第2話 超能力

 超能力、獲得、成功しました。

 ………?

 自分でもおかしいと思う。

 でも、本当になんでもできるんだ。

 俺の人生はそれはもうどん底だった。

 そして、この能力に対して疑問もあったが、俺の中にあったのは復讐の二文字だけだった。

 学校が憎い。あの学校のすべてが憎い。

 何にも感じてなかったはずなのに。


「は、ははははは」


 気づけば笑っていた。

 俺があの学校にできることを考えるとつい頬が緩む。 

 俺の心の中で蓄積されたストレス、俺の黒い感情のすべてが俺の精神を一気に包み込んだ。

 不敵な笑みを浮かべ、明日の学校を楽しみにして、ベッドにもぐりこんだ。

 まずは、川内からだな。

 たっぷりなぶって、辱めて、殺してくれと懇願するまで、いや、しても

やめない。そうでもしないと俺の気が晴れない。俺が報われない。

 そんな世界は間違っている。

 あの、学校の関係者をすべて復讐するまで、俺は止めない。

 

「楽しみだなぁ、川内。おやすみ、川内。明日が楽しみだな」


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る