第2話 俺も転生者だが…話があわねー 【ちょっと嫌な表現があります】

この世界には転生者は1万人に1人位の数で生まれる。


だから、知識チート等も滅多に起きない。


前に俺と同じ転生者に会った事があるが…話が合わない。


恋愛観などが凄く違った。


「僕はライトノベルが好きで書いているんです」


そう言っていた奴から何冊か本を買ったが…訳わかんねー。


その話は正に俺と同じような状況の奴が主人公だったんだが…


可笑しいんだ。


簡単に説明すると、勇者パーティに主人公が在籍していて、その中の一人と主人公が付き合っている。他の二人はまぁ幼馴染と姉みたいな存在だ。主人公は仲良くしていたつもりだが、気がつくと勇者に恋人が寝取られていて…他の二人ももう勇者の恋人になっていた。


そして4人から馬鹿にされてパーティを追放になる。


失意のどん底に落ちる主人公。


だが、そこからは本によって違うが…力をつけ新しい仲間(新たな美少女)と一緒に成りあがる。


可笑しくないか?


俺が可笑しいのか?


好きだった恋人は?


幼馴染と姉みたいに思っていた人は?


『もうどうでも良いのかよ!』


他の女で代替えが聞くなら…本当はそんなに元から好きじゃなかったんじゃねーの?


奴隷を買って恋に落ちたり、新しい仲間を直ぐに好きになる位なら、薄っぺらな関係じゃねーのかな?


『それって、元からそこ迄好きじゃなかったんじゃねーの』


元恋人も幼馴染も、簡単に諦められて『他の女』で良いなら、所詮本当の『恋』や『愛』じゃなかったんじゃねーの!


もし、元の恋が実っても…次にそれ以上の女に出会った時、お前はどうするの? 自分から別れるんじゃないの?


どう考えてもそう言う奴だよな?


実際に多くの奴は1人じゃなくハーレム状態になるんだからな。


『本気で恋していなかった』


その結果、他の男に取られた。


それだけじゃねー?


だって、本当に好きなら…そこから巻き返しをする筈じゃねーか?


少なくとも俺の前世ならそうだ。


俺がその事を話したら。


「中古女なんて要らないでしょう?」


「他の男に抱かれた女はヒロインに普通はしない」


そんな気持ち悪い事言っていやがった。


はぁ?


俺からしたら『宇宙人に思えた』


まるで他の似たような世界からの転生者なのか…そう思える位に、考え方に差がある。



そもそも『中古品』の何処が悪い。


俺がいた世界じゃ『美少女』『美女』の多くは非処女だ。


しかも、処女の価値は『心』にしかない。


入れたら痛がるし…ちゃんと中迄洗ってない子が多いから汚い。


貰ってみたら解るが、大体マン粕が竿にこびりついて不衛生だし…そんな良いもんじゃねーよ。


血だってついてガビガビになるしな…挙句の果てが痛がって場合によって上手くいかない。


俺の世界の少年には『処女を抱くのはめんどくせーから他の男に抱かれてからきてくれ』そういう奴さえいた位だ。


まぁこれは極論だが…現実社会の美少女なんて、殆ど非処女だよ。


実際に俺が前の世界で付き合っていた大学生の彼女は…俺で12人目。


さらに俺の前の男は俺の先輩だ。


江ノ島でナンパした女子高生は男性経験は50人を超えていたし…


本当の所は知らないが女子高生の95パーセントは非処女だと週刊誌で書いてあった。


俺だってソアラに乗って六本木や渋谷で夜中にナンパしていた。


そんな世界で俺は生きてきた。


だから…美少女の大半は中古女だ。


そう言い切れる。


「たかが1人の男に抱かれた位で…もう女として価値が無いのかよ! 優しい筈の主人公が見捨てた挙句、ただ他の男に走っただけで『ざまぁ』されなくちゃいけないのかよ!」


「他の男に抱かれた時点でアウト」


「気持ち悪いでしょう、そんな女、主人公を捨てたからアウト」


どうしてここ迄話が合わないのか…わかんねぇーよ。


よくよく話したら。


俺が生きた日本は1970年代。


他の人間が生きたのは2000年代以降。


こんなに30年で日本は変わってしまったのか…


話が全く通じない。


俺の頭が可笑しいのか?

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