政治について


政治はよい。詳説する暇はない。誰か代言してくれ。


明らかに政治は一種の娯楽性を帯びていると考える。ゆえに政論は世に盛んである。


政論はたいてい質が低い。批判精神が足りないからではない。むしろ彼らには"大胆さ"が欠けているのだ。勇気がない。臆病者だから書くべきことが書けないのだろう。


資本主義も悪いところばかりではないし、むしろcatchyでたいそうウケが良いみたいである。


ネットが普及してから、前世紀に比べてみるとよほど政治的議論は活発になっているのではないか。現代は政治批判の全盛期であるにもかかわらず、質が低いので誰も読みたがらないし、迷惑である。


彼らが(勝手に)自分自身の口舌を抑えつけているからだ。そんな人間たちに自由やら何か言われたとして、それは現実ではない。そして政府が言論弾圧しているわけでもない。自らの精神を社会のために飼い慣らしているのは彼ら自身だ。


自らの力でそれ自身を飼い慣らしているのは実際無自覚にやって見せているのだろうけど、そんな感じの舌はもうあるべき方向でないところにねじ曲がっていて、言えるものも容易に言えない惨状であろう。


そういう過程でなされた主張はもはや聞くに耐えない雑音であるから有害という評価が適切である。

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