第3話 復縁活動開始

2022年2月24日


 別れてから4日後の21日、私は彼にLINEを送った。

そうすると意外にもすぐに返事が返ってきた。


「気持ち落ち着いた?私は少し落ち着いた。」

「まだかな。。毎日パニックと自暴自棄の繰り返し。先に進んでくれていいよ。」

「何に自暴自棄?」

「全部、なにもかも。みんなヤケクソ。毎日耳鳴り。血便。不眠。」

「しんどそうやね。会って発散しない?」

「発散?セックス?そういう気分やない。」

「お茶する?」

「わからん。。まずは血便の検査結果出てからやわ。」

「わかった。。辛いね。仕事以外は身体休めてね。じゃあね。」

「ごめんね。落ち着いたなら次行ってくれていいからね。」


 LINEのブロックがされていなかったのは良かったけど、駄目だな。

突き放されてる感じは変わってない。少し気分が落ち着いていたら違った対応もしてくれるのかと思ったけど、あまり変化はなかった。あれから彼の態度は変わってない。このまま終わってしまうのか不安になった。彼は別れる時、ちょうど血便も出ていて、自分がもう長く生きられないのではないかとかなり不安になっており、パニックを発症してボロボロに疲れきっていた。とにかく、このままの関係で終わらせる訳にはいかない。彼の事を好きな気持ちももちろん残っているし、彼に本当に愛されていたのか、何がしたかったのか、突き止めたい。


 それから復縁について調べ、復縁活動を手伝ってくれる会社がある事を知った。いわゆる別れさせ屋の反対バージョン。早速問い合わせて、面接の時間をとってもらった。こちらはネット上での対応。会社の場所も大阪ではなかった。面接の先生は偶然にも私と名前の漢字が同じで親近感がわいてしまった。興信所で話した時のように、先生も親身になって話を聴いてくれた。すっかり打ち解けてその先生に引き続き協力してもらうことにした。こちらは3ヵ月のコースで42万円。正直、もっと高額かと思っていたので少し安心した。毎日ラインして相談してもいいし、日祝はお休み。相談はできないが緊急電話のみ対応してくれる。先生は恋愛学、心理学、人間行動学など、あらゆる知識に長けていた。こうして私の復縁活動は始まった。


 先生はまず、私と彼のプロファイリングを行った。私たちの基本情報と性格、出会いから別れまでの経緯を伝えて分析を行う。復縁にも100人100通りがあるといい、その2人の性格や状況によって復縁の仕方は変わってくるという。100パーセント復縁できる訳ではないが、自分ではどうしていいかわからないので、復縁できる可能性があるのなら、お任せしてみてもいいと思った。そして、何より楽しもうと思った。辛い事も多いけど、復縁活動を楽しむ。それが一番だと思った。先生には彼が既婚者かもしれない事、今興信所で調べていることを伝えた。

「なるほど。そこは興信所にお任せして、こちらは週明けにLINEを入れていきたいです。文章はこちらで考えますので!」

「わ、とうとう。。宜しくお願い致します!」

「その前に、出逢いから別れの経緯を、もう少し色濃く書いて頂けると嬉しいです!」


 出逢いから別れまでの経緯・・・2021年の2月に遡る。

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