第16話 レベルアップと全能神

僕は、4文字で表されるナニカを捨てたぞ、ジョジョッ!はい。僕です。あの後3人で朝風呂に入り、今は宿の朝食を食べています。今回のメニューはミルクカウシチューとパン。クリーミーな味が特徴で目覚めの朝にはぴったりのメニューだ。なぁ、今日はそれよりも前の出来事でバッチリ目が覚めたが。


だが、今は何というかこう、1歩前に進んだような気がする。体に流れる魔力も一層澄んできた感じもするし、身体の方もこう丈夫になった感じがしてならないのだ。


「いっくん。ちょっと自身に鑑定をかけてみて。もしかしたら何か起こったのかもしれないよ。」


そうか。取りあえず偽装を解いて、鑑定。


イチロウ 15歳 男


レベル:199


種族:上級美形神


[能力値]


HP:200,000/200,000


MP:∞/∞


攻撃力:200,000


防御力:200,000


[スキル]


<上級火属性魔法 LV.10>、<上級水属性魔法 LV.10>、<上級土属性魔法 LV.10>、<上級風属性魔法 LV.10>、<創造魔法>、<鑑定>、<アイテムボックス>、<上級雷属性魔法 LV.1>、<上級回復魔法 LV.1>、<上級光属性魔法 LV.1>、<上級闇属性魔法 LV.1>、<HP自動回復>、<魔装>、<見聞>、<威圧>、<魔力操作>、<偽装>、<挑発>、<神代流魔剣術>、<最上級探索>、<最上級弓術>


[固有スキル]


<魔法神の夫>、<弓神の夫>、<全能神の加護>、<上級美形>


魔法神の夫:MP無限生成、全属性魔法レベルマックス、全上級属性魔法レベルマックス、全最上級属性魔法レベルマックス、派生魔法をランダムで1つ追加(魔法神の方で調節)するという、宇宙でも1人しか手に入らない固有スキル(魔法神さん、結婚おめでとう by全能神)。


弓神の夫:<最上級探索>、<最上級弓術>を一度に追加するという、宇宙でも1人しか手に入らない固有スキル(弓神さん、結婚おめでとう by全能神)。


全能神の加護:全能神と密談できる固有スキル(もう逃げられないゾ♡ by全能神)。


上級美形:好感度上昇率500%。顔面偏差値、萌え度ともに1000オーバーにするスキル。これを持っているあなたは、女神様キラー(もう堕とせない女神はいませんよ。それと必ず、私のことは貰っていただきますからね♡♡ by全能神)。


ゴッハァ。色々成長してるぅ。基本的に、名称の冒頭に『上級』がついているし、固有スキルの方に新しい2つが追加されている。それと、全能神様。もう、全部の固有スキルにコメントしているやん。最後の2つなんてもう、恋人の懇願から恋人強制ルートに入ってるじゃないか。


(強制?それは心外ですよぉ。イチロウさん。)


うお、こいつ直接脳内に・・・!<全能神の加護>で、全能神が僕に話しかけているんだ。


(仮に強制だと感じたのならば。イチロウさん、そうさせているのはあなたなのですから、イチロウさんが責任を取る形で結婚して下さい。イチロウさんは自分が魅力的過ぎることに気づいた方がいい。ジュルリ。)


ヒェッ。舌なめずりした。全能神様に会ったら即、食われるぞ。やっぱりここは数億年くらいかけて僕達3人でゆっくりと冒険するしか。


(もし女神達全てを恋人にしない場合、今すぐ<全能神の狂愛>でも授けて一生私の部屋に閉じ込めますよ。毎日24時間ずっと繋がったままで過ごし...そうだ、子供を数億人産むまで出られない部屋にでも閉じ込めてしまいましょうか。うん、そうしましょう。)


ヒィィィ。全能神がヤンデレ過ぎるぅ。分かりました。分かりましたから。女神様達ときちんと向き合っていきますから落ち着いて下さい。


(よろしい。彼女達は兆を軽く超える程の歳月の間、恋愛の”れ”の字も知らずに過ごしてきたのです。なので、しっかりと彼女達の想いを成就させて下さいね。)


これを境に全能神との会話は打ち切られた。


「いっくん。いっくん。どうしたのー?ボーッとして。」


「何か変な電波でも受け取ってたんですかね?イチロウレーダーとかイチロウX-レイスコープとか。」


アカネよ。君の推測は概ね当たっているよ。ただ通信相手がどえらい相手だったけど。


「それで、今日はどうする?一応、金貨は10枚はあるし、ここで冒険者用のアイテムを早く揃えて出発でもするか?」


「あーそれについてだけど、アカネちゃん。」


「はい。実は私も冒険者をしていまして、5日前からここで依頼を受けてたんです。そして、後1回の依頼でランクアップ試験の資格書を手に入れられるそうなので、ここで手に入れておきたいんです。」


成程、それでランクアップ試験を一緒に受けたいと。まぁ、アカネの実力も見ておきたいし、今日1日はここで滞在することにしようか。


「あとねーあとねー。ボク達で丁度3人だから、パーティー登録もしちゃおうかー。」


あ。確かに3人以上ならパーティー組めるんだっけ。ならば、今日はギルドでパーティー申請、アカネの単独依頼、買い出しの3つを主に活動しよう。

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