第5話無人島生活1日目終了




ジュー…ジュー…


 平らな石を焚き火に置いてカメ手貝を焼いていく。頑張って20個程を集めたので多少は腹の足しになるだろう。


 さてさて、そろそろ焼けたかな?味付けなど何もしてないけど味はどうかな?では先ずは一口…パクッ


 これは!?ただ焼いただけなのに口の中に広がる香ばしい味わい!?小さいながらブリンブリンのエビのようなカニのような食感に味わい、ほのかに漂う海水の塩味が程よくこれは今まで食べたことのないほど…ウ、ウ、


「うまぁぁぁぁいぃぃぃ!!」


 めっちゃうまい!あっと言うまに食べ尽くしてしまった…これは、全然足りんな…明日は他の食料も探しにいかないとな。


 さてと、足りんが暗くなってきたからこれから探すのは無理だしね。夜は星灯りがあるけど夜は暗すぎる。探索なんて無謀だな。


 「これからどうするかな…」


 裸でベッドに横になりながら考える。

今は、春なのかな?気候的には春っぽいかな?秋だったら冬が近いから防寒の事も考えないといけないから大変だな…


 とりあえず、朝にまた、海岸で貝を探して、昼からは島の探索だな。ハワイ島ぐらいの大きさって言ってたから全部の探索は無理だよね。


 近場に何かあったらいいな。果物とか、どんな動物がいるのかも気になる。最初に変な動物の鳴き声も聞こえてたから気になる。


 ちょっと思うところもあるんだよね。

この世界って科学文明も発展してたんだよね。しかも2回も、神とか作っちゃうぐらい発展してたんなら無人島とかありえなくね?


 過去にこの島訪れてたりしたりしてたら、この大きさだし、拠点なり、なんなりがあったりするはず。(かなり希望的観測)


 それに魔法文明とかの発展とかもあったなら、そちらにも期待!!遺跡とかあるかも!

拠点とかなら水周り近くに作るはず!


 魔法の道具とかあったらいいなぁ!!

使えるかわかんないけどね!とりあえずここで生活するには、道具が足りなすぎる。


 いやはや、どのぐらい生きれるかな。

出来るだけ長く生きたいもんだね。妙な事から始まったサバイバル。頑張りますか。


 じゃあ、まぁはよ寝て明日からも頑張ろ。





------------------------




転移者No.168210


[逢坂 健(おおさかけん)]

出身地:大阪府

年齢:40歳

身長:175cm

体重:70kg


 20年ほど飲食店勤務で当たり障りなく勤務。性格は脳天気で順応性が高い。知らない内に厄介事に巻き込まれるが気づかない事が多い。元彼女が妖怪で別れの原因は妖怪とハンターの争いが激化し巻き込まないように彼女から離れていった。が、結局は巻き込まれてしまう。

 現在は、転移先の世界【ベータ】の無人島で生活を開始。

ベータの神は今回初めての異世界転移を行った為、色々と手違いが起こっている。

魔法の説明は行っておらず、服なども与えず初期セットのみでの転移。セーフエリア、結界など作っているがこちらも少し問題がある。結界が強力すぎあちらの世界の各国で急に現れた遥か海の彼方の魔力の奔流に魔王の出現が危ぶまれている。

 また、あちらの神が用意した転移者の体にも問題がある。神の子として創造された体は肉体の強度などは普通の人間を遥かに超えており、病いなどにも強い耐性をもつ。それを本人に伝えてない事も問題。


「はぁ…彼、大丈夫かしら?」


 ベータの神に色々助言した地球の神は、自身の世界から転移した男のことを考えながら独りごちた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る