第6話
「……ハーレムの夢が
ふと弟が、しみじみとした口調で、そう言った。おい、何を言い出すのだ弟よ。
「あら、
花子さんが尋ねてくる。仕方ないので、私は
「ああ、そう……『意地悪な親戚も居なくて、お金の心配も無い。美人なお姉さん達が優しくしてくれる場所』……それが
聞き終わった花子さんが、メガネを
「……私は三人姉妹で、一番下の妹も、この部屋に
泣き終わって少し落ち着いた花子さんが、そんな事を言う。何故か弟が顔を赤くして、そっぽを向いた。え? どうして弟の
「ねぇ、弟さん。私は、
「は、花子さん?」
「……俺は、姉ちゃんが幸せなら、それでいいです。それだけですよ」
「そう、安心したわ。じゃあ今後とも、よろしくね。ほら、そんな顔しないで。笑って笑って」
私を抱きしめたまま花子さんが笑う。花子さんは私の肩に
ようやく私は花子さんから解放された。ハグしてくるなら二人きりの時が良いのになぁ。そして私を思いっきり、いつもどおり
「まあ私も、『
「シェアって何の話ですか、花子さん。私、誰かに共有されるの?」
「
そ、そうなのだろうか? 私はハーレムの
「弟さんも、どうやら年上の女性が
「そうなんですか? 私も花子さんも、そして弟も一緒に居られるの?
頭が良くない私は、何が正しいのかも分からない。もう私の視界は涙で
弱くなってしまった私は、きっと花子さんにも弟にも、そして花子さんの妹達にも色々と
「姉ちゃんが幸せなら、俺も幸せです。
「えぇ、こちらこそ
二人が
会話に
じゃけぇ 転生新語 @tenseishingo
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