第57話 私、×××××さん。今、あなたの後ろにいるの!

[注意]第55話であまりにトリップした×××がイチロウへの愛を暴走させてしまっています。本日最後の更新(次回は明日の2:00)ですが、鋼のメンタルをご準備して下さい!


P.S.どうしてこのクレイジーサイコヤンデレ回だけは、執筆の手が早くなるんでしょうかねぇ...。


ーーー


イチロウです。現在、王城に招かれ、謁見のために部屋で待機しています。なお、ツカネ、アカネ、シラユキの3人は現在、アウラとO・HA・NA・SHIしに向かっています。


そこで、僕は試合中で感じた自分の変化について悪い予感を覚えていたため、自身を鑑定した。


イチロウ 男 15歳

レベル:259

種族:上級美形神

[能力値]

HP:∞/∞

MP:∞/∞

攻撃力:∞

防御力:∞

[スキル]

<上級火属性魔法 LV.10>、<上級水属性魔法 LV.10>、<上級土属性魔法 LV.10>、<上級風属性魔法 LV.10>、<創造魔法>、<鑑定>、<アイテムボックス>、<上級雷属性魔法 LV.1>、<最上級回復魔法 LV.10>、<上級光属性魔法 LV.1>、<最上級闇属性魔法 LV.10>、<HP自動回復>、<魔装>、<見聞>、<威圧>、<魔力操作>、<偽装>、<挑発>、<神代流魔剣術>、<最上級探索>、<最上級弓術>、<飛行>、<剛力>、<爪撃>、<最上級竜魔法>、<キス術>、<酔鬼剛拳法 LV.10>

[固有スキル]

<魔法神の夫>、<弓神の夫>、<魔神の夫>、<料理神の夫>、<竜神の夫>、<酒神の夫>、<全能神の??>、<上級美形>


ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ゴッフー!!?い、いつの間にかHPと攻撃力と防御力が∞になっているー!これの原因は、絶対にこれだな。間違いない。


<全能神の??>。


『??』って何?『狂愛』だったらヤバいわよ!取り合えず、調べてみよう。


全能神の??:全ての能力値を∞にし、全能神と直接会うことを可能にするスキル(アイシテル!アイシテル!アイシテル!アイシテル!アイシテル!アイシテル!アイシテル!アイシテル♡♡♡♡♡ by 全能神)。


僕はすぐに鑑定をやめた。拝啓、お父さん、お母さん。僕は人間をやめ、神になり、更には究極生命体へと進化しました。それと、ヴィシュヌの愛が重すぎます。ヤバいですね☆


―そして僕は考えるのをやめた。


(覗いてしまいましたね...)


狙ったかのようなタイミングで、最も愛が重い女神様ヴィシュヌが話しかける。


(イチロウさん。これで分かってくれましたか?私の愛が。女神達の中で誰が一番、イチロウさんを愛しているか。大丈夫ですよ。指先一つでも皮膚一枚でも爪の甘皮一枚でも髪の毛一筋でも汗の一粒でも唾液の一滴でも言葉の一つでも呼吸の一息でも感情の一欠片を含めて全部、私はイチロウさんを















アイシテル♡)


通信はそこで途絶えた。ああ、怖かったァ!今までで一番の恐怖を体験した気がする
















僕は甘かった。∞に気を取られ、スキル説明の後半部分を読まなかった報いをここで受けることになった。


トンッ


後ろから白い手で、僕の肩が叩かれる。僕は心から恐怖を感じて、ゆっくりと後ろを振り返った。そこには、がいた。


...え?
















「ヴィシュ...ムグ!?」


『声を出さないで!』と言わんばかりに唇を塞いでくる。ああ、この時間を忘れさせてしまう魔性のキスは間違いなくヴィシュヌだ。ソファに押し倒され、白い手が体中を弄っていく。


「アハハハハハ、生イチロウさんだぁー。生髪、生頬、生目、生鼻、生...。」


嫌ァァァァ。あやしいへんたいふしんしゃさんが目の前に居ます。ご注文は防犯魔石です。それも大至急、こちらに寄越して下さい。


「無駄無駄です。今、この部屋は<静寂サイレント>、<記憶操作>、<時間操作>で誰も来ませんし、1年、2年、あるいは100年ここで過ごしても、現実は1秒間しか経過しないよう設定しています。」


例の如く、体は動くことが出来ず、そのままベッドへと運ばれてしまう。


「フへヘヘヘ。布団もいいですけど、ベッドはベッドでとても興奮しますね。さて、イチロウさん?」


ハイライトオフの消えた瞳を向けて、ヴィシュヌが話しかける。


「<全能神の??>。イチロウさんはそれを覗いてしまったおかげで、私はこうして下界に降りることが可能となってしまいました。つまり、これで好きな時間に好きな場所で好きなプレイでイチロウさんとイチャイチャ出来るわけです。」


グググッと肩に指を食い込ませていくヴィシュヌ。そして、耳元にその桜色の唇を持っていき、あの言葉を囁いた。


「アイシテル!」


すると、再びキスをされる。今度は両腕を頭に回し、舌を差し込んでくる。


チュッ


チュッ


と途絶えることの無い水音が部屋上に響き渡り、そのあまりの気持ちよさに次第にガッツいてしまう。すると、体が自由になっていることに気づく。これで抵抗できると僕は突き飛ばそうと
















。ヴィシュヌは分かっているのだ。一度キスや絞り取りを始めると、僕の心の中の抵抗感が無くなってしまうことを。僕の方から求めにいってしまうことを。


そして、キスをしながら器用に手と足で着物の帯をシュルッと解いて自身の服と一緒に着脱させると、ヴィシュヌはそのまま僕を絞っていった。それも2年分も。
















「フゥ...。気持ち良かったです、イチロウさん。やっぱり本物は違いました...。もう格別ですハイ。」


そう言い残してヴィシュヌはそのまま消えていった。取りあえず、腰が痛いからすぐに最上級回復魔法で回復しよう。


ーーー


[あとがき]


この第57話は『Re:○○』の2期EDの『Memento』を聞きながら執筆していました。あの時、嫉妬の方が『愛してる』と迫ってきているシーンを思い出してしまったために、この狂気の話が出来てしまったのかもしれません。


???「勝った!(作者にこの話を書かせることが)計画通り!」

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