ウマ娘プリティーダービーの話をしよう 前編
◆ちょこちょこなにげに
ご無沙汰しております、戸松です。
実際にはご無沙汰していませんかもしれませんが、ご無沙汰です。どうにも、これ以外の書き出しで文章が書けないみたいなのでこれで通します。この書き出しに慣れすぎてしまったのだ。あまりに……
まあ、冒頭だけ書いて数か月放置とかよくあるので、実際にご無沙汰になる可能性もなきにしもあらずなのですよ。だからご無沙汰なのです。
さて、長文を書く習慣をつけたい、という話を前回しました。早速の有言実行です。われながら迅速果断、ハヤテ一文字、一陣の風、光芒円刃てなもんです。マエストロでプロフェッサーでソムリエです。もはや何が何だかわかりませんが、とにかく速いイメージです。そんな感じです。
それで何について書くか、なんですが、反省会です。なぜ6月から体験記の連載をはじめながらいまのいままで肝心の参加作に取りかからなかったのか。いえ、取りかかれなかったのか。その元凶を突き止めます。
というか突き止めました。詳しい過程は省きますがまずこれが元凶に違いないのです。それがこちらです。ドーン。
ウマ娘プリティーダービー!(オーオーオオオーオー)
「知ってた」という声が聞こえてきそうですが、学問には厳密さが求められるのです。市民感覚では自明のことであっても、再現性のある形で証明されない限りは憶測の域を出ません。
それが今回きっぱりはっきり証明されたのです。つまり、戸松は競走馬擬人化ゲームにかまけてカクコン出走取り消しになったというわけです。
◆きみの愛馬が!
なんかこいつ気づいたらハマってたなって感じだと思うのですが、それもそのはずで、アプリをインストールしたのがちょうどカクコン7の結果発表待ちの頃なんですよね。
つまりこの連載がはじまる前であり、前回の体験記も更新がストップしていた時期です。暦で言うと、4月下旬あたりですね。それからかれこれ半年以上、一度もログインを欠かさず今日に至る、というわけです。
元から競馬好き、ゲーム好きというわけでもないのにどうしてでしょうか。どうしてでしょう。
おそらくはYouTubeのせいです。1回か2回、それ関係の動画を見たらトップ画面によく表示されるようになって単純接触効果が発動してなんとなくはじめてしまったという感じでしょうか。
誰か特に一目惚れしたキャラがいたというわけでもありません。夜神月なら「退屈だったから」と述懐することでしょう。「ウマ娘には一度は試したくなる魔力がある」と。
いまさらな情報ですが、ウマ娘は2021年2月にアプリリリースされており、当時まったく関心がなかったわたしでもなんかすごいゲームが出て来たみたいだなくらいの認知はしていました。
同時期にTVアニメの2期も放送されており、これはこれで相当なインパクトがあったようです。アプリ内で使える引換券がついているとはいえ、アニメの円盤セールス記録を塗り替えてますからね。エヴァを超えるのはなんとウマだったとは、さすがにゼーレの計画にはないシナリオでしょう。
ちなみにアニメ1期は2018年放送です。随分と時間が空いてますが、これはアプリが相当な難産だったからで、一度大幅に作り直してるんですよね。いまとなっては大英断と言われていますが、なかなかできることじゃありません。この辺の余裕はさすが天下のCygamesと言ったところでしょうか。
他人事な感じからわかるかもしれませんが、わたしはアプリはもちろんアニメも1期2期ともリアルタイムでは視聴しておらず、ウマ娘というコンテンツに対しては「競走馬を美少女化して走らせるなんて変なこと考えるなあ」くらいの印象しか持ち合わせていませんでした。
そもそもこの手のアプリゲーム自体経験が皆無であり、もっと言うと電子ゲームそのものから長らく遠ざかっていたんですよね。
子供時代はゲームばっかりしてたんですけど、なんかある時期からついていけなくなってしまって。
大人になってからはもっぱら小説、小説です。読むのはもちろん、自分でも書くようになるとそちらに時間を取られるようになります。
とはいえ、抑うつ状態になってからはそれもままならなくなり、代わりにだらだらと動画を見る時間が増え、去年あたりからYouTubeでゲーム関係の動画、実況とか解説とかを見るようになって、久しぶりに何か遊んでみるかなあという気分になったわけです。これが下地ですね。
なんにせよYouTubeです。そうやってゲーム関係の動画を見ていればこそ、ウマ娘の動画もおすすめにあがってくるようになったのでしょう。それが孔明の罠だったというわけです。
◆こんなーレースはーはーじめてー
なんだか遠回りをしている気がしますが、いい加減、実際に触ってみた感想に移っていきます。
ウマ娘のゲームシステムとして、基本となるのは「育成」です。ガチャで引いたウマ娘をトレーナーの立場から指導し鍛えるモードです。ここで育成したウマ娘はチーム競技場だったり、ルームマッチ、チャンピオンズミーティング、といった形でライバルたちと競わせることができます。
この「育成」というのがパワプロ――実況パワフルプロ野球の「サクセス」モードのシステムをベースにしていると言われています。
というか絶対してますね。わたしもパワプロはいくらか経験があるのですけど――というかどちらかというと携帯機のパワプロクンポケット派だったのですけど――実際に「育成」をやってみるとこれが思った以上に「サクセス」でびっくりすると同時に、親しみと郷愁を覚えたものです。
だから、これも下地があったわけですね。実質はじめてのソーシャルゲームとはいえ、システムには馴染みがあったわけです。
正直な話、戦闘ゲームに食傷していたというのはあったんですよね。ソーシャルゲームもだいたいそれじゃないですか。あとは音ゲーとかになってくるんでしょうが、これは逆にまったく馴染みがなくて手が出なかったんです。
ウマ娘もレースという形で戦うゲームではあるのですけど、レースがはじまってしまえばプレイヤーにできることは何もなくただ見守ることしかできないわけです。プレイヤーはあくまでトレーナ―の立場なので。
だから、重要なのはそこに至るまで、ゲートインするまで、出走登録するまでのところです。そこに重きを置いたゲームシステムなのが個人的によかったのかなあ、と。
戦闘系のゲームだとここの過程って育成というより「強化」ですからね。経験値なり強化素材を集めて――ってなってくるんですけど、それもけっきょくバトルで稼がないといけない。バトルバトル。バトルの数珠繋ぎです。
ウマ娘も育成中はレースに出走させることもあるのですけど、まあ慣れると全部スキップですからね。どの練習を選ぶか、どこで回復するか、どのレースに出るか、といった立ち回りの方で技術を問われる設計になってます。運要素も強いので同じ設定で育成をはじめてもその都度、異なる条件下で判断を下さなくてはなりません。
そうしてやってるうちに「次こそは運が味方するかも」とか「次はこういう方法を試してみよう」と、どんどん前のめりになっていくのがこのゲームの恐ろしいところです。
そんなわけでカクコン空白期間を埋めるにはちょうどいい娯楽となったのがウマ娘です。この間に、ABEMATVでアニメ1期2期、うまよんの無料配信があったのでそれも視聴、徐々に徐々にウマの沼に引きずり込まれていくことになります。
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