第10話 日光・三猿連続殺人事件
第二の被害者・
そして問題の三人目の被害者・
――これは一体どういうことだ?
「
「ガイシャはウエディングドレスを着ている。ウエディングドレスは晴れの日に着るもの。つまり、聞か猿、きかざる、
「流石は警部、オヤジギャグが板についてますね」
工口は朝立に4の字固めをかける。
「ギブギブ、嘘、ジョーク、さーせんした!!」
「……そんなことより、問題は何故三人目の被害者だけ見立てがダジャレだったのか?」
工口警部は朝立巡査に技をかけたまま、スマホで
🐵 🐵 🐵
「犯人、わかったんだけど」
ギャル探偵・肉倉エリカは現場のホテルの一室に到着するなり、何時もの決め台詞を言い放った。
「エリカちゃん、本当か?」
「まず、鯨井は特殊性癖の持ち主だった」
「……どういうこと?」
「鯨井仁美は犯人に首を絞められることでオルガスムスに達して、
「何? 潮吹きだと!?」
エロ警部は鼻息を荒くして興奮している。
「…………それって潮というか、単に失禁しただけでは?」
朝立のツッコミをエリカと工口は完全に
「恐らく犯人は死体に耳を塞ぐような装飾を施すことで、聞か猿に見立てる算段だった。しかし鯨井が潮を吹いたことによって、見立てのバランスが崩れることになる。これでは聞か猿というより、海〇だ」
「……〇猿に謝れ」
「
「それじゃあ犯人は……!?」
「今日、このホテルで結婚式を挙げた新婦の中の誰か。帰りは潮でびしょ濡れになった鯨井の服を着ていた筈だから、調べればすぐに見つかるよ」
こうして事件は一件落着。今回も難事件であった。ふぅ。
「……ですから、失禁ですよね? 潮じゃなくて」
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