18 北へ

 目を覚ましたら、海音は竜人の船の甲板に寝かされていた。

「う……」

「おい、しっかりしろ!」

 一番近くにいたのはナギサで、その周りにはぐるりと竜人たちがいる。

「え、ここ……?」

 皆心配そうに覗き込んでいて、海音は慌てて起き上がろうとする。肩を掴んでぐいと戻しながら、ナギサは怒声を響かせた。

「お前は馬鹿か! 荒れてる海に飛び込む奴がどこにいる!」

 耳が痛むほどの大声に、海音は軽く頭を押さえる。

「大体なぁ、宵月に近づけないなら引き返して様子を見るだけだ。海の怖さを一番わかってる俺たちが、人間を海に放り込んだりするもんか!」

「は、はい」

「すぐ引き上げなけりゃ今頃海の底だぞ。ったく……」

 海音は苦笑して思う。

(実際海の底まで行ったんだよな。あそこは箱庭だったんだろうけど)

「笑ってる場合か! 命は一つしかねぇんだ、大事にしろ!」

「はい。ありがとうございます」

 周りの竜人たちもそうだそうだと同意する。

「海にまで飛び込む奴が精霊様に憎まれてるとは思えねぇ。何とか連れてってやろうぜ」

「そうだな」

 一際体の大きい竜人が野太い声で叫んだことに、他の者たちも同意する。

 海音は慌てて手を振って起き上がる。

「あの、宵月に近づいていけないのはやはり僕なのだそうです。聖獣様がそう仰いました」

 驚きの目が集中する中で、海音は頷く。

「信じて頂けないかもしれませんが……。よろしければ、引き返す船を紹介して頂きたいのですが」

「い、いや。聖獣様の意思なら、この船で引き返す」

 ナギサは怒気を収めて、海音をまじまじとみつめた。

 帰りの海路は安全だった。船が引き返し始めた途端空はあっけなく晴れ、追い風まで吹いて船を行きの半分の日数でヴェルグまで送った。それも聖獣の意思なのかと、竜人たちは畏れと共に納得してくれたようだった。

「公国には戻らないのか?」

 竜人たちは餞別に食料まで分けて海音の旅の安全を祈ってくれた。ナギサは海音の買い物に付き合った後ヴェルグの外れまで海音を見送りに来て、行き先を尋ねる。

「今更、合わせる顔もありませんから。北に住む友達を訊ねてみようと思います」

「北? クレスティアか?」

「凍土です」

 ナギサは変な顔をして首を傾げる。

「凍土はクレスティアが侵攻して不毛の地になったって聞くが」

「そうですね……」

 北方帝国の勃興の影響は大陸の隅々まで及んでいる。クレスティアに隣接する凍土などは、そのもっとも強い影響というか被害を受けていた。

「お世話になりました。ありがとうございます」

 丁寧に礼を述べて、海音は街道に入った。







 クレスティアの領土は広い。現在の領土は南方帝国に次いで大陸二位の広さを誇る。

(確か、公国の二十倍だったかな。国土のほとんどは森らしいけど)

 実際、クレスティアに入ってから海音はまだ森しか見ていなかった。東部にある首都に近ければもっと栄えた街を見ることができるのかもしれないが、観光に来たわけではないとあえてそちらには向かわなかった。

(でも公国の森とはだいぶ違うな。暗い)

 うっそうと茂る森は日中でも覆いかぶさるような圧迫感だ。今は春であるから若葉色も微かには混じっているものの、全体的に黒ずんでいる。鳥も華やかな南国調の羽を持つものはおらず、大型の猛禽類が時折空を横切るだけ。

 夜は狼や野犬に襲われないよう、火を絶やさないようにしながら数刻ごとに起きて辺りの様子を窺った。

 それ以上に海音が気をつけたのは人間だ。

 クレスティアに入ってすぐ、盗賊に出くわした。手早く逃げて大事には至らなかったが、ここが公国と違って安全ではないことを実感することになった。

(ここの庶民はまだ貧しいんだ)

 民家に泊めてくれるように頼んで厩で寝かせてもらったが、夜中に襲われそうになってそこも逃げ出した。盗賊でなくとも害意を持つ人間はいくらでもいると知った。

 海音はそれ以後野宿に徹することにした。それも睡眠時間を削って警戒にあたらなければならなくて体力を消耗する。

 クレスティアに入って二週間ほどが経過した。

 夜、海音は今日も疲れた体を木に寄りかからせて眠りにつこうとしていた。

「かーいおん」

 ふいに何もない宙から少女が抜け出て、海音は目を瞬かせる。

「あ、エッダ様……あ、失礼。名前をお呼びしてはいけないのでしたね」

「いいよぉ。エッダ、そういうこと気にしない」

 一流の職人が作った人形のように繊細な美貌を持つクレスティアの少女精霊は、ふわふわと宙に浮いたまま不思議そうに首を傾げて北方の言葉で尋ねる。

「クレスティアに来てたんだね。シヴと喧嘩でもしたのかな?」

「いえ……マナトをやめたんです」

 海音がそのままのことを告げると、エッダは目をぱちくりとする。

「やめちゃったの? マナトを?」

「はい」

「え、え、シヴ泣いちゃうよ。今頃わんわん泣いてるよ。一度慰めに行ってあげなきゃなぁ」

 そう言いながらもエッダは愉快そうだ。子どものように純粋な楽しさだけがその瞳に宿っている。

「それで? 海音はいつエッダのマナトになるのかな?」

「え、いえ。それは」

「マナトが国を渡って別の国のマナトになることは珍しくないんだよ。エッダ、大歓迎。セシルが行っちゃって寂しくなりそうだし」

 期待に満ちた青い目を見返しながら、海音は首を横に振る。

「いいえ。お気持ちはもったいないほどですが、僕はただこの国を通らせて頂きたいだけです」

「えー、通るだけ? そんなぁ」

 肩を落として、少女精霊は恨めしげに海音を上目遣いに見る。

「エッダ、かわいい子好きなのにぃ。海音、きれいなお洋服着せて毎日頭なでなでしてあげるのにぃ」

「僕よりもふさわしい方はたくさんいますよ」

 海音は微笑む。それを見て、エッダは口を尖らせた。

「やだ。やーだ。マナトにならなきゃやーだっ」

 地面に降りて地団太を踏む。小さな子どもが癇癪を起こしたようにぷりぷりと怒るので、海音は慌てて言葉を続ける。

「僕は罪人でもありますし、他のマナトの方のように美しいわけでもありませんから」

「エッダがいいっていえばいいんだ! シヴのじゃないんだからいいじゃないか!」

 乱れた風が木々を揺らす。懇願しても宥めてもエッダの癇癪は収まらず、海音は困り果てる。

「……あ」

 ふいに風を掻き分けて足音が近づいてきた。かなり大きな動物らしいと海音が身構えると、そこに現れたのは見覚えのある獣だった。

 白く優美な狼は、海音を見て目を細めてからエッダに向き直る。

 何か話しかけたらしく、エッダの動きが止まる。

 彼女はむっとして早口で言い返した。険しい口調で次々と言霊を放つが、白夜は落ち着いて何か言葉を重ねている。

「あ、あの?」

「海音を連れていきたいっていうんだ、このオオカミ」

 不機嫌そのもので言い捨てて、エッダは白夜を睨みつける。

「海音はエッダのだ! 聖獣ごときが口を出すな!」

 一瞬エッダの体が膨張したかと思うと、白夜の巨体が吹き飛ばされた。海音が慌てて駆け寄ると、エッダは肩を怒らせて荒く息をついている。

「言うこと聞かない子たち、エッダは嫌いだよ」

 目は禍々しい赤に輝き、瞳孔が開いていた。びりびりと雷に似たものがエッダを取り囲んでいる。

「来なさい、海音」

「エッダ様。どうかお聞き届けください」

「来るんだ!」

 近くの木が軋んで二つに折れた。大気を取り巻く精霊の怒りに、海音と白夜は押しつぶされそうな圧迫感を受ける。

 エッダの手が海音を掴もうとした時、南から突風が吹いた。それはエッダの前に壁のように立ちふさがる。

(この匂い……!)

 懐かしい香草の匂いを鼻先に感じて、海音は目を見開く。

「干渉するな! 自分で手放したマナトだろう!」

 エッダが宙に向かって声を放つ。けれど海音にはそこに姿を捉えることはできない。

「ここは私の地だ。去れ、シルヴェストル!」

 エッダの怒気にも怯まず、風はやまない。ますます強く、エッダが海音に近づくのを阻む。

(シヴ様? どうして)

 海音は視線をさまよわせるが、彼の姿が現れることはなかった。

 やがてエッダの方が根負けしたのか、彼女はうめきながら踵を返す。

 海音はしばらく立ち竦んでいたが、くいと袖を引かれて振り向いた。

「白夜さん?」

 彼は乱暴にならない程度に海音を座らせると、地面に落ちていた夜具を海音にそっとかける。

 言葉は通じないが、白夜がじっと側で見守っているので、海音は仕方なく目を閉じる。

(シヴ様は、どうして僕を他国にやりたがらないのだろう……)

 そんなことを考えながら、海音はゆっくりと眠りの世界に落ちていった。

 






 白夜の言葉は聞き取れなかったが、翌朝から彼は北に向かって歩き出した。どうやら凍土に連れて行ってくれるらしいとわかって、海音は後をついていくことにした。

 十日ほど歩いたところで、空気がぐっと冷え込んできた。針のような樹木がぽつぽつと空いた間隔で並ぶ程度になってきて、民家は全く見えなくなってくる。

「あ」

 ある朝目を覚ましたら、空からちらほらと舞い降りるものに気づいた。宵月ではほんの僅かな期間しか降らなかった、雪だ。

「えい!」

 海音は白夜が見ていることを忘れて、雪を掴もうと辺りを飛び跳ねた。銀の結晶は公国では見ることができなかった珍しいもので、宝石のように朝日を浴びてきらきらと輝く。

「ふふ」

 海音は雪の中で踊っていた。久しぶりに笑った気がした。クレスティアではいつも緊張して、感動する余裕も失っていた。

「あ、はい。何でしょう」

 ふいに白夜が背中にくくりつけている袋を押し付けてきた。促されるままに海音が袋の口を開くと、中から出てきたのは毛皮のローブだった。

「着ていいんですか?」

 羽織る素振りを見せると、白夜は頷く。そして袋の中に入っていた雪の上を歩くための靴も、履くように促してきた。

(最初から僕を凍土に連れてくるつもりでいらしたのかな。これを用意してくれたのって、やっぱり)

 まだ会ったことはないが手紙で何度かやり取りした彼を思い出して、海音は微笑んだ。

「ありがとうございます」

 頭を下げてお礼を言うと、白夜は軽く首を横に振った。それよりもと、先に立って歩き出す。

 その日の内に、景色は白で塗りつぶされるようになってきた。息は真っ白で、膝まで雪で埋もれる。けれど白夜が渡してくれた装備のおかげで体が冷えることはなく、海音は規則正しい息を吐きながら前に進んだ。

「湖……いや」

 やがて目の前が開けて、そこにあったのは蒼い水面だった。宵月の碧を帯びた水とは色も水温も違う。

(海だ。ということは、行き止まり?)

 雪を踏みしめて足音が近づいてきた。海音が反射的にそちらを見ると、海音と同じように毛皮のローブを身に纏った人物が歩いてくるところだった。

「お前がカイオンか?」

 凍土の言葉に、海音ははっと顔を上げる。

 目の前にやって来たのは二十歳ほどの青年だった。金と銀の中間のような、月色の髪を後ろで縛り、同色の瞳が海音を見ている。

 肌は血管が透けるほどに白くて、男性であるのはわかるのだが思わず手を貸したくなるような、線の細い儚げな風貌だ。人にあらざるもの、精霊であるといわれればそのまま信じただろう。

「はい。あなたが凍土のマナト……アルトさんですね?」

 公国で勉強した氷人の言葉で訊ねると、彼はにやっと笑った。その笑い方は、生命の色を感じさせて海音は安心した。

 少し強く海音の肩を叩いて、アルトは気さくに笑う。

「そうだ。よく来たな、海音。待ってたぜ」

「どうして僕が来ることを知って?」

「ウチの精霊に聞いて、とりあえず先に白夜を迎えにやっておいたんだよ……ち」

 ふいにアルトは顔を上げて、うっとうしそうに何か言霊を呟く。

「どうしました?」

「こんな寒いところにいつまでもいるなって。気に入らねぇが、お前を立たせたままってのも何だしな。とりあえず俺の住処に案内するよ」

 先に立って歩き出す。アルトの視線の先には小舟があった。

「これで、あの島まで?」

 海音が海を見やると、遠くに氷ばかりの大地が見える。だが波は決して緩やかではなく、このような小舟では容易に波に飲まれてしまうだろう。

「大丈夫だ。精霊がついてる」

 アルトは安心させるように海音の肩を叩いて、先に海音を奥に乗せた。続いてアルトが乗り込み、最後に白夜が飛び乗る。

 勝手に船が陸を離れた。波の間をすり抜けるようにして、船は水平に島に向かって走り出す。

(オールもない。精霊様の力の賜物なんだ)

「凍土の皆さんはこうやって大陸と凍土を行き来していらっしゃるんですか?」

 海音が緊張を解いて辺りを見回していると、アルトはふっと笑う。

「普通にしゃべればいい。俺のこともアルトと。お前とは友達だからな」

「ああ、すみませ……ううん、ごめん。アルト」

 海音が敬語をやめると、アルトは先ほどの質問に答える。

「凍土のことは行けばわかる。まあ、何もないところだけどな」

 それからここまでの旅の様子を少し話している内に、舟は島に到着した。波を無視して移動できるので早い。あっという間の出来事に、海音は降り立った後も不思議な心地がしていた。

 氷ばかりの大地は特殊な靴のおかげで滑ることはなかった。表面の雪は下の方が硬くて上の方が柔らかく、ここはいつでも雪で覆われているのがわかる。

「ここだ」

「わ……」

 アルトが海音を連れて行ったのは、雪で出来た丸い家だった。どうやって作ったのかわからないが天井が高く、奥行きもかなりあるようだ。

 中に入ってみると意外と温かかった。毛皮がなくても平気そうだと思っていたら、アルトがあっさりと毛皮のローブを脱いでしまう。海音もそれにならって身軽な格好になった。

「わぁ。素敵な家だね」

 海音は思わず微笑んだ。中には色とりどりの織物が引っ掛けてあり、絨毯や小さな暖炉まである。木で作った細工物の動物が棚に並んでいて、鍋や串などの雑貨も多種多様だ。

「昔は北といろんな交易をしていたらしいからな。今も時々物々交換に行くし、物は意外と手に入るんだ」

「何人住んでるの?」

 海音が何気なく訊ねると、アルトは暖炉に火を入れてから絨毯に座る。胡坐をかいて、苦笑しながら海音を正面から見た。

「俺一人だ。というか凍土自体、人間はもう俺しかいない」

「え……」

 手紙ではそのようなことは聞いていなかった。クレスティアの侵攻でかなりの住民がいなくなったとは知っていたが、まさかそこまで激減しているとは思わなかった。

「まあ座れよ。そろそろ昼だろ? 飯にしようぜ」

 海音が言葉を失ったのを気にすることもなく、アルトは鍋を持ってきて皿にスープを分けると、串に刺した焼肉を振舞う。

「生肉は初めてじゃきついだろうからな。一応焼いた」

「ありがとう。出されたものは何でも食べるよ、僕」

 海音を気遣っていてくれるのがわかって、海音はにこやかに返した。

 そんな海音の顔をまじまじと見て、アルトは小さく息をついた。海音は食べたことがない種類の動物の肉を噛み切りながら、少し首を傾げる。

「アルト?」

「ああ、いや」

 アルトも食事に手をつけ始めた。その横に白夜が寄り添って来て、ぺろぺろと頬を舐める。

「やめろ。べたべたすんだよ」

 乱暴に手を振るが、白夜は気にせずアルトにくっついている。アルトはそれにうっとうしそうな顔をしながらも、体を離そうとはしなかった。

「寒いからな。毛布代わりにしてやってもいい」

 海音はくすりと笑った。ここはこんなに温かいのに白夜を振り払わないアルトの照れ隠しが可笑しかった。

「仲がいいんだね。白夜さんと」

「まさか。生まれた時からここにいやがるから、仕方なく置いてやってるだけだ」

 くいと顎を仰向けて、アルトは宙に向かって声を上げる。

「笑ってんじゃねぇよ」

「精霊様もいらっしゃるんだ」

 海音は姿勢を正して言う。

「ご挨拶がしたいな。僕を迎え入れてくださったこともお礼を申し上げたいし。お会いできないかな?」

 アルトは難しい顔をして、ひらひらと手を振る。

「ウチの精霊は実体化ができない。箱庭も作れない。なにせ信仰してるのが俺一人で力が弱いからな」

「ああ、そうなんだ……」

 もうマナトである海音には言霊も聞こえないから、箱庭に入れてもらえない限り精霊と話すことはできない。その箱庭すらないのであれば、交流する手段はないことになる。

(でもここは温かい。きっと、精霊様が守ってくださっているんだな)

 温もりだけでなく、この空間はどこか優しい眼差しで見守られているのを感じる。卵を胸に抱いて温める母鳥のような気配が漂っている。

「マナトをやめたんだってな」

「……うん」

 食事を終えると、アルトはためらいながら訊ねてきた。

「どうしたんだ? 公国の精霊とうまくいかなかったのか?」

「ううん」

「公国に嫌なところがあったり?」

「そんなことない」

 海音は首を横に振って、はっきりと言う。

「公国もシヴ様も惶牙も、僕に優しすぎた。それが僕には辛くて」

「辛い? もっと詳しく話してくれ」

 俯いて海音はためらう。

「ごめん。僕は君に甘えにきたのかもしれない。話を聞いてもらいたくて」

「いいじゃないか。お前とは七年間文通した仲だ。頼ってくれよ」

 アルトは宙に向かって言霊を放つ。

「ここで聞いたことは他言無用だ。誰にも言うな」

 そう念を押してから、アルトは海音に向き直る。

「さあ。何でも言ってくれ」

「……うん」

 海音は一度迷ってから、ゆっくりと話し始めた。

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