだけ。また後でね。仕事するわ。」
「はい。」
彼と話していると、すぐにセックスの話をしたがる。彼がセックス好きなのはわかるけど、無理矢理自分の考えを押し付けすぎていて話していてやっぱりイライラする。
夜、LINEを見ると彼の勃起したペニスの画像が送られていた。根元を手で無理に引っ張った感じ。勃ったのを自慢?長く見せたかったのだろう。
「やらしいね。」
「アナルに拳入れたら変なものいっぱい付きそう。」
「付かなかったよ。それに、ゴム手袋付けさせられた。じゃあね、おやすみ!」
「おやすみ。。」
この。。。クズ。
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