第48話美怜さんの過去

「こんにちは」

「こんにちは」

昔初めて会った時、まだ美怜は8歳なのに年相応の元気さはなく、上品で大人びた様子だった。

「しっかり挨拶出来て偉いね」

「いえ」

私は東京の子はみんなこんな大人びているのかと思ったけど生まれが東京の夫から見てもこんな子はいなかったと言っていた。


「美怜は私の跡を継ぐ子だから」

と親戚が集まる酒の席で美怜のおじいさんはそう言っていた。


それから10年近く会わず私は美怜のおじいさんの葬式でまた美怜と出会った。

その頃も涙を流さない、あの頃と変わらないものがあった。


周りの親戚はおじいさんの味方だったけど私はあまりおじいさん達のやり方を良いとは思ってなかった。


その頃ついに拓也が会社は俺が継ぐお前らは美怜に口出しするな!って言ってね、

「拓也社長を知ってるんですか?」

思わず口を挟んでしまう。

「拓也は私たちが東京にいた時にお世話していた時期があったんだよ」

「そうなんですか…」

意外な接点を目の当たりにして夏江お婆さんは続きを話していいかい?と尋ねた。僕は首を縦に振る。


私は美怜がいないことが心配になって外に出ると案の定美怜がいた。

私はしばらく隣にいて不意に

「私の所へ遊びに来ないかい?」

と言っていた。

一瞬戸惑っていたけど私は

「いきたいです」

と聞けて嬉しかった。


そこから1ヶ月夏休みの間預からせて欲しいと拓也と奥さんにお願いしてね

来てくれるたんだけど…

最初は紗奈が美怜と上手くやれてないみたいで、ほらあの子ってしっかり思ってることは教えて欲しい人だから

ある日泣きながら美怜と紗奈が帰ってきて、

どうしたの?って聞いたらどうやら今まで思っていたことを全部紗奈に話したみたいでね、それを聞いてたら悲しくなったってもう美怜は泣き止んだのに紗奈はまだ泣いていて…


そう話す夏江お婆さんは生き生きとしていた。初めて会った時と違う雰囲気というか

本当に美怜さんや紗奈さんのことを思ってくれているのだと感じた。


それからその時の夏休みを聞いた。もう1人紗奈の幼なじみの薫さんという人についてもちょっと知れた。けど…

「最後の日3人で手を繋ぎながら屋台を回っていて仲良くなってくれたんだなぁと思ったよ」

「そうなんですか」

…………え?手を繋いだ?

ここの地域では手を繋ぐのが友情の証とか?

えっと…美怜さんが薫さんと…?

え…

僕はなんて言えばいいのか分からなかった。

別に目の前で美怜さんが異性と手を繋ぐところを見ても……ダメだ、やだ、

これってもしかして重いって思われる…?


そんなことを考えていると夏江お婆さんが

「美怜?そこにいるんでしょ?出てきなさい」

「え?」

なんと柱の後ろから美怜さんが出てきた。

「えっと…」

「美怜、雅也君にちゃんと話してあげた方がいいんじゃない?」

「は、はい…」

美怜さんがしょぼんとしているところが可愛かった。スマホがあれば…


《すみません2ヶ月近く投稿できていませんでした(>_<)💦理由としては急に何もかもやる気を出せず(人間関係によるものではなく)しばらく病院でお医者さんに診てもらい今は学校で楽しく友達と学生生活を送っています。1月初めから書こうと思っていましたがコロナにかかってしまい遅れました…


これからは自分の生活に合わせて無理のないペースで投稿していこうと思います!

基本週1で余裕がある時などは2.3となる感じです


ちょっと最近はイチャイチャできていないですがこれからは美怜とのイチャイチャを増やすのでこれからもよろしくお願いします!》

長文失礼しました。


読んでいただきありがとうございます^^


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る