第2話 ジュニア魔王は行ってみたっ!

俺、キル・ルシファーはある城下町へ降りてみた。

もちろん親父には内緒だ。

普段は青い肌の色、小さな角の生えた頭、耳の形まで完璧に人間に化けている。


「ふふ、バレるわけがない。変身魔法も俺は完璧なんだ。さて、ギルドに行って冒険者登録とか

やってみちゃう?それとも村へ行って仮住まいとか見つけてスローライフへの一歩を…」


などと考えていたところ「危ない!」と人の声が。

頭上から無数の鉄骨が降ってきた。

工事の作業で吊り上げていた鉄骨の束がバラけたようだ。


直ぐ様、避ければ良かった話。

だが俺はやらかした。


鉄骨に向かって弱めな魔弾を数発撃ち込んだのだ。

粉々に砕け散った鉄骨。

当然、周囲の人間はぶっ放された黒い光の玉を目撃。

一気に疑惑と恐怖の視線が俺に突き刺さった。


とりあえずグッバイ。とある城下町よ(泣)

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魔王Jr.は憧れるっ!~最強魔王に生まれて損してます~ MASU. @MASUMASU69

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