重なる体温◆
学校行事は教員視点では断じて楽しむものではなく、いかに滞りなく進行できるかで毎回神経が削られるものらしい。
ゆえに卒業式は、ようやくプレッシャーから解放されてほっとするのだそう。
責任を持って仕事に取り組むってそういうことだしね。
学校なんて楽しくないって言葉は、生徒だけに通じる言葉じゃないんだなあって思った。
卒業式が終わり、生徒もちらほら帰り始めた頃。
わたしは友人たちと一緒にだらだら校内を歩き回っていた。
半分は名残惜しさで、半分は時間つぶしだ。
いまは西園寺先生の背中を見つけて、他愛ない最後のおしゃべりを交わしている。
「でも、私はこの光景を見たいから先生やってるんだよー」
わたしの『やっぱり脱力感ありますか?』ってひねくれた問いを軽くいなし、前を歩く西園寺先生が教室の戸を開けた。
誰もいない、薄暗い教室。
窓から差し込む柔らかい光が、机を白く照らしている。
春のぬくい陽気がこもっているのに、どこか哀愁を感じるのは1年ここで過ごしていた思い入れが残っているのだろうか。
これまでは卒業式を迎えてもとっとと帰ってたのに。
ほんの数時間前までわたしたちが着席していたその空間にはもう、なんの痕跡も残っていない。
荷物はすべて回収され、掲示物も剥がされて。
次に入る生徒に備えて、まっさらになった机が並べられている。
「教室ってみんながいらっしゃるときは狭く感じたものですが、やけに広くなったように見えます」
「わかるわー。なんか他のクラスに入ったみたい」
どこが自分の机だったっけー、と三井さんと山葉さんは綺麗に磨かれた机を眺めつつ、教卓へとスマホを向けた。
人がいなくなって、はっきり全体像を捉えられるようになったから。
唯一。黒板だけが卒業生の残した証を刻まれ、存在感を放っていた。
クラスメイト全員の名前が寄せ書きみたいにあちこちにあって、絵心ある生徒によってなんかのアニメキャラがでかでか描かれてて、中央には『祝☆卒業』との文字がカラフルに彩られている。
「こうしてね、みんなが帰ったあとに夕方の教室に入って。ひとりゆっくり黄昏るの。教壇に立って、教室を歩いて……そうするといろんな思い出がよみがえってきて、じわじわこみあげてくるんだ」
感慨深く西園寺先生はつぶやきながら、静かな足取りで教室奥のロッカーまで歩を進めていく。
その背中がやけに小さく見えたのは、旅立つ者ゆえの視点だからだろうか。
「みんなで集まるときは、ぜひ先生も呼んでくれると嬉しいなー」
「もっちろん。でもうちLINE知らないんですけど」
「Fac○bookで検索すれば一発だよー」
そこ経由でいいんだ……卒業生だから特別に教えてくれたのかな。
三井さんが『りょっす』とさっそく指定のサイトに友達登録を申請して、山葉さんもちゃっかり送っていた。
あれ本名登録性なのに、意外とみんなやってんだね……リア充専用アカウントだと思ってたよ。
「にしてもみんな、涙腺固いぞー。いろいろ泣かせる準備してたのにぃ」
むーっと可愛らしく頬を膨らませて、西園寺先生は黒板にスマホのシャッターを切る。
「すんません、最後に泣いたのイ○フルの検査でなんすよ。あれめっちゃ鼻ぐりぐりされてしばらくくしゃみと涙が止まりませんでした」
それは生理的な涙だよね三井さん。
「わりと最近ではないですか」
「そういう山葉さんはいつなん? てか想像つかないな」
「はじ○てのおつかい3時間スペシャルで」
「昨日じゃん」
意外な泣き所に三井さんと西園寺先生でツッコんで、次その番組が放送されるときは山葉さんちに遊びに行きたいなと想像してしまった。
確かに、式典中にさんざん卒業ソングのコンボかまされたのは泣かせにかかってんなあって思ったよ?
異動した先生からのビデオレターとか、保護者への感謝の手紙とか、卒業生の答辞とかでのBGMのチョイスが絶妙で、あちこちで鼻をすする音が聞こえたし。
でも、わたしにとって春は出会いでも別れの季節でもない。始まりの季節だ。
だからいつまでも感傷に浸ってるわけにはいかないし、大学生活は最初の一歩どころかスタートラインに立ったにすぎない。
叶える夢への道は長く険しいのだ。
それに、今日という日をどれほど待ちわびたことか。
だって。
今日を境に、わたしと”彼女”の関係は教師と生徒ではなくなるのだから。
「春休み中に卒業パーティ開きますんで、先生も絶対誘いますからね」
「約束だよー。すっぽかされたら先生泣いちゃうよー」
最後に4人で写真を撮って、校門まで見送ってくれた今日までの担任に手を振って。
何度か振り返りつつ、わたしたちは坂を下りていった。
もうすでに生徒の数はまばらで、ざっと街を見下ろしても制服姿を見かけない。
両脇にそびえ立つ桜木はまだ蕾が膨らんだところで、剥き出しの樹木のトンネルばかりが続いている。
咲き初めにすらいってないのがちょっと寂しい。
記念写真には締まらない絵面だから、案外みんな早く帰ったのかな。
「うへ、ほんとに今日3月かよさっぶ」
「足カイロで防備していたのですが、体育館は凍えるような冷え込みでした……」
寒さに弱いらしい三井さんと山葉さんが身を縮こまらせて、手をすり合わせている。
夕方に差し掛かり始めた風は冷たく、コートはまだ手放せない。
春が完全に芽吹くのは、もう少し先だろう。
で。制服をまだ脱ぎたくないという名残惜しさから、そのままカラオケに向かうことにした。
なお、当然のごとく卒業生であふれ返っていて1時間待ちとなった。
「ありがとうございましたー」
学生客の密度が高い受付フロントを抜けて、わたしたちは店を出た。外はもうすっかり夜だ。
暖房が効いてて店内は暑いくらいだったけど、数分も歩けば強い風に体温をさらわれていく。
でも歌ってエネルギー消費するから、店に入る前よりかは寒さはマシだけどね。
「んじゃ、また卒業パーティでね」
「お気をつけてお帰りくださいませ」
「うん、またね」
ふたりに挨拶して、一足早く電車を降りる。
制服で会うのはこれが最後なのか。
そこまで寂しくないのは、近いうちにまた会う約束があるからかな。
さて。この後は同居人との卒業パーティが控えている。
カラオケでは極力軽食だけで胃をセーブしてたんでね。もうそろそろ空腹の限界だ。
枯れて少しひりひりする喉に夜風がしみて、軽く咳が出る。
空きっ腹にも寒さがしみるよ。空腹を訴える胃の熱さを覚えつつ、わたしは彼女が待つマンションへと帰宅した。
「ご卒業&大学合格おめでとうございまーす」
「こちらこそ、ご教示頂きありがとうございます」
日野……ああもうその呼び方はやめたんだった、皐月とグラスを合わせる。
テーブルの中心には苺と生クリームのホールケーキ。口直しに惣菜のからあげ。
卒業パーティーだというのに、クリスマスパーティーみたいなメニューだ。
カラオケで遅くなったからしゃーないけど、皐月はすでに風呂に入ったらしくパジャマに着替えていた。
対するわたしは制服を脱ぐのもめんどくさくて、すぐさまケーキにかぶりつく。
空っぽの胃に落とされた油と糖は強烈な刺激で、そもそも女ふたりでホールケーキ4号食えるのがおかしいんだけど全然もたれない。
こうして人はデブに堕落するのかなってくらい美味しく感じるんだもの。
「彰子、だいぶ声枯れてるね」
「3時間ぶっ続けでリサイタルしたからなあ」
飴ちゃん買ってるから舐めなー、と大阪のおばちゃんみたいな口調で皐月はグラスを呷った。
カシスソーダって、珍しくお酒飲むとこ見たな。
「お酒っていつから飲めるようになった?」
ケーキも唐揚げも胃におさめて、あとはジュースをちびちび舐めながらトークタイムへと映る。
「成人式のあとにぱーっと。でも、あくまで飲めるだけで好きかと言われたら微妙かな。これみたいに、甘くて飲みやすいものしか受け付けないし」
「わたしは一生飲める気がしないよ」
「彰子は子供舌だものね」
「うっせ」
昔こっそりビールを舐めてみたことがあったけど、ただくそ苦いだけだった。
何度も口を濯いだのに苦味が取れなくて、以後アルコール臭のある飲み物はぜってえ呑まないと誓った瞬間だった。
悪かったな、呑まなくてもやってけるわい。
やけ酒みたいに勢いよくオレンジジュースを胃へ流し込んで、次の一杯をペットボトルから注ぐ。
「はは、ごめんごめん。飲めないほうがメリット多いよね。出費とか健康面とかで」
からかったことを詫びるように、グラスを置いた皐月がおいでと手招きする。
お言葉に甘えて、わたしは背後に周って抱き寄せた。
あれからわたしの背はぐんぐん伸びて、皐月ともずいぶん身長差が空いてしまった。制服もちょっと着るのが窮屈になってきたくらいに。
絵面だけなら先生と生徒というより、その逆だ。
「1年前とずいぶん見違えたよね。こんなに人気者になっちゃってさー」
少し拗ねたような声を出して、皐月はブレザーの裾を引く。
開きっぱなしの合わせ部分には、あるはずのものがついていない。
ボタンは全部後輩にかっさらわれてしまった。
こんな保管に困るものもらって何が嬉しいんだろう。
わたしだけじゃなく、クラスメイトのほとんどは後輩から強奪されてたな。
「ごめん、ひとつ取っとくべきだった?」
「んーん、べつに。ここに本物がいるから」
ひひひと忍び笑って、わたしを見上げるような形で皐月が仰け反る。
なにかをねだるようにくいくいと、意味深に人差し指を折り曲げて。
「ボタンの代わりに、こっちがいいかな」
あ、もうそういう流れ? もしかしてすでに酔いが回ってますか?
唇を指差すと、皐月はうなずき向き直った。
顎に親指を当てて、そのまま顔を寄せる。
「ん…………」
触れるだけの口づけを落として、目と鼻の先までそっと唇を離す。なにか言いたげな目をしていたから。
「本当に、卒業まで待っててくれるとは思わなかった」
こんなに人気者なのに、と服の裾を引いて。今度は皐月から唇を重ねてきた。
突き出した柔らかい感触を受け止め、わたしも思いの丈を告げる。
「それ言ったら皐月だって。わたしの何倍人気あると思ってるの」
バレンタインのときにどっさりチョコをもらってきて、一緒に処理したことはもうお忘れですか?
写真撮影でもいつも男女問わず指名されてて、気が気じゃなかったのに。
彼女が人気者なのは誇らしいことだけど、同時にライバルがわんさか出現することを指す。
おかげで勉強がおそろしく捗った結果になったからいいけど。恋の戦争は受験戦争よりも手強い。
「だって、まわりにいるのはピチピチのかわいい子やかっこいい子ばかりで。それなのに誰とも付き合わなくて」
「余裕で学生で通用する童顔のあんたが何を言うか」
「本当に目移りとかしなかったの? スーツと制服の外見差はやっぱり大きいよ」
「わたしはそんなに軽い女じゃないって、付き合うときに言いましたぜ」
わたしにDBほどの魅力があるはずがないのに、皐月も妬いてたんだってことにちょっと愛しさを覚えてしまう。
「じゃ、じゃあ……もっと」
わかりやすくボタンのないブレザーをくいくい引きながら、皐月はそれ以上のものを求めてねだる。
「はいはい」
わたしがあげられるものといえば、体くらいだ。
ついばむだけだった唇のふれあいから、もっと、深く。
長く吸い付いて、口唇をすり合わせて。
何度か繰り返してほどけてきたところで、そっと。舌先を這わせ、割り込ませていく。
ぴくっと皐月の肩が強張ったけど、すぐに緩んで代わりに首の後ろに腕が回された。ねだる合図だ。
「あけて」
「ん……」
少し強い口調で促して、蕩ける感触に身と意識を委ねていく。
一線まではぎりぎり超えずにがんばってきたけど。
許可されてるちゅーは、いつしか重ねるだけではお互い満足できなくなってしまった。
でも、それも今日までの辛抱。
開放感がある中で魔が差したのもあって、何度か絡ませてからより深く潜っていく。
呼吸の苦しさも忘れて、強く、奥まで。ときおり淫らな奏を立てて。
速く刻む心臓の音が重なって、耳には荒い鼻息とくぐもった声が届く。
「ん、っぅ……」
もう先生と生徒の関係ではないのに。今は制服だからか背徳感がすごい。
くらくらして火花が散る頭は、深いちゅーによる酸欠ギリギリだけじゃないはずだ。
お酒飲んでたのにあんまり苦くないな、なんてカシスソーダの味を覚えてしまった。
「……あまい」
長々とかき回していた舌を引き抜き、口元を軽く吹いてあげると。
皐月からも似たような言葉が出てきた。
行為の生々しさがフラッシュバックして、あれだけやっておきながらいまさら吹き出した羞恥に口元を抑える。
「舌使いは子供じゃないね」
「そういうのいいから」
「なんで? 褒め言葉なのに」
すっかり酔いが回っているらしく、やたら艶のある仕草で皐月は頬を胸元に擦り付けてきた。
猫か。いやこの人の性格的には犬か。
「……ねえ、」
このまま、したいかも。
そう凶悪な台詞をささやいて。
皐月はリビングの隣、寝室となっている和室を指差した。
「布団はもう、敷いてあるから。バスタオルとフィンガードームもある、ます」
「わー、やる気まんまんですなあ」
「だ、だって。彰子がこういうの覚えてくるから」
むっつりさんめーとからかうと、誰のせいだとと皐月は頬をはさんでむにむにこね回してきた。わたしゃパン生地ちゃうわ。
しかし、我慢してたのはこっちも同じだったのね。
だからお風呂済ませてたのか。抜かりなさに感心する。
「で、でも彰子はまだだったよね。ごめん。あがるまで待つから」
誘ったくせに妙なとこで引こうとするのが面白い。
だけど、こういうのは小休止を挟むと緊張でガチガチになってしまう。
興が醒める前に盛り上がっちゃうのがいいと思うのだ。せっかく膳が据えられているのだから。
「いいよ。お風呂の前にこっちにする」
どうせ脱ぐのは皐月だけだし。わたしはされるよりしたいほうなのだ。
「わ、」
有無を言わさず担いで、和室へ移動する。
布団はぴっちり皺なく敷かれていて、ティッシュ箱も側にある。
ムードを高めるためなのか、アロマキャンドルまで焚かれていた。
「あのさ、ちょっと聞いてもいいかな」
シーツへそっと皐月を横たわらせて、わたしはひとつの疑問をぶつけた。
「どうしてわたしのこと、卒業まで待っててくれたの? わたしはきれいじゃないし、DBに比べると何もかも劣ってる。正直、いつ、誰に心移りしてもおかしくないって覚悟してた。なのに、どうして?」
こんな入念に準備までして、初めてを委ねてくれるなんて。
そんな夢みたいなこと、あっていいんだろうか。
「不完全、だからかな」
「えっ?」
ぜんぜん予想してなかった答えが返ってきて、思わず声が裏返る。
「私たちDBは、知っての通り完璧な人間を目指して生まれた。物事の最低ラインが敷かれている。悪感情を溜めすぎないようにも設定されているし、大きな失敗もできない。転ばぬ先の杖を常についているようなものだ」
ゆえに、成長に大きな変化がない。
挫折を経験できないから、気持ちに寄り添えない。
そういった特性があるにしても、やっぱり皐月がわたしに惹かれた理由はそうとう特殊だろう。
「VBは排他してはならない。共存するべきなんだ。そう私は思っている」
だから、完全を求められる今の世界で必死にがんばっているわたしに惹かれた。
そう、皐月は打ち明けてくれた。
「彰子は、本当にすごいよ。どんなに迷って苦しんでも、心が折れてしまいそうな現実に直面しても。自分と見つめ合って前を向いている。夢に向かって走っている。そんな君の傍に寄り添って、ずっと支えていきたいって思うのは、自然なことじゃないかい?」
「…………」
ありがとう、と言いたかったのに。
感情の波が揺れて喉が震えて、それだけの言葉すら口にできない。
本当にわたしは、なんて幸運なのだろうと。
呪ってばかりいた己の境遇を心から反省する。
一生分の運は、きっとこの人に使い切ったのだろう。
代わりに。わたしは押し倒している体勢から覆いかぶさった。
ぎゅーっときつく抱きしめて、精一杯の感謝と愛をこめる。
「……り、がと。わたしを。選んで、くれて」
「うん」
「しあわせにする。から。ぜったい。約束、する」
「うん。なろうか、ふたりで」
顔をうずめて、嗚咽が止まるまでおいおい泣いて。
それから、わたしたちは互いを求めてふたたび距離を詰めていく。
唇から、もっと、その先まで。
「あ、っ……」
はじめて聞く、パートナーの声。音。匂い。
すべての初めてを刻みつけるように、わたしは体温を重ね続ける。
ぜんぶを知り尽くして、彼女のいちばんになりたい。
欲と愛をぶつけるように、それでも傷つけないように。
「だ、大丈夫? いたい?」
「ううん……これくらいなら」
何度も何度も限度を確かめあって、謝って、迷って、それでも欲しくて進む。
初めてを良い夜にしたい、ただひとつの願いを叶えるために。
この日のために勉強はしてきたけど、最初からうまくいくわけがない。
どれくらい満足しているかもわからない。
大事にしていきたい気持ちはあっても動きはつたなくて、指が止まりそうになる。情けない自分に苛立ちそうになる。
だけど、皐月は。ずっと微笑みを絶やさずわたしに向けてくれていた。
立ち止まらないように。立ち止まっても、次につなげられるように。
きっと今日は、一生忘れられない夜になるだろう。
それから時計の針が何周かまわって、新聞配達のバイクの音が聞こえてきた頃。
すべてが終わって、というか体力と気力の限界でわたしも皐月も動けなくなって。
情けなくぐったりへばって折り重なりながら、『お疲れ様』と絞り出すわたしに。
「えらいよ。がんばったね、彰子」
わたし以上に息も絶え絶えの中、皐月はそう労わり胸元へと抱き寄せてくれた。
その声が優しくて、愛おしくて、またあふれそうになって。
どんな言葉に変えても足りそうにないから、ぐしゃぐしゃになった顔を上げて拭くと。
もう一度、口づけを交わした。
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