第4話 風車街



 風車街に入る時に門番の男性から声をかけられた。


 「パスポートはお持ちですか?」


 「いえ、持ってないです。異世界からきました。」


 「転生者ですね、こちらのステータスボードに手を置いてください。ステータスボードとはステータスを表示させるものです。このステータスボードは名前と犯罪履歴を調べます。」


 俺は四角いボードの上に手を置いた。すると四角いボードが光った。


 名前:コウイチ・マツシタ

 殺人回数:0

 殺魔物数:1


 「次に左手の甲をみせていただけますか?」


 俺は左手の甲を門番に見せた。


 「奴隷の焼印はありませんね、ありがとうございます。書類を発行しましたので冒険者ギルドか商業者ギルドもしくは衛兵詰所にお持ちになって3日以内に通行料500ヤンをお払いください。払わなかった場合は奴隷に落とされます。」


 「すみません、冒険者ギルドへはどういったらいいですか?あとおすすめの宿はありあすか?」


 「あの大きい建物が冒険者ギルドです。2つ目の4差路を右に曲がれば左手に見えてきます。宿は、ギルドの隣の白宿園ハクシュクエンという宿がおすすめです。」


 「ありがとうございます。」


 お礼を言って冒険者ギルドにむかった。

 いろんな出店があり、ヤキトリ1ホン 50ヤンと書いてある出店の焼き鳥を2本買って食べながら歩いた。


 意外と異世界の焼き鳥も美味しかったが、味が少し薄く七味があったら良かった。


 門番の言う通りに歩いてきてでかい建物の看板もでかく、ボウケンシャギルドと大きく書かれている。

 俺は中に入り、正面のカウンターにいる女性に話しかけた。


 「あの、門番の人からこんな書類をもらったのですが…」


 「異世界から来られたのですね!初めまして、ジャホール大陸へようこそ。風車街の冒険者ギルドの受付をしております、カレンと申します。以後お見知りおきを。」


 「は、はい。」


 「こちらに来られたということは冒険者になるということでいいですか?」


 「はい、お願いします。」


 「では初めに武器を教えてください。」


 俺はリュックからラケットとボールを取り出す。


 「これなんですけど。」


 「初めて見ました。もしかして日本のものですか?」


 「そうですけど?」


 「すごいです。前にも日本の方がこられたんですけどその人も見たことない武器を持ってて強かったです!!!」


 「どのような武器なんですか?」


 「なぎなぎだったかな?」


 「なぎなたですか?」


 「そうです!!!!!もとはなぎなたという武器だったのですが名前を変えてナギナギといわれてました。ビューーンって長くなってズドーーンと魔物を倒してくれました!!」


 「え、はい。」


 「すみません一人で熱くなってしまって。とりあえず使用武器は魔法道具っと。ギルドカード出来上がりました。」


 話してる間にカレンさんはメイクという物を作成する生活魔法を使ってギルドカードを作った。


  ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 |    ~ギルドカード~     |

 |                 |

 |名前:コウイチ・マツシタ     |

 |性別:男             |

 |ランク:G            |

 |使用武器:魔法道具        |

 |二つ名:なし           |

 |                 |

  ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺はギルドカードを受け取り、通行料の件を聞いた。奴隷落ちはしたくないから早めに払っておく方がいい。


 「すみません、通行料を払いたいんですけどここで払えますか?」


 「はい、大丈夫ですよ。でも異世界のお金は使えませんよ?」


 「これでいいですか?」


 俺はトランスからもらった銀貨を5枚支払った。


 「ありがとうございます。ついでにパスポートも作っていかれますか?街に入るたびにお金を支払わなければならないので作っておいた方がお得ですよ。」


 「パスポート作るのにどのくらいお金かかりますか?」


 「5000ヤンかかります。ですけど一時的にこちらで貸しておいて後から支払うこともできます。」


 「じゃあそのようにお願いします。ちなみに支払い期限と更新期間はありますか?」


 「支払い期限は3ヶ月でもし過ぎた場合は警告一回の後奴隷に落ちますので注意してください。更新期間は一年単位で更新してもらいます。」


 「じゃあお願いします。」


 俺はギルドカードとパスポートをてにいれた。

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