第14話

 畑野が篠宮を引き連れて向かったのは、都内の小さな工芸教室だった。


 大通りを一つ曲がった小道に隣接する白塗りの教室は、ショーケースのようなガラスの向こう側に幾つもの工芸品を展示していた。ふと視線を向ければ思わず足を止めてしまうような洒落た店構えと、そして工芸教室の看板を見た篠宮は、訝しそうな声を上げた。


「こ、工芸教室?」


 畑野の思惑が理解できない様子の篠宮だったが、にやりと笑う畑野の「どうせ暇でしょ。付き合いなさい」という言葉に、恐る恐る頷きながら畑野に続いて店に踏み入る。


 微かにインクの香りが漂う店内には幾つかのテーブルが配置されており、そこには、親子連れと高校生と思われる制服姿の少女たちが座っていた。


 テーブルの上には筆や絵の具、ペンなどの絵付け道具が大量に置かれており、テーブルクロスのように新聞紙も敷かれている。まるで祭りの一幕を思い出させるようにずらりとテーブルに並んでいるのは、少し小ぶりな提灯だった。


 火袋を輪で挟んだそれに、客である彼女達は思い思いの絵を乗せていた。


 ここは提灯の絵付け体験を行っている工芸教室だった。


「……提灯、の、絵付け?」

「そ。ちょうど家に飾りたいと思ってて」

「自宅で祭りでもする気ですか?」


 誰の目にも明白な真意を、とぼけるような建前で誤魔化す畑野。篠宮は半眼を向けて彼女の建前を切り捨てながら、きりりと胸が痛むのを感じた。畑野が自分の為に行動をしてくれていることへの謝意と罪悪感、こうまでして絵を描けなかったらどうしようという不安。微かな焦燥と、緊張。思わず胸を押さえる篠宮だったが、そんな篠宮の空いた手を、畑野が優しく包み込むように握った。


 温かく優しい感触に目を見開けば、畑野は明るく笑う。


「大丈夫。ピカソだって提灯の絵付けはできないだろうから」


 それはその通りだが、あの才人ならものの数分で会得してしまいそうだから怖い話だ。


 篠宮は畑野の言葉に思わず笑ってしまいながら、ほんの少し、胸の痛みが引いていくのを実感した。その時、子供達に絵の描き方を教えていた若い女性がこちらに来る。


「いらっしゃいませ! ご予約のお客様でしょうか?」

「先程予約した畑野です。本日はよろしくお願いいたします」


 女性は絵の具塗れになった手を絵の具塗れのエプロンで拭き、その手で畑野たちを迎え入れる。前払いの料金を二人分畑野が支払った後、真っ白な提灯と画材が置かれたテーブルに案内され、二人はスタッフから簡単な挨拶と説明を受ける。絵など中学の授業以来ほとんど描いてこなかった故に高揚感を覚える畑野に対して、篠宮の表情は少し暗い。


 有無を言わせずこの場に連れてきたことに対する罪悪感はあったが、もしも彼女が筆を握れなかったとして、そうなれば畑野が提灯二つに絵を載せるだけだ。それに、ほんの少しでも肩肘を張らずに絵に向き合える環境というものは、絵に対する緊張や忌避感を緩和するのではないかという畑野の狙いだ。


 だから、今日畑野がするべきは、絵を楽しむことである。


 説明を終えたスタッフが子供達に呼ばれて手伝いに行くのを見送り、二人は目の前に置かれた提灯と対峙する。それから、畑野は微かに笑って篠宮に提案した。


「ねえ、自分用に描いても面白味に欠くし、お互いのプレゼントにしない?」


 畑野がそう伝えれば、画材を手に取って眺めていた篠宮は微かに目を見開く。それから、目を細めながら畑野を責めるように見る。


「……正気ですか?」

「別に絵に固執しなくたっていいわよ。文字でもいい」


 畑野は黒やピンクの絵の具チューブをパレットに敷きながら、水の入ったバケツでカコカコと筆を揺らす。篠宮は、下書きも無しに一球入魂しようとする畑野を信じられないとでも言いたげな瞳で見た後、「プレゼント」と呟きながら提灯を見詰める。


 キャンバスや単純な紙とは違う。支持体は凹凸が激しく、湾曲している。狙った通りの絵を描くのも一苦労だが、描いた絵を狙った通りに見てもらうのも難しい。こんなものに、どうやって綺麗な絵を描けばいいのかと、篠宮は腕を組みながら思案する。


 しかし、プレゼント――畑野への贈り物だというのなら、畑野がどれくらいの心持ちで臨んでいるのかは分からないが、少なくとも自分に妥協するという選択肢は無い。恋慕の感情や友愛から目を背けるつもりは無いが、それ以上に恩義がある。


 こんな自分に、寄り添ってくれた。


 篠宮は暗かった表情に微かな決意の色を宿して、不安に揺れる心臓を押さえながら鉛筆を握る。こめかみに一条の汗が伝う感覚を噛み締めながら、篠宮は見ずに描けるモチーフ、己の心を掴んで離さない彼女との思い出の情景を心の中から探す。


 そして、思考を巡らせる間もなく、薄暗い世界と青色に輝く水槽の情景が真っ先に思い浮かぶ。脳に焼き付いて離れない、彼女と交わした思い出。こんな人も居るんだ、と思わされたあの日の出来事を思い出して、篠宮の思考は固まった。


 微かに震える指で、目印程度に線や点を配置していく。薄く薄く、水彩の味を殺さない程度の細さで。狙った通りの場所に線を置けずに練り消しを何度か使いつつ、頭の中に思い浮かべた情景を懸命に形に変えた。


 妥協をするつもりは無いが、閉店時間までに間に合わせないと未完成を差し出すことになる。最悪のケースを回避するためにも、時間配分は意識しなければならない。篠宮は妙なこだわりを捨て、より優れたものを完成させるためだけに時間を費やす。


 外の景色も喧騒も、全てが遮断される白昼夢でも見ているかのような感覚の中で、篠宮は絵を描いていく。提灯の絵付けなんて専門外で、本来の力量の数割も出せないだろう。心臓がずっと嫌な跳ね方をしていて、不安が心を押しつぶしてしまいそうだった。けれども、そんな感情を呑み込んでしまうくらいの何かが常に背中を押してくる。何かに突き動かされるように鉛筆を走らせ、届けたい情景を描く。


 不意に、鉛筆の先に心が乗るような気配を覚えた。


「――」


 思わず鉛筆を止め、篠宮は思い出したように外界の情報を取り入れる。視覚、聴覚と嗅覚が機能して時間の流れを思い出した後、篠宮は自身の描く一枚の絵を俯瞰した。己の心の内側を反映したような、そんな情景を思い出させる鉛筆の下書き。


 本当に、こんな絵でいいの? と、幼少期の自分が素朴な疑問を投げた。


 心臓が警鐘を鳴らすようにうるさい。篠宮は微かな眩暈を覚えながら、薄汚い人生と経験を積み重ねてきた自分の内面を恥じ、今すぐにこの提灯をぐしゃぐしゃに潰してしまいたくなった。血流が加速して僅かな頭痛を覚えながら、誰がこんなゴミを貰って喜ぶんだと口汚く罵る。泣きたくなりながら鉛筆を握る手に力を込め、自己嫌悪を繰り返す。短期的な快楽のためだけに男女問わずに身体を見せ、人の悪感情を味わって生きてきた人間の心を映した絵で、誰が喜ぶ。自分の無価値さの証明である写実的な絵の方が、ずっと綺麗で魅力的なのではないだろうか。誰が――こんな絵を。誰が認めてくれる。


 篠宮は震える手で練り消しを持ち上げ、薄汚い絵を消そうとした。


 その時、自分の隣で四苦八苦している畑野に気付く。筆を握って難しそうな顔で、拙く筆を動かしている。自分よりもずっと専門外の、小説だけを書き続けてきたお人好しは、こんなどうしようもない人間の為に絵付け費用の五千円を支払って、時間を使って、得意ではない絵を描いているのだ。


 篠宮は再び、自身の下書きを一瞥した。


 こんな絵を渡して、畑野は喜んでくれるだろうか。歯を食い縛って思考を巡らせると、しかし、不思議と畑野というお人好しがこの絵をこき下ろす姿が想像できない。それどころか、大好きな、あの少しだけ優しく落ち着いた笑顔を浮かべながら、『上手いじゃん』と、褒めてくれる姿しか思い浮かばなかった。


 我ながら都合のいい妄想だったが、この人はたぶん、どんな絵でも否定しないでくれるのだろう。ああ見えてお人好しの人情家だから、人の努力は決して笑わない。芸術家というものは結果が全てかもしれないが、だからこそ、それに携わる者は過程を否定しない。


 篠宮は、肩から力が抜けるのを自覚した。震えが止まった手で鉛筆を置き、憑き物が落ちたような表情で、畑野の横顔を見詰める。篠宮の視線に気付いた畑野が顔を上げてこちらを見たから、篠宮は少しだけ笑って尋ねた。


「頑張って描いたら、褒めてくれますか?」


 そんな表情や質問が、絵に対する姿勢が意外だったのか。畑野は目を丸くして驚き、言葉に詰まる。それから、篠宮が提灯に描いた下書きを一瞥した後、彼女は心の底から嬉しそうに笑って、芯の宿り始めた篠宮の瞳を見た。


「もちろん」


 余計な言葉で飾らない肯定が、何よりも心を揺らした。


 篠宮はその言葉を噛み締めると、テーブルに置いてあった画材から必要な絵の具を取り出す。その手はもう、震えることは無かった。


 必要な絵の具を出して、篠宮は筆を握る。五感から外界を知覚する機能が失われ、世界が自分とキャンバス――提灯だけになる。余計なものは何も感じられず、ただ、心も体も全て一つの支持体に注ぎ込む。心血を全て打ち込んでこそ、その創作物に人は胸を張れるのだ。昂る感情に突き動かされるように、頭の中の景色と重なるように筆を動かす。


 竹繊維の混ざった和紙に、深い群青が乗った。


 何年ぶりだろうか。五年ぶりか。何かに色を乗せるのは。そして、気負うことなく絵を描いたのはいつ以来だろうか――あのフグの絵を描いた頃だったか。


 あの頃は楽しかった。今までは、楽しくなかった。


 今は、少しだけ楽しかった。


 感性と理屈が突き動かす通りに筆を動かし、提灯に色彩を植えていく。水銀灯と水槽から差し込む淡い水色が照らす館内、逆光で陰になる客。誰もが注目する中で悠々と泳ぐ魚の群れの鮮やかな銀色と、そして心奪われる、波打つような青。


 色が血液のように、画家としての己に酸素を届けてくれる。筆と紙の擦れる微かな、とても微かな音が呼吸音のようだった。光と影のコントラストが鮮烈に映えるよう、色を重ねるようにして塗り続ける。きっと、提灯に付ける絵としては三流以下なのだろう。けれども、この支持体でなければこの絵は描けなかった。


 画家としてキャンバスと向き合うのではなく、畑野の友人として、彼女の為に捧げる絵を贈り物に付けるためだからこそ、この筆は動いたのだろう。提灯として使いづらいという誹りは甘んじて受け入れる。だから今は、誰にもこの手を止めてほしくなかった。


 そうして、もはやどれくらいの時間を費やしたかも分からないくらい没頭し続けた篠宮は、滲むような光を薄い青色によって表現し、絵付けを完遂した。


 水面から脱出したように顔を上げ、酸素を取り込むように少しだけ荒い呼吸をする。


 思い出したように工芸教室の喧騒が耳に届き、油絵の具の香りに我に返る。


 そして、今しがた完成させた自分の提灯を見詰めた篠宮は、微かに笑った。


 楼海に比べれば酷く未熟な、人の心を揺らすような力強さを持たない稚拙な作品だ。けれども篠宮は、かつて姉に褒めてもらったフグの絵のように、これを誇りに思う。未熟で、至らないところは無数にあるかもしれないが、この絵が、好きだった。


 篠宮は少しだけ自慢げに、畑野にこの絵を見せようと顔を向ける。


 そして、畑野が今の今まで篠宮の様子を見守ってくれていたことにようやく気付いた。頬杖を突きながら篠宮を見詰めていた畑野は、微笑む。大好きな人の大好きな笑顔に、篠宮は自分の描いた作品が、産んだ子の存在が世界に認められたような気がした。無性に嬉しくて仕方が無くなって、今すぐにこの提灯を彼女に渡したいと考えた、その瞬間だ。


「うわぁ!? えっ、ヤバ……! この絵、お姉さんが描いたんですか!?」


 工芸教室に響き渡るような大声が、同じく絵付けをやっていた、そしていつの間にか近くに来ていた女子高校生から発される。彼女は篠宮の作品を驚きに染まった瞳で凝視しており、その隣に居る金髪の女子高校生も、凄い物を見たとでも言いたげな表情で口を抑える。興奮した様子でスマートフォンを取り出した。


「す、すご――! 写真撮っていいですか!? SNSとか大丈夫ですか!?」


 大興奮の様子でそう尋ねられた篠宮は、思いもよらぬ方向からの反響に酷く戸惑い困った様子で畑野を見た。しかし、これを描いたのは篠宮で、未だ受け取っていない自分に、その可否を決める権利は無い。そう考えた畑野は緩む頬を隠さずに瞳を瞑った。


 篠宮は少しだけ戸惑い続けていたが、飾らぬ賛辞を表情と言葉に示す女子高校生たちを見て、やがて、喜びの滲む微笑を覗かせた。


「少しだけ恥ずかしいですが、是非」


 わー! と言いながらスマートフォンを構えて写真を撮り始める女子高校生たち。篠宮は少しだけ恥ずかしそうに頬を染めながら、その嬉しさを隠しきれずに頬を緩めた。そうして騒いでいると、どうやら興味を惹かれたようで、数組の親子連れも近付いてくる。


 凄い、綺麗と騒ぎ始める親子連れに、篠宮は照れくさくなって俯く。未だ楼海のような絵は遠く、本気で絵と向き合い続けてきた人たちのそれと比較すれば、きっと拙くて仕方が無いものだろう。だが――過去、筆を折ったあの日まで積み重ねてきた努力が、五年を経た今日、初めて報われた気がした。


 溢れ出る感情を言葉にしてしまわないよう、静かに想いを噛み締める。


 写真を撮る人たちを畑野と一緒に眺めていると、恐る恐るといった様子でスタッフの女性が真っ白な提灯を持って来る。どうしたのかと篠宮と畑野が見れば、彼女は非常に申し訳なさそうな顔をしながら、提灯を腕に掛けて手を合わせる。


「あの……ご迷惑でなければなんですけど、教室料金はお返ししますし、お代もお支払いするので、宣伝用の絵とか描いていただいたりしても……よろしいでしょうか……?」


 宣伝用の絵。思いもよらない提案をされた篠宮は思わず目を見開き、一瞬、言葉の意味を理解できずに聞き返しそうになった。しかし、少し遅れて理解が追い付き、口を噤む。どうしようと畑野を見たが、彼女は好きにしていいと言いたげに笑っている。


 少しだけ、悩んだ。自分はそんな大層な画家ではなく、それどころか画家と名乗るのも烏滸がましい臆病者だ。こうして誰かに何かを頼まれて筆を握れるような人間ではない。


 だが、こうして作り上げた心血の結晶を高く買ってくれた人間が、こうして『君の絵がいい』と言ってくれることは、とても嬉しかった。


 篠宮は自身の置いた筆と、試行錯誤して混ぜ合わせた絵の具達を一瞥する。


 時間は――気にする必要は無いだろう。それだけ確認した篠宮は、最後に畑野と一度だけ視線を合わせて、返ってきた彼女の笑みを確かめてから、口を開いた。








 宣伝用の商品を描いて工芸教室を出たのは、既に辺りが真っ暗になってからだった。


「もーちょっと真面目にやってほしかったかもです」


 帰路。畑野の描いた提灯を持ち上げた篠宮は、少しだけ不貞腐れたように呟く。そんな彼女の心血が注がれた力作を片手に、畑野は「大真面目よ」と笑った。篠宮の手に持ち上げられている畑野の描いた提灯には、達筆で『しのみや』と平仮名四文字が記されていた。彼女があれだけ色や構図や、工夫をしたというのに、畑野は黒の平仮名四文字。あとは申し訳程度の落書きで雑多な色の雑多な雑貨がそこかしこに散りばめられている。


 篠宮が頬を膨らませて不満を露にすると、畑野は優しい笑みを返した。


「……ま、本当の話をするなら。もしも貴女が筆を握れなくても、負い目を感じない程度の作品にしておこうと思ったのよ。頑張って描いたら、罪悪感を覚えるだろうって」


 畑野がそう語ると、篠宮は驚きに目を開き、そして、その視点を持っていなかった自分を恥じるように申し訳なさそうな顔をした。一転、愛おしそうに提灯を握る。


「あ、そ……そっか、そうですよね。すみません、配慮に気付けな――」

「――というのが建前だけども」


 含み笑いと共に前言を撤回すると、顔を真っ赤にした篠宮が「なんなんですか!」と畑野を突き飛ばしたり蹴ったりと暴れ始める。本音を建前として誤魔化した畑野は、愉快に肩を揺らして笑いながら彼女の不満を受け止める。どこ吹く風の畑野を睨みながらも、それでも篠宮は、そんな畑野からの贈り物を大切そうに手に持ち続けた。


 ――彼女は少しでも、前へ進むことができただろうか。


 白く吐息を揺らしながら、畑野はそんなことを考えた。


 篠宮という少女のことは、友人だと思っている。そこから目を背けることはしないし、自分に嘘を吐くつもりも無い。だから彼女が困っていれば助けようと思うし、今回も、何かできることは無いかと考えて動き出した。


 たった一度の工芸教室で全てを払拭できるほど、彼女の抱えるものは軽くない。だが、ほんの少しでも過去を払って前に進めたのだとしたら、この行動にも意味はあったのだろう。畑野は不貞腐れたように頬を膨らませてそっぽを向く彼女を、愛おしく見詰めた。


「篠宮」


 一度だけ、一つだけ聞いておきたかった。


「今日、楽しかった?」


 問いにこちらを見た篠宮は、少しだけ考えるように瞳を瞑る。質問の意図を察したように、己の腕に提げられた提灯と、そして畑野の持つ彼女の描いた提灯を順に見た。未だ絵の道に戻るには至らないだろう。キャンバスと向き合えば、彼女は筆を握って硬直してしまうかもしれない。布地に透明水彩を乗せる日は、まだ見えない。


 絵が好きだと言うにはまだ遠いかもしれないが、それでも篠宮は、今日の出来事を振り返って満面の笑みを浮かべた。出会ってから今まで、畑野が初めて見た、何も飾らず、何も憂いのない彼女の晴れやかな笑みだった。


「――とても」


 「そっか」と、呟く畑野も同じくらい素直に笑うことができた。

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