誰にも言ってはいけない(現状)話
なつちか
第1話
今は疎遠となった学年違いの幼馴染みに霊感の強い子がいて、最近ふと思い出した話がある。
その子がある時クラスの学級文庫からホラー短編集のような本を手に取った。
目次をパラパラと見ていると【絶対に誰にも言ってはいけない話】というタイトルが目に入った。気になってそのページまで飛んでみると、【この話は絶対に誰かに話してはいけません。もし話すと…】という書き出しで、怖くなってその本を閉じてしまったと言う。しかしやはり続きが気になって、次の休み時間に再びその本を開いた。
しかし。
あの話がない。目次そのものが消えていた。
誰かが該当ページを破ったのかもしれないとも考えたが、目次の一部が破られたり切られたりすればわかるだろう。
クラスメイトに本のことを尋ねたりしたが真相はわからず終いだった。
ホラー好きな私はそこまでの話を聞きいてもたってもいられなくなり、図書館から似たようなホラー短編集を借りた。
そしてそれらの話の中に【誰にも言ってはいけない話】というようなタイトルのものがあった。内容は覚えていない。
あの話が作り話だったかどうかも今となってはわからない。
今こうして思い出してみると特に恐怖心はなく、不思議で興味深い話に思えるが
もし今紙の本やネットでそのような話を見かけたら…?
ああ因みに、この話は誰にも言ってはいけませんよ。
また何か分かるかもしれないので、念のため、ね。
誰にも言ってはいけない(現状)話 なつちか @ja72
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