第2話 各国が一つの惑星だったら……

 俺は、角道百という。しがないリーマンをしている。


 俺の世界は、各国が一つの惑星となっている。それぞれの国の文化や言葉は、現実世界と変わらない。


 そんな俺は、日本惑星(大きさは現実の地球と同じ)の首国、東京国に住んでいる。仕事は、各国の工場などへの視察などを主に行なっている。


 日本惑星では、現実世界の47都道府県が、国になっている。


 北は北海道大陸から、南は島国、沖縄まで40000キロ離れている。


 東には、東京国、西には、大阪国がある。


 そんな日本惑星から、惑星アメリカへは、1光年離れている。なので、宇宙船ができたばかりの頃は、一家で船に乗って、アメリカへと赴く。


 なぜなら、宇宙船の速度が100キロしか出ず、惑星アメリカに着くのに、1000兆年かかるからだ。


 なので、移動しながら、子孫を繁栄させて、なんとか惑星アメリカの本社に書類を届けていた。


まあ、今では、光速で動ける宇宙船ができたから、何とか、一年で惑星アメリカまで行くことができるようになったが……それでも、1年かかるのはきつい!


 国連会議を開催しますと、各国の大使に通達してから、実際に行われるまで、4年かかるしな。会場まで着くのに4年かかるから。


 4年に一回のイベントとなっている。大体、大使は、4年で交代するので、会議に参加したら、それで終了。帰ってくる片道では、一般人に戻っている。


 運が良ければ、半分の距離のところで、後任の大使と宇宙船が鉢合わせすることもあるらしい……どんな世界?


 それは、離れているからしょうがないが、日本惑星の中の移動にも時間がかかる!


 東京国から北海道帝国まで大体15時間かかる。沖縄県国までなんて20時間かかるぜ!


 この世界、やたら離れていて嫌だー!


 つづく……









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