友達ほしい?〜ぼっちの気持ち〜

リュウピー

第1話 本音

僕は小さい頃から、人と話すことがあまり得意ではなかった。だから、近所の人、あるいは近所の同い年の子供たちなど話し相手はたくさんいたが積極的には話そうとはしなかった。


そのうち誰とでも話せるようになるだろうと、自分の中でそう思っていたが、それはただの思い過ごしだった。 逆に大きくなるにつれ、酷くなっていた。

ここからは回想をしよう。


〜小学生〜


小学生の中学年になった頃には、もう仲のいいグループが出来てしまっていて、正直もうその時点で、僕の居場所なんてないんだと思ってしまったのかもしれない。

小学生というものは正直なもので、「あいつまた一人でいるぞw」とか、いう心もない言葉が聞こえてくるようになっていた。でも、そんな僕にも話しかけてくれる優しい子がいた。

名前は…なんだったかな …思い出せない、まあ今はk君という名前にしておこう。


そのk君はクラスの人気者だった。僕みたいなやつとは正直、真逆の世界を見ている人種であると思っていた。とにかく、そのk君が僕に話しかけてくれたんだ。

そしてそのk君が 「君、僕の友達になってよ」とかいう馬鹿みたいなことを言ってきた。

僕は最初そんなこと言われたことがなかったので、「えっと…」と戸惑っていた。

まあなんやかんやでそのk君とは仲良くなったんだ。一緒に遊んでくれたり休み時間も外に連れ出してくれて、小学生の時は楽しかったよ。

と、いうか小学生の時が、自分が一番輝いていたと思える時だったと思う。小学生の時の自分は最低限のコミュニケーション能力があったと自覚しているしね。


次は中学生の話をしよう。


〜中学生〜

中学生になった時、さっき話していた唯一仲の良かったk君が、違う中学校に行ってしまい本当のぼっちになった。小学生の頃は、k君と話しているだけで満足していたから、他の人との交流は一切していなかったので、顔は知ってるけど、そんなに仲良くない人たちがたくさんいた。

どっちかというと、ある程度顔は知っているけど、そんなに話したことがない人の方が喋りにくい。なので、もともとコミュ力のない僕が話そうとすると気まずい感じになってしまうので、なるべくその顔見知りの人たちを避けて話すようにしていた。


そうして時は過ぎて1年生の2学期の頃には、またもやそれぞれ仲のいいグループが、出来上

がりもう僕はその隙間に入る余地もなくなった。

中学生になるともうぼっちの人と、話そうとするもの好きな奴も居なくなって本当のぼっちが確立した。

まあ、別に、僕は一人の方が好きだし、ほかの人と話すの苦手だから友達なんていいらないもーん、と自分の中で思い込むことにして、精神を安定させることにしていた。


そうしてまたもや1年が過ぎ、2年生になった。自分の学校は人数がそこそこいたので、学年が上がるごとに、クラス替えが行われていた。別に友達がいない僕には関係のないことだったので、そんなに気にしなかった。一番の懸念点といえば、親に学校の友達のことを聞かれると、返答に困るというところであった。1年生の時にほとんど学校の事、ましてや友達の話など一つも話題に上げなかったので、親も薄々友達がいないということは、気付いていたと思うのでクラスのことを聞かれたとき、そんなに深くは聞いてこなかったので、安堵した。

2年生の時には、何にもイベントは起こらずに、いつのまにか一年経ち、ついに3年生になっていた。

3年生ともなるとその学校に、もう2年間くらい、いることになるのだから、クラス内の雰囲気はとても賑やかで、クラス全員が仲のいいという、感じであった。(僕を除いて)


中学校の一番最高のイベントといえば、修学旅行である。ぼっちを極め続けてきた僕からしてみれば、こんなクソみたいなイベントなんで参加しなきゃいけねえんだよ、とかいう思いが芽生えてしまうほどに、嫌なイベントなのである。


まず嫌なポイント1つ目は、グループ決めである。というか、もうほとんどこれのせいで参加したくないという気持ちがあるのだが、それは言わないでおいて、まあぼっちの僕からすれば、組む相手が一人もいないということである。5人で女子2人、男子3人で1グループなのだが、まあ当然僕は仲の良い2人組、要するに女子の仲良い2人と、男子の仲良い2人の中に邪魔者のように、入っていかなければならないからである。当然そのグループの4人からは嫌な目で見られるし、「自称」メンタルが強い僕も心が折れそうになった。これが1つ目。



2つ目は、1つ目と同じようなものだが、寝る時のグループ決めである。


男子だけとは言えども、一緒の空間で寝ることになるので、そりゃあ、仲のいい人だけで組みたいものである。中学生だったら、恋バナとかにも興味が出てくるし、そういう話は仲のいい人とかにしか話したくないから、僕が入らなければならなくなったグループの人には、これでもかっていうくらい嫌な顔をされた。正直ここにいることさえ、僕は許されていないのだと悟った。おかげで、修学旅行では、夜8時に眠くないのに布団に入る羽目になった。


修学旅行も特にイベントは起こらなかったので、省略させてもらう。


修学旅行も終わり、いよいよ高校受験のシーズンとなった。流石に受験となると、修学旅行前の雰囲気とは違い、ピリピリとした雰囲気が漂っていた。(まあ、僕はこっちの雰囲気の方が居心地が良かったのだけれども。)


受験が終わり、県内の私立の専願合格に、引っかかった僕は、その学校に通うことになった。高校では、友達を、作ろうと思って中学校を卒業した。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


初執筆なのでとても文章が拙いですが、この作品を読んで、どなたか一人でもレビューや星を付けて下さったのならば、この話の続きを書きたいと思っています!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

友達ほしい?〜ぼっちの気持ち〜 リュウピー @ryupinet1224

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ