第4話私は小山照代

私は今学期から、5年1組の担任の小山照代。

クラスには、問題児が多い。学生時代、空手に励んでいたので、何とか問題児の暴走を食い止めた。

ストレスで肌が荒れてきた。早く、1年経たないかな。

今日はクラスで一番手強い、杉岡健、山口洋一、江戸川阿南を教壇の最前列に座らせ算数のテストを行う。

彼らはカンニングのプロだ。


キーンコーンカーコン



「さあ、今日は算数のテストです。杉岡君、山口君、江戸川君。一番前の席に座って」

「えー、何でよ!」

「君たちがカンニングするのを防ぐためです」

3人は教壇を囲む様に座らせた。


「小山先生!」

「なに?江戸川君」

「先生の毛穴きたな~い」


ドゴッ!バキッ!バキッ!バキッ!


「こ、小山先生。江戸川君は気絶しています」

「はぁはぁはぁ、さっ、テスト始めるわよ。スタート」

「おっと、消しゴム落とした。拾わなきゃ」

「山口君、先生が拾います」

「は、はい」

「先生、よく見てみりゃ、いい乳してるじゃない?」

「け、健ちゃん、阿南の二の舞だぞ」

「先生、乳首浮いてるよ」


バッチーン、ドゴッ、ドゴッ、ドゴッ!


「し、死して本望」

ガクッ


キーンコーンカーコン


「はい、回答用紙、後の席から集めて」

「先生」

「な~に?」

「鼻毛出てるよ!」

「なっ!」


ガツッ、ガツッ、ガツッ


コロコロコロコロドテッ!


ちょっと、やり過ぎかしら。でも、私はこのクラスの雰囲気を良くしたいから、必要悪なのよ!


3人は保健室に運ばれた。

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チビッ子ギャングの生態 羽弦トリス @September-0919

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