闇霧の幽霊船
真夜中の海辺に陰鬱な霧笛が鳴り響いていた。
濃い霧が湿った海風にのって、海岸地帯をじんわりと覆い尽くしている。コウモリが湿潤な闇を切り裂きながら虫けらを捕食し、海のすぐ傍に建てられた平屋の軒下で遅めの食事をしていた。
「お母さん、お母さん」
女の子が中年女性を揺り起こしていた 年のころは十歳前後でひどく痩せていた。
「なんだい、いま寝たばかりなのに」
母親は面倒臭そうに言った。
「きてるよ」
「え、なにが」
聞き返すまでもなく、何がきたのか彼女にはわかっていた。
「またきてるよ」
母親はすぐに起き上って窓の外を見た。タオルケットを頭から被り、海のほうをじっと凝視している。娘は表情をこわばらせながら母親にくっ付いていた。
海辺で昆布を拾っていた健二は、不穏な気配を感じて顔をあげた。しばし真っ暗な海を見つめた後、隣で鱈を捌いている父に言った。
「オヤジ、あれを見ろよ」
アゴを海のほうにしゃくった。
「知ってるよ」
鱈は頭とはらわたを取り除いて、身だけを使用する。漁師は不要になった部位を海に捨てていた。いつも決まった場所に投げ捨てるので、そこにはたくさんの巻貝がたかっていた。
「いつから」
「いまさっきだ」
健二はそれからしばらく作業を続けていた。昆布がしつこく身体に絡みつくので、動きのわりには捗らない。手元も暗いので、やりにくそうだった。
彼の父親も状況は似たようなものだった。昆布の代わりに、肉食の巻貝が足腰にへばり付いてくるので邪魔で仕方がない。鱈の腹を掻っ捌きながら、自身にへばり付いた巻貝をとっていた。
「しっかし、いつ見ても気味が悪いな」
「あんまり見るな。呪われるぞ」
父親はうるさそうに巻貝を放り投げると、息子に一休みするように促した。
漁協の組合長である飯田は、事務所のソファーに深々と腰を下ろして、両方の手を頭の後ろで組んでいた。深いため息をついて目を瞑っている。眼下の肉がどす黒くたるんで、体調は良くなさそうだ。
廊下が騒々しかった。飯田はあえて目をひらかない。わあわあと騒ぎながらガタイのいい男たちが入ってきた。組合長は、もったいぶったように目を開けた。
「飯田さん、どうするんだよ。またきてるぞ」
「組合長、ヤバいっすよ」
「最近じゃあ、毎日だ」
男たちは次々と不安を口にしていた。誰の顔も青ざめているし、生気もなかった。
「わかったわかった」
飯田は落ち着くように両手を振るが、一度いきり立ってしまった男たちはおさまらない。
「あの幽霊船がきてから、魚がいなくなって漁にならねえ」
「海の様子もおかしいぞ。ヘンなニオイがするし」
「あれが、おかしなものをたれ流してるんだ」
男たちからの不満をぶつけられて、組合長の胃袋がキューキューと締めつけられていた。嫌なニオイのする息を吐きだしながら、彼は再び目を瞑るのだった。
飯ケ浜漁業協同組合は、小さな入り江にへばり付くようにその本部がある。飯ケ浜自体は小さな漁村で、住民の数も少なくて、申し訳程度のこじんまりした港があるだけだ。特産物は海藻類と沖合で獲れる鱈と鰈ぐらいで、けして活気のある場所ではなかった。
七年前に大きな津波が襲って、この辺いったいは壊滅状態となった。家屋の倒壊はもとより、漁船もほとんどが沈むか流されて、漁具などの被害も甚大だった。国の復興対策は都市部には比較的行きわたったが、飯ケ浜のような小規模な漁村には冷淡だ。住民の声が中央に届くことはなく、ほぼ見捨てられたといっていい状態だった。
大事なものをほとんどを流されてしまった飯ケ浜の人々は、一致団結して漁村の再建にのぞんだ。大人はもちろんのこと、子供や年寄りも昼夜をいとわず懸命に働いた。
町の小中学校の教師も勉強を教えるかたわらに、海藻を干したり魚をさばいたりして漁業に従事した。そして七年の月日が経って、飯ケ浜の住民たちはようやく落ち着きを取り戻したのだった。
「もう我慢ならねえ。あの船をどうにかしねえと、腹の虫がおさまらねえよ」
「子供たちが気味悪がってしょうがねえ。.赤ん坊なんか、一晩中泣いてるぞ」
「ガキどもだけじゃねえ、女房も海に出たくないって言ってるし、俺だってあの幽霊船がウロチョロしてたら、イヤだぜ」
「なんとかしてくれよ。このままじゃあ、海が汚れて大変だ」
男たちに詰め寄られ、飯田組合長はとりあえずウンウンと頷づくしかなかった。
三か月ほど前から、どこからか飯ケ浜の入り江に一隻の漁船が現れるようになった。釣り船より少し大きなそれがやってくるのは、きまって真夜中であり、しかも濃い霧が発生した時だ。ここの沖合は暖流と寒流がぶつかるので、夏場は霧がよく発生する。それもたっぷりと水分を含ませた陰気な霧雨だ。
漁師たちが、それを幽霊船と呼ぶにはわけがあった。通常の漁船であるならば、夜間には集魚灯や航海灯を点けているはずだが、その漁船はまったくといっていいほど光を出していない。濃霧で真っ暗になった海面を、エンジン音もほとんどたてずに滑るように這い進む。まさに幽霊船に相応しい様相だった。
「時々赤く光るんだ」
漁師の一人が言った。黒いシミだらけの顔をしかめて、さもそれが異界のものであることを訴えていた。
「俺も見たよ。船の上がポツンと赤くなるんだ。気色わるくてしかたねえって」
「一つじゃないぜ、三つくらいは光ってるときもある」
幽霊船は、たまにごく小さな赤い光を放つことがあった。血液のような不気味な赤色が、濃い霧がかかった真闇に出現する。ここの漁師たちは、目は悪いのだが光には敏感で、かなり遠くからでも感じることができた。
「人が乗ってるかどうかはわかんないけど、とにかくあれはこの世のものでないぞ」
「ああ、ありゃ祟り船だ」
「このまま放っておいたら、ヤバいことになるで」
ここまで言われて、飯田組合長は重そうに口を開いた。
「いまのところ、あの船のことは何にもわからん。どこから来て、どういう目的でここに留まっているのか皆目見当もつかん。朝にはいなくなるしな」
その船は、霧がかかった夜だけ入り江の真ん中あたりに停泊し、日が昇る前にはどこかへと消してしまうのだった。
「漁協として、なにかすべきじゃねえのか」
「そうだ」
飯ケ浜の漁師たちは、気が長いほうではなかった。
「だがな、あの船に乗っているやつらが陸に上陸してなにか悪さするわけでもないし、今の段階でこっちからどうこうするのは、やり過ぎじゃないか」
暴力沙汰に発展するようなトラブルは出来るかぎり避けたいと、飯田組合長は考えていた。騒ぎになると、何かと世間の注目を浴びてしまうからだ。
せっかく七年かけて静かな入り江に戻ったのに、いまさら好奇の目で見られるのは飯ケ浜にとってマイナスでしかないと確信していた。
「少し様子をみよう。もうすぐ霧がかからなくなるし、海も時化てくるから、来なくなるかもしれない」
飯田組合長の提案を、皆は渋々ながら承諾した。壊滅状態の飯ケ浜で、呆然自失となった住民たちを励まして、ここまで引っぱってきたのは彼の手腕によるところが大きい。あからさまに拒絶して、功労者の権威に傷をつけたい者などいなかった。
「お母さん、お母さん」
岩にへばり付いたノリを削りとっていた女の子が母親を呼んだ。
「またきてるよ。あの船がまたきてるよ」
少女は真っ暗な海を指さしていた。少し離れたところで同じくノリをこそげ落していた母親は、顏をあげて娘の指が示す方向を見た。採りながら食べていたので、彼女の口の端にノリが付着していた。
「あらま、ホントだ。今日は霧がかかってないのに」
あの船は入り江のかなり奥側、岸に近いところまできていた。相変わらず無灯火のまま、黒色の海面に浮かんでいる。
「なんかいる」
船上に何ものかの気配を感じた。少女の足は膝まで海水に浸かっている。母親には娘が沖のほうへ歩いているように思えた。
「春菜、見るんじゃないよ。きっとあの世のモノが誘ってるんだ」
母親は娘を諌めた。そして、暗闇に浮かぶ船をうらめしそうにじっと見つめるのだった。
漁協の事務所には、飯ケ浜の住民が続々と集まっていた。皆の表情は焦りと不安で満ち満ちている。漁師の男たちだけではなく、女房や子供、年寄りも来ていた。
「霧がかかってないのに来るって、どういうことだ」
「ここに住みついたんじゃねえか」
「呪ってるんだって。わたしたちを呪ってるのよ」
一人の中学生女子が、キーキーと甲高い声で喚きだした。
「やっぱりそうだよな」
「あの船がきてから海が汚れてひどい臭いだ」
「呪いをもってきたんだ。いや、あの船自体が呪われてるんだ」
女子中学生の煽りに、大人たちが次々と反応している。皆は軽い恐慌状態に陥っていた。
「飯田さんはどうしたの、どこにいるの」
「このたいへんな時に組合長がいないって、どういうことだ」
飯田はまだ来ていなかった。血相を変えた若い漁師が事務員に詰め寄っていた。
「組合長は部長と海に行ってます。もう少し待ってください」
ここの事務員は二十歳を少し過ぎた小娘だったが、漁師たちの荒い態度には慣れている。掴みかからんばかりの漁師を冷えた目線で押し返し、濡れた髪にブラシを入れていた。
漁協には飯ケ浜の住民が全員集まっていた。事務所に入れないものは、廊下にまではみ出して飯田組合長の帰りを待っていた。
「遅くなってすまん」
深夜の丑三つ時になって、組合長がようやく姿を現した。彼と同行していた役員と一緒で、二人は大きなズタ袋を抱えていた。
「組合長、あの船がきてるんだ。霧もかかっていないのに」
「どうするの」
「もう限界だべや」
事務所に詰めかけた住民たちが、顏を口にして訴えた。
「わかっている。だから、ちょっと俺の話を聞け」
飯田組合長は左手を差しだして、皆に静かにするように迫った。瞬時に騒音がおさまった。
「いま部長と一緒に例の船を見てきたんだ。そしたら、これが船のほうから流れてきた」
そう言うと、飯田と部長は持っていた大きなズタ袋をどんと置いた。ひどく水浸しのそれからは、磯臭さと妙に生臭い臭気を立ちのぼらせていた。
「なにが入ってるんだ」
「いや、わたしは見たくない」
「そんな汚えもん、もってくんなよ」
見たがらない者が多かったが、ズタ袋の口を縛っていた紐を解いた飯田は、かまわずに中身を出した。
「ぎゃあああ」
「うわあああ」
「な、なんじゃ」
床にぶちまけられたのは、人間だった。いや、より正確にいうと切断された人間の各部分だ。
腕や足、そして頭部と胴体、ほぼ人間一人分の肉塊がゴロンゴロンと床に放りだされていた。切断されてからまだ時間が経っていないのか、腕や脚の切り口は腐敗もはじまってなく生々しかった。ズタ袋には内臓類も入っており、それらも容赦なくぶち撒けられた。心臓や肝臓は水に浸されていたように灰色に変色していた。腸などは、でろんとだらしなくトグロを巻いている。
「これらが、あの船から投げ捨てられていたんだ」
飯田は、臓物類を足のつま先で弄ぶように突っつきながら言った。
「やっぱり、あの船に人が乗ってたのか」
「ああ、いたよ、何人かいた。ただし、こんなものを船からぶん投げるんだ。人かどうかはわからんって」
「あいつらカラダにヘンな模様があったぞ。まあ、普通なわけねえわな。俺たちとは大分違う」
飯田とともに見ていた部長が、あれは尋常ならざる存在であると強調する。集まった住民の顔は青ざめていた。その場が凍りついたように沈黙した。飯田も次の言葉を出しにくそうにしていた。
「やるしかないぜよ」
一人の年寄りが口を開いた。
彼女は佐久島という女性で、飯ケ浜の岩場にて素潜り漁をしている。かなりの高齢で、この集落の生き字引的な存在だ。
「あの幽霊船に乗っているのはな、わしらとは別の世のモノだ。わしらの海に毒をまき散らし、人をさばいてぶん投げてる。こりゃあ、人間業じゃねえぞ。早いとこ始末せんと、ここはとんでもねえことになっちまう」
佐久島は物理的な行動に出ることを提案した。飯田組合長は黙って聞いている。暴力沙汰にはしたくなかったが、ことここにいたっては仕方がないと諦めた様子だ。
「で、どうやるよ」
「俺と健二がいって、あの船に乗り込むよ」
腕におぼえのある若い漁師二人が志願した。
「一人二人でいっても無駄だ。あれは、あの世の者たちだぞ。逆にやられるでな、全員で行けばええんや」
佐久山の婆さんは、全住民で襲撃するように言った。皆がそれぞれの顔を見合った。暗闇の中で、一人一人がゆっくりと頷いていた。
無灯火の船上では、四人の男たちが一仕事終えた後の休息を楽しんでいた。全員がタバコを吸い、酒を飲んでいる。真っ暗な海にタバコの紅が点滅していた。
「しっかし、ここはいつ来ても暑いな。イライラするぜ」
「なあに、今日は霧がでねえだけマシってもんだ」
あまりの暑さに三人が上半身裸になっていた。それらの肩や背中には彫り物があった。彼らがアウトローな存在であることの証だ。
「でもよおう、いっくらなんでも死体を捨てちゃあ、マズいんじゃねえか」
「なあに、細かくバラしてるからすぐに腐って骨だけになるさ。それに、ここは前の津波で行方不明がわんさかいるからな。いざ見つかっても誰の骨だかわからんて」
彼らはその生業の性質上、邪魔になった人間を殺害することがよくある。証拠隠滅のため、今夜は切断した死体をこの入り江に捨てにきたのだった。
「でもよう、何回きてもこの海は気色悪いぜ。なんつうか、生気っていうか、生きものの気配っつうか、そういうモノをまったく感じねえ。なんかよう、この世の向こうにきてるみたいだ」
「そりゃあ、俺たちがしょっちゅう廃棄物をたれ流してるからな。あんだけのモノばら撒けば、魚もなんもかもオダブツだってよ」
彼らは工場から排出された毒性の強い廃液や、違法薬物を製造する過程で生じた毒物を、飯ケ浜の海に投棄していた。不法投棄はいい金になるし、この入り江では露見する危険性がほとんどなかった。
「それ以前に、あの津波が住人を皆殺しにしたからな。ここにゃあ人は住んでねえし、気味悪がって誰も近づかねえ。なぜかサツもこねえ。おかしなことにケイタイも無線もレーダーも使えねえからな」
「霧笛だけは鳴るよな」
「はあ?んなもの聞こえねえよ」
「やっぱよう、呪いってやつか」
般若の彫り物をした中年の男が、意味ありげにニヤリと笑った。そばに座っていた男がイヤそうに顔を逸らした。
「おう、見ろよ。神崎がビビってるぜ」
「なんだとコラア」
神崎は立ちあがるが、酔っていたのでよろけてしまい、その場にへたり込んでしまった。
「なめてんじゃねえぞ」
彼は悪態をつきながらカップ酒を飲み干した。
「アホらしい。このへんの磁場が強いだけだろうが」
科学的な知識があるわけではないが、リーダー格の男がそう言って、ビールを飲んだ。
「まあ、そんなとこだろうな」
「おい、ちゃっちゃと終わらすぞ」
彼らにはまだ仕事が残っていた。ドラム缶にたっぷりと入れられた廃液を投棄しなければならないのだ。その液体は毒性が高いので、彼らは防毒マスクをして、そうっと海に流し込むのだった。
漁協の事務所では、住民全員がぞれぞれ武器となるものを手にして集合していた。出刃や鎌、銛、ノコギリなどすべて身近な道具だ。
「ええか、あの船にいるヤツらはこの世のもんじゃねえ。ただ刺したり切ってもダメだ。中途半端にしとくと、またやってきて悪さするからな」
佐久山の婆さんが襲撃の方法を指南していた。飯田組合長も年長者の指示に従うつもりで、うんうんと頷いていた。
「で、どうすればいいんだ」
「まんず、生きたまま少しずつやらんとダメだ。なるべく苦しませて苦しませて、それがイヤで、もうきちゃいけねえって気にさせないとイカン」
真っ暗な事務所の中で、肉体の処理方法について年寄りが説明し始めた。彼女の話を聞いているどの顔も傷だらけで生気がなく、たいていは腐っていた。ゴカイの類が涌いている顔もあった。
「男たちがまっ先にあの船さ上がったら、やつらにしがみ付くんだぞ。手足を押さえて動けなくしたら、女房連中が腹をかっさばいてハラワタを引きずりだすんだ。そんときは慌てちゃダメだぞ。ゆっくりとやるんだ」
婆さんは身振り手振りでやり方を示していた。説明に力が入るあまり腐敗してドロドロになった腸が、破れた腹からボトボトと床に落ちていた。若い海女の一人がそれをかき集めて、腹の中へ強引に戻した。そして、汚いサラシをきつく巻いて落ちないようにした。
「おれらは何をしたらいいの」
「私もやりたい」
「俺も」
子供たちも参加したいと申し出ていた。
「おまえらは釣り針をもってるだろう。それをやつらのカラダのいたるところに突き刺して、力のかぎり引っぱるんだよ。そしたら肉が千切れてくるからな」
「おれ、頭の皮にぶっ刺してやるよ」
「私は耳に引っ掛けて、引き千切ってやるんだ」
「舌に刺して引っこ抜いたら、面白いよ」
大小さまざまな釣り針は、すでに子供たちの全身に、それこそ無数に突き刺さっていた。海の底に沈んでいた骸は、波に揺られるまま数年間海底を転がり続けて、それらの漁具を身に付けることとなったのだ。
「じゃあ、行くべか」
真っ暗な漁協ビルから、いくつもの不穏な影が出てきた。真夜中だというのに、カラスが狂ったように鳴いている。岸辺で発生した霧が徐々に海へと拡がっていた。
船上では、仕事を終えた男たちが帰ろうとしたが、トラブルが発生していた。
「おい、エンジンがかからんぞ」
「どうした、早くせえよ」
彼らは機械にはシロウト揃いなので、どうにもできないでいた。
「おい、霧って陸から来るんだったか」
男の一人が岸辺を見ていた。陸のほうから重そうな霧が、たしかな輪郭をもって滑るように迫っていた。
「ありゃあ、なんだ」
海面にたくさんの頭が浮かんでいた。それらは船を取り囲みながら、ゆっくりと近づいていた。
おわり
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