第2話仕事人・杉岡健
「なんだよ、新しい担任の小山よ!誰だ、ウサギみたいに弱い教師っていったのは?」
杉岡は呟く。
「ケンちゃん、必殺技を食らわしたらどう?脳天まで突き抜く、カンチョーをば」
「ふっ、じゃ、オレのスベシャルカンチョーを食らわせてやる」
1時間目。
「はい、皆さん、国語の宿題持ってきましたか~」
「何が宿題だ!ババア」
命懸けで山口が悪態をつく。
瞬間、山口の席まで小山は行き、山口の頬を平手打ちした。
あべしっ!
「今だ、ケンちゃん」
杉岡は小山の後ろに回り込み、
「あばよ!照代、カンチョー」
ブスッ!
「キャー、いった~い」
「くんくん、くっせ~。先生、ちゃんとお尻拭いてる?」
小山は杉岡の胸ぐらを掴み、往復ビンタを食らわせた。
ぶべらっ、はべらっ!
そして、杉岡はその場に倒れた。
「今後、先生に手を出したら、みんな分かっているわよね?」
「……」
キーンコーンカーコン
「もう、休み時間じゃない。2時間目は体育だから、着替えて体育館に集合」
そう言い残し、小山は職員室へ向かった。
「だ、大丈夫かケンちゃん」
「ホントに指先がクセ~」
「どれどれ。……くっせー」
小山先生とチビッ子ギャングの闘いは続く。
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