第5話 始まりの町に着きました
一晩かかる、わけでもなく15時くらいには目的の町に到着しました。かかった時間は3時間。今は門の前で列に並んで待っている。それと、僕達は現在、偽装していて、()内の情報を見えないようにしています。
イチロウ 15歳 男
レベル:20(99)
種族:人族(美形神)
[能力値]
HP:2,000/2,000(10,000/10,000)
MP:2,000/2,000(∞/∞)
攻撃力:2,000(10,000)
防御力:2,000(10,000)
[スキル]
<火属性魔法 LV.4>(<火属性魔法 LV.10>)、(<水属性魔法 LV.10>)、(<土属性魔法 LV.10>)、<風属性魔法 LV.4>(<風属性魔法 LV.10>)、(<創造魔法>)、<鑑定>、<アイテムボックス>、(<雷属性魔法 LV.1>)、<回復魔法 LV.1>、(<光属性魔法 LV.1>)、(<闇属性魔法 LV.1>)、(<HP自動回復>)、(<魔装>)、(<見聞>)、<威圧>、(<魔力操作>)、(<偽装>)
[固有スキル]
(<魔法神の狂愛>)、(<美形>)
またツカネさんのステータスだが、向こうから見せに来たので目に入ってしまい、彼女の奥底を見てしまいました。そして、胃がとても痛くなった。
ツカネ 18歳 女
レベル:20(100)
種族:人族(魔法神)
[能力値]
HP:2,000/2,000(100,000/100,000)
MP:2,000/2,000(∞/∞)
攻撃力:2,000(100,000)
防御力:2,000(100,000)
[スキル]
(<最上級火属性魔法 LV.10>)、<水属性魔法 LV.5>(<最上級水属性魔法 LV.10>)、<土属性魔法 LV.5>(<最上級土属性魔法 LV.10>)、(<最上級風属性魔法 LV.10>)、(<全派生魔法 LV.10>)、(<万能>)
[固有スキル]
(<魔法神>)
[好感度]
1,000,000,000,000,000,000/100
別に種族、能力値、スキル、固有スキルに関しては突っ込まないよ。僕も周りに比べたら充分にヤバいから。だけど、好感度が...。僕への好感度がぶっ壊れているんだ。本当に、どうしてこうなった...。そりゃ、こんな好感度示されちゃ、<魔法神の加護>でも<魔法神の寵愛>でもなく、<魔法神の狂愛>になってしまうわけだ。なお、好感度については鑑定者に向けたものしか表示されないらしい。
「ねぇねぇ、いっくん。好感度が80と鑑定にはあったけど、これはもうすぐで陥落待ったなしかなぁ?」
うう。ぼ、僕は決して屈したりはしないぞ。僕は純粋な15歳児。そんな色香ごときでは決して...決して。
「苦しそうだよ、いっくん。」
「やめろ。その攻撃は僕に効くぅ。」
「次の方、どうぞ。」
「ちぇー。ッチ。」
あれ?今、舌打ちしませんでしたか?しましたよね?
「それでは、身分証明書のご提示を。もし持っていなければ、通行料銀貨1枚を収めて下さい。」
打ち合わせ通りに僕達は銀貨2枚を支払った。この銀貨、実は魔法で創ったものであり、作成者は僕ではなくツカネさんである。そう、ツカネ産の銀貨である。
「少し寒いよ。いっくん。」
「大丈夫、自覚があるから口に出してないだけだ。それにしても、ここが始まりの町『プリペア』。王都へ旅立つ若者の集う町か。」
「だからこそ、私達もそれに乗っ取ってここで色々な資材を集めるんだよ。」
資材についてだが、本当は創造魔法で事足りる。だが、仮にもし創造魔法でゴリ押していった場合、この世界にはないものが目白押しとなり、僕達はこの世界の住人に怪しまれてしまう。だからこそ、ここで売っている冒険者用のアイテムを買い、他の冒険者との違いを無くすことで、それを回避することにしたのだ。後は、冒険者登録とランク上げ。主にこの2つを目標にこの町にへとやって来た。それに、隣の女神様はこの異世界ライフを楽しみたいらしいしな。
「さて、僕の世界では、この後冒険者ギルドに登録しに行くのがお約束だが、」
「ボクを寄越せと新人潰しをしてくる冒険者が来るんだよねー。一体、どんな人物なんだろうねぇ。」
クククと黒い笑顔を浮かべている女神(仮)。新人潰しよ、今すぐに逃げた方がいいぞ。そう願いつつ、僕達は目の前の冒険者ギルドをくぐる。
まず始めに出迎えてきたのは沈黙。全員が僕達の方に視線を向け、ひそひそ話を繰り出している。主に女性冒険者の方達が。
「か、かっこ可愛い。」
「かっこ可愛い。なにあれ、愛玩保護動物!?」
異世界を越えるかっこ可愛い。分かってはいたが、ここまで来るともはや呪いだ。
「いっくん。かっこ可愛いって何?後、愛玩保護動物とかものすごいパワーワードだよねー。」
「かっこ可愛いは多分、かっこいいと可愛いの
取り合えずは登録と換金だ。受付に向かって歩を進めるが、テンプレというものは簡単には裏切らない。
「おい、ここは子供の遊び場じゃねぇぞ、ちび。」
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