第9話
「それじゃ、報告しま~す!」
何か良い情報が見つかったのだろうか。
「特にない!!!」
思わず椅子からずり落ちるかと思った。
え~、なんもないの~。
なんもないならないでそれはいいんだけど、もうちょっと報告の仕方あったよね?
案の定
「いや、お前、特にないはないだろ。特にないは。」
一応これ、ルール違反なんだよね。だから
でも
「いや~実はね~な~んもしてないんだよ~。えへっ♡」
ゴンッ
「いったぁ!」
あ~もう、案の定殴られちゃって…。そういう時は真面目にやらないと本気で怒られちゃうよ。今はまだお遊びに近いけど。
「殴ることないじゃん!」
「お前は反省しなさすぎだ。」
「うぇぇぇ~。」
ごもっとも。僕は人を殴ったりできないし、怒るのも得意じゃないから、正直こうやってしっかり怒ってくれる存在はありがたい。
「う~。でも、報告がない代わりに、提案があるんだよ~。」
ああ、あの何か企んでいるやつかな。
「ん?なんだ?」
「みんなでお花見行こうよ!」
「いいな。」
「いいねぇ~。」
「いいですね。」
「はぁ?」
うん、文句なしに楽しそう。何もしていなかったことは目を
お花見楽しんじゃおう。
そう思ったんだけど、
「いや、行くのか?花見。」
「行くに決まってるでしょ」います」だろ」よね~」
全員が揃った。うん、全会一致。行こうじゃないか。
「まじかよ…。」
なんで嫌なんだろ?こんな楽しそうなことを企てていたなら、僕も喜んで協力したのに。料理は
「お花見♪」
「お花見♪」
「さあ、ピクニックに行こう!」
「おい、ピクニックはいいが、せめて
「ええ~。せっかくみんなでお出かけ出来ると思ったのに~。」
そしてそれを
「でも仕方ないですね。
微笑みながら言う
「なんでこいつらはこういう時自分の事しか頭にないんだ…。」
頭を抱える
横を見ると、
うん、僕たちやっぱり気が合うねぇ~。
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