第30話美怜さんが離してくれないのですが?

今日は土曜日、昨日は休んでしまったので三連休になっている。

だから朝からちょっと勉強したいけど…

「美怜さん、起きているなら離して欲しいんだけど…」

「無理。今日はずっとこのままがいい」

昨日からこんな感じだ。1人にさせてしまったのは申し訳ないけどクールな美怜さんがべったりなのは新鮮。


「ちょっと朝に勉強したいから離して欲しいよ」

「やだ。君は私に抱きしめられてればいい」

「ドキドキするからやめて欲しいな」

「じゃあドキドキする理由を教えてあげようか。うん、そうしよう。まさ、お勉強しよっか」

と美怜さんは瞬間で着替えて、僕もその隙に着替える。


「それでは、今からまさに性教育をします!」

「は、はい!?」

朝7時から美怜さんは何言ってるんだ!?

そこから本当に教えてきた。どこから出てきたのかホワイトボードがあってスクリーンも使っていた。

僕は最初から恥ずかしくて時には顔を塞いでいたけどその度に美怜さんが

「かわいい」と頭を撫でてきてドキドキしていた。


「まぁ、こんな感じかな。」

「もう無理…」

「大人になるには知っておかないといけないからね。私は実践をしても…」

「どうかした?」

「ううん、何でもない!」


僕は美怜さんと手を繋いで下へ向かう。降りると

「おはよう」

「おはようございます」

「昨日は大丈夫だったかい?」

「ご迷惑かけました」

「いやいや迷惑だなんて1ミリも思ってないよ」

そう言って席に座る。

ちなみに朝ごはんは美怜さんが作った。

すごい美味しかった。


「今日、いきなりだけどデートしに行こっか」

「え!?」

今日でもう2回驚いている。

「いいんじゃないか?」

「いいけど…」

「じゃあ決まりだね」

そこからずっと上機嫌だった。

その姿がちょっと可愛かった。


「うーんどうしよう」

デートに行くということで改めて服を選び直す。

今は夏だから涼しい格好かつ美怜さんの隣にいても大丈夫な服装となると、

僕は前美怜さんとショッピングモールに行った時に買った服を着る。

「あ、これも」

ペアリングのネックレスだ。美怜さんはつけてくれるかな?まぁこれだけでも十分かっこいいからね。


「まさ」

「美怜さん、準備できました」

「私も出来たよ」

と見せてくれた。

安定のかっこよさとちょっとかわいさがありさすがモデルさんだなと思った。

そしてペアリングのネックレスをしてくれていた。

「ありがとう。つけてくれて」

「当たり前だよ。むしろこちらがお礼を言いたいくらい」


向かう場所はまだ聞かされていない。

「ひ・み・つ」

今回は電車で行くのではなく、車で行くみたいだ。

「ここからちょっとかかるよ」

と車では美怜さんと他愛のない話をして過ごした。


けど見ている限り昨日海行ったルートと同じだけど…

トンネルを抜けると海が見える。

昨日の夕方とは違ってたくさんの人がいる。

「海はまた今度行こうね」

「うん」

海じゃないとなるとどこに行くんだろう?


そう考えていると

「見えてきた」

そこには大きな水族館があった。


え?これって水族館デート!?


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