第3話 やっぱり嵐です
昨日はまさかの出来事だったなぁ~…神代財閥の3姉妹と東原優理と岸本茉奈の5人の救出する事になるとはね…まぁ、これからは関わる事は無いだろうし俺には関係ないな。
「てか、何か視線を感じるんだけど…何処か変なのか?俺。」
チラチラと視線を感じながら学校までの道のりを歩く。
一体、何なんだ?と思いつつも気にしても仕方無いかと思い直し歩いていた。
「おはようっ。朝からぼーっとしてんじゃ無いわよ。柊羽。」
「うぇ?お、おはよう?何してるの?東原。」
声がした方を見ると東原が壁に背を預けて立っていた。
「何って…柊羽を待ってた以外に何があるのよ。」
「待ってた?俺を?てか、柊羽って…」
「これからは柊羽って呼ぶから。それと話もあるから待ってたの。行きましょ。」
「お、おう…。まぁ、良いけど…」
東原の隣に立つと、そのまま並んで歩き始める。
でもさ…気まずい…少し前に勢いだけで告白してしまって、フラレてるから余計に…
「先ずさぁ、別にあんたの事は嫌いじゃないから。確かにフッたけど、それは良く知らなかったからってだけだから。」
「あぁ、うん。俺も東原の見た目も心も綺麗だなって、好きだなって思ったらそのまま口から出ただけだから、そんなに気にしないで良いよ。」
「それは無理。私だって嬉しかったんだから…///と、兎に角!これからお互いの事知って行きましょ?…駄目…かな…?」
「ありがとう。嬉しいよ。」
「んぅ〜っ///それと!昨日は助けてくれてありがと!柊羽は命の恩人です。柊羽が居なかったら私は、私達は死んでたのは間違いないから、ありがと。」
「はい…受け取りました。…「おっはよー!柊羽くんっ!」…うわっ?!その声は岸本?!」
「正解ー!おはよっ!優理もおはよ!」
ドンっと、俺の背中に飛びついて来た岸本を落とさないように受け止めおんぶしたまま朝の挨拶。
「おはよう、茉奈。柊羽から早く降りなさい!」
「良いじゃん!おっぱい当たって気持ちいいでしょ?てか!柊羽って呼び捨て!!なんで?!」
「何でって…別に友達なんだし可笑しくないでしょ!茉奈だって柊羽くんって言ってるじゃんっ。」
「ふーん…ほんとにそれだけかなぁ~?まぁ、良いけどっ。昨日は本当にありがとねっ!これから仲良くしてね!」
「ぇ…?仲良く…?」
「駄目…?」
俺の背中から降りて腕に抱き着きながら不安げな目で俺を見てくる。
駄目って言えない流れだろこれ…
「駄目じゃ無いけど…「やったぁ!よろしくねっ!」…ぉ、おぅ…」
むっすぅ…とめちゃくちゃ不機嫌な顔で東原が俺を睨んでるんだけど…
「えっと…?東原?「優理…」…え…?」
「今から優理って呼んで。じゃないと返事しないから。」
「えー!それじゃー私は茉奈って呼んでね!ほら!学校いこー!」
「ちょ?!きしも…「むぅ…」…茉奈…さん?「はぁ?」…茉奈…」
「よろしいっ!いこっ!」
「ちょっと!くっつきすぎ!柊羽もデレデレしない!」
「してないよね?!ひがしは…「はぁぁ?!」…優理…」
「はーいっ!いこいこ!」
何なんだ…?巨乳美女二人に左右の腕を抱きしめられたまま学校まで連行されてるんだけど…?
嬉しいってより困惑の方が大きいっての…
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「おはようございます、篠崎くん。昨日はありがとうございました。」
「おっはよっ!ありがとねー!」
「お兄さんおはようございますー!ぎゅぅぅぅぅっ!」
「ぬぉぉぉぉ?!神代3姉妹?!紗月?!何で抱き着く?!?!」
女子からはニヨニヨとした視線と優理と茉奈に対する鋭い視線を感じながら校門前に到達すると、神代3姉妹が待ち構えていて観月さんと幸月さんがお礼と挨拶、紗月は思いっきり抱き着いてきた…
神代幸月…シルバーブロンドの長髪にエメラルドの様な瞳を持ち社交性の塊の様な女神様で一つ上の長女。
神代観月…シルバー…完璧な銀髪にアメジストの様な紫の瞳を持ち天使様な歌声を持つ銀髪の女神様と言われる同じクラスの女の子。
神代紗月…綺麗な金髪でルビーの様な瞳を持つ後輩。妹って感じで甘え上手な女の子。
神代財閥の3姉妹、日本人離れした容姿をして居るのもあって何処に行っても目立つ美人姉妹…
「えっと…おはよう?揃って何してるの?てか紗月は、離れてくれ…」
ぶーぶー言いながらも紗月は離れるけど俺を見ながらニコニコしてる。
「命の恩人を待ってました。そして…」
「今日の放課後は籠もる?お母さんとお婆ちゃんが、お礼として夕飯を一緒にって言ってるんだけどどうかな?」
「ねっねっ!来てよぉ、お兄さんっ!」
ぇぇぇ…気持ちは分かるけどそこまでされなくてもなぁ…
「駄目でしょうか…?私も出来るのなら来ていただきたいのですが。」
悲しそうに不安そうに見ないで?!駄目って言ってないよ!?
「まぁまぁ、三人共!ここで話しても仕方無いし校内に入ろうよ。人目も集めてるし。」
「そだね!遅刻しちゃうしね!」
茉奈と優理に引っ張られながら俺は校内に進む。その後ろを3姉妹も着いてくる。
「てか!二人共ずるい!私もお兄さんに抱きつきたい!」
「べ、別に抱き着いてる訳じゃっ!」
「そうですよ。そんなに胸を押し付けてはしたないですよ。当てつけですか?」
当てつけ…あぁ、二人は巨乳だけど3姉妹は控え目だしな。
怖いから突っ込まないけど…
「えー?!違うし!被害妄想だよ?まぁ?自分の武器は理解してますけどぉ〜?」
茉奈さぁ〜…煽るなよ…
「そうね。おっぱいが嫌いな男は居ないし持ってる武器は使わないとだし?柊羽なら支えてくれるでしょ?」
優理?!支えるって何!?
「へぇ…お二人共良い度胸ですね…?OHANASIしましょうか?」
バチバチやりあってるんじゃ無いよ朝からさ〜…しかも意味分かんないし…俺を巻き込んでるし…はぁぁ…
「なぁ〜?遅刻するぞ?それと、5人の雰囲気に周り引いてるぞ?てか、先行くよ?俺。」
「ちょっ!待って!待って!」
「待ちなさいよ!無関係なフリするなー!」
フリって…無関係だよ…おっぱいの大きさで争ってんだからさ。
ぎゃーぎゃー言ってる5人を置いて俺は教室に向かう。
朝から何かすげぇ…疲れた…
…………………………………………………………
「オラァ!死ねやぁ!篠崎ぃぃぃ!!!」
教室の扉を開けるのと同時に馬鹿が剣を抜いて襲いかかって来る!?
「ナンデじゃー!」
サッと避けて距離を取ると後ろから優理、茉奈、観月が追い付いて来て直ぐに撮影を始めた。
「てめぇ…狙ってイレギュラー起こして!GodDessに取り入りやがって!てめぇは死んで詫びろ!!」
「お前は何を言っているんだ?」
「しらばっくれてんじゃねぇ!昨日のデュラハンはてめぇがワザと起こしたんだろが!!!」
「お前は何を言ってるんだ?」
「しらばっくれんなつってんだろ!!!!簡単に倒せるお前がちょっかいかけて連れて来たんだろが!!!!」
凄いなこいつ…完全に自分が正しいと思ってるわ…
「ほらな!黙った!!!皆も見たな!!!こいつは人殺しだ!!!最底辺のゴミ屑なんだよ!!!」
あふぉくさ…自然災害を自力で起こして災害起こしてるって言ってんじゃん。
「頭悪ぅ…相手してらんないわ。」
「はぁぁぁぁぁ?!?!?!もう良い!死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
一瞬……一瞬で優理がどてっぱらに拳めり込ませて、茉奈が後頭部蹴り飛ばして…ぶっ飛んだ馬鹿の背中を観月がぶん殴って廊下に叩きつけて…3人揃って顔面踏みつけたわ…
「うわぁ…凄い連携…てかこいつにはご褒美か?」
「妄想乙。」、「最低。」、「死ね。」
容赦無いな…おや?観月さんがスマホを取り出した?
「もしもし、警察ですか?こちらは…」
うわぁ…
「はい、校内で真剣を振り回して生徒を皆殺しにしようとしてる不審者を取り押さえました。多分ですが探索者資格位は持っているかと…」
不審者扱いだわ…
「不審者じゃねぇー!生徒だ!警察に捕まっても俺には関係ねぇ!パパは政治家だぞ!揉み消すだけだ!篠崎を追い詰めてGodDessを開放してやる!!」
「病気ね…うんっ!決めたっ!…これをこうして…ほいっと!」
「うん?何したんだ?茉奈。」
「今のやり取り投稿したっ!勿論最初から全部!イェイっ!」
「良いですね!私もやります!データ下さいっ!」
「私もー!ほんとこう言うのウザい嫌い臭い。」
「親が政治家なんだろ?アカウント毎消されるんじゃないか?」
「そしたら新しく作るだけーそしてまた更にばらまくよっ!てか既に消せないくらい広がってるから平気っ!」
「直ぐに特定班が全部見つけると思うし親も終わりかな?どうでも良いけど…」
はぁ…仕方ない…
「この糞孤児野郎が!てめーは殺す!絶対に殺す!何をしても殺してやる!!!」
「本当にゴミね…やっぱりこの手のファンはいらないね。全員…「ならお前も孤児になるか?」…シュウくん?」
「言ったよな?来たら殺すって。俺が孤児だからどうのって言うならお前も孤児にしてやるよ。お前の目の前でお前の家族も親族も血縁者を全部殺してやるよ。」
「ぇ…?何言って…」
「お前の目の前で焼いて引き裂いて溶かして潰して皮を剥いだ後に肉を削いで苦しめて徹底的に殺してやるよ。そうしてお前も孤児にしてやる。」
「や、やめ…」
「俺を殺そうとしたんだ。殺される覚悟は勿論あるんだろう?お前を殺しても面白くないからお前の家族を、親族を、血縁者を殺しつくして孤児にしてやるよ。その方がお前には効くだろう?」
ビリビリと殺意を出しながら脅しをかけた…たったそれだけ、それだけで泡吹いて漏らして気絶しやがった。
「ださ…つまんね…」
興味を失った俺は一人で教室の中に入り席に着いたのだった。
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SIDE 観月
「俺を殺そうとしたんだ。殺される覚悟は勿論あるんだろう?お前を殺しても面白くないからお前の家族を、親族を、血縁者を殺しつくして孤児にしてやるよ。その方がお前には効くだろう?」
そう言った後に興味を失くした篠崎くんは一人で教室に入り自分の席に着いた。
今までで見た事無い位に冷たい声と殺意…それくらいキレたって事なんだろうけど…余波で背筋に冷たい汗が流れた…
「はぁ…ちょっと怖かった…殺気とか殺意とか馴れてる筈なのにね…まぁ、今のは仕方ない。柊羽だって好きで今の状態になった訳じゃ無いんだしね。それどころか…」
「うん。柊羽は自分を守ってくれた人達の命を背負って頑張って生きてるのに、こいつの言い分は本当に無いわ…てか柊羽じゃ無いけど私が殺したい。」
「優理さんも茉奈さんも落ち着いてください。気持ちは分かりますけど…神代で色々と動いていますので任せてください。」
「はぁ…まぁ、そっち関係は観月の家にしか頼れないからそこはね。でもムカつくのはムカつく。」
「てか、今日はもう授業できないでしょこれ…サイレン聞こえて来たし事情聴取とかで潰れるでしょ。」
確かに…そうですね…警察を呼んだのは早計でしたでしょうか?
「まぁ、全部コレが悪いし私達に出来るのは色々と広める事だけか。てか!柊羽くんー!大丈夫ー?!おっぱい揉む?」
「何を馬鹿な事言ってるのよ!柊羽も悩んでるんじゃないわよ!!!」
やれやれ…賑やかですね~…嫌いでは無いですけどねっ。
っと、私も負けてはいられません!負けませんよ?!
「二人共、はしたないですよ!馬鹿な事を言って篠崎くんを困らせるの止めなさい!」
取り合えず、これから楽しくなりそうです。
そんな事を思いながら朝からワイワイと過ごすのでした。
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