第100話 王国と聖国の接待パーティー 開催編 開幕クライマックス

記念すべき100話目のオチは、???につけていただきましょう。


ーーー


午後16:30。女神様の女神様による女神様のためのつまみぐいが開催されたが、どうにか創造魔法米料理を準備しました。だが女神様~ズの様子からするに、未だ満腹の気配は見られなかった。女神達から某戦闘民族のような尻尾は...生えてないな。彼女達だけで食い尽くされないよう、ダメ押しとして各メニューを1000人前準備してっと。


「イチロウ様。お父様とお母様達がお見えになりましたわ。」


ドゴォーン!


うん。来ましたね。間違いなく、って来ましたね。そして、シャルティアは頭を見事に抱えてますね。


「イチロウ様。本当にお父様がすいません。」


◇◇◇


「ガハハハ。久しぶりだなシャルティアよ。この様子なら、魔力問題も未来の養育も大丈夫そうだな。」


ゴツ!


あ、王妃様の肘打ちが脇腹にクリーンヒットした。


「はしたないですよ、あなた。」


「うー痛つつ。お前は相変わらず、容赦ねぇな。」


いや、本当に容赦ないよ。だってくの字に曲がっていたもん。


「ごめんなさいね。今は王権の継承者がウチにはいないから、娘達に男を産んで貰って、1日でも早く退位したいのよ。この戦闘バカは。」


退位したら十中八九、戦いを求めて色々な所を渡り歩くな。この人。そして、連れ回されるハッシュ騎士団長とタオさん、と。


「ウフフ。」


頼むから、シャルティアは不気味に笑わないでくれ。結婚後が不安になるから。


「大丈夫だよ、姫。」


すると、ギルア達と同行していたアウラに肩を叩かれる。


「むしろ、姫は暴走したぼくを止める立場だからね。」


その場合、もっと大丈夫じゃなくなることだけここに示しておきます。


ブゥーン!


すると、今度は扉の前に<ワープホール>が出現する。聖国の方に迎えに行ったメルアさんが帰ってきたのだろう。4人の人影が現われる。


「受け止めて下さい!」


「のわ!?」


ドシーンッ!


な、何てあくし...じゃなかったにちだ...でもなかった情熱的なタックルをするんだ、アリア。


「まぁまぁ。アリアったら。」


サリア教皇様は僕達に向けて微笑みを浮かべないで下さい。そして、マリアさんは僕を見かけるなり祈りのポーズをしないで下さい。


「あらあら、アウラ、シャルティアも負けていられないわよ。もっと責めて行きなさい。」


「そうだね。行くよ!シャルティア!」


「はい。お姉様!」


ドッシーン!


更に美少女2枚追加されました。く...苦しい...。


ブワァーッ!


凄まじい突風が吹き荒れたおかげで、僕は3人によるハンバーガー攻撃から逃れることが出来た。僕、アウラ、シャルティア、アリアのハンバーガー4個分は正直、キツかった。


「「「「「「「「ご案内します!お客様方!!!」」」」」」」」」


つまみ食いの罰を犯した女神様~ズメイド達は殺意マシマシなオーラを出して、僕達へと脅しをかけ始めたほうししはじめたため、僕達は大人しく1階の応接間の方へと向かった。ちなみに、彼女達のオーラを受けた王国の護衛達は気絶しました。


◇◇◇


「「「「「「おお!」」」」」」


午後17:00。プロスペリア王国と聖国の要人、および護衛達は目の前の光景を見て、大興奮の声を上げた。そこには、和・洋・中の米料理とルビー色に輝く赤ワインが用意されていたからだ。更に米料理だけでなく、餃子の皇将の一品料理やチヒロさんの料理まで用意しているため、おもてなし料理だけで会場の3割が埋め尽くされている。


「失礼ですが、エプタ穀王様。目の前の料理は全て」


「お察しの通りです。全て僕が創りました。」


王国の護衛(新しい騎士団員)の一人の質問に答えると、王国の護衛の者達から称賛の声が湧き上がった。そして全員がこの応接間に集い、100話目に相応しいパーティーが開催される。100話目って何?


「ようこそ、神米の国『エプタ』へ。この国特産の米と飲料を、ここではいろいろ取り揃えております。料理についてはウチの者にレクチャーして貰って下さい。また、後半ではシークレートイベントを2つ用意していますので、最後まで楽しんでいって下さい。」


「ガハハハハ。そういうことだ、お前達。今日は無礼講だ。ここでしっかりと食って、明日からの俺のしごきに耐えうるだけの体を作るんだぞ。」


「「「「「「はっ!」」」」」


あ、騎士団の皆はハッシュではなく国様直々にしごかれているんだ。毎日やられているんだろうなぁ。大変だなぁ(他人事)。


そして、王国と聖国という大きな2つの国の接待パーティーが始まった。


「アリア様、サリア様。私達も王国側に負けてはいけません。イチロウ神様の恵みを奴らより多く勝ち取っていくのです。」


「ちょっとマリア。引っ張らないで下さい。イチロウ様、パーティーが終わったら寝室の方に参りますので。参りますので~。」


今生の別れのように、マリアに引っ張られていくアリア。サリア教皇はアスタ王妃様と歓談しながら和の料理に舌鼓を打っている。ギルアと護衛達は真っ先に中華コーナーに向かって突っ走り、全員で炒飯大食い選手権みたいな催しを開いている。時々護衛が女神様達に質問をしているが、ほとんどの確立で<女神の御言葉>を食らっている。


「お兄様♡」


こ、この禍々しい呼称は!


「こんなめでたい話に妹の私を呼ばないなんて。これはお仕置き案件です。禊祓100年分、今から行きますよ!ここからは私達兄妹主催の密会パーティーです、ゲヘへへへへ(狂)。」


「嫌だー!記念すべき100話目?のオチがヴィシュヌオチなのは嫌だー!」


「密会パーティー会場に1名様ご案内♡大丈夫です。100話目?に相応しい気持ちよさでお兄様をメロメロにしてあげます♡♡イきましょう、銀河の果てまで♡♡♡」


抵抗虚しく、イチロウは実妹を名乗る不審者に拉致され、100年もの間、天国に監禁されることとなった。

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