第21話美怜さんと仲直りと看病なのですが?

僕は家へ帰るとSPさんに話しかけられた。

「雅也さん、少しお話が…」

怒られる覚悟はある。

「美怜お嬢様が熱を出しているのはご存知ですか?」

「え?」

体調不良とは聞いていたけど熱まであるなんて。

「私共も今朝は大丈夫だと思っていましたが…って大丈夫ですか!?」

「大丈夫です。全部僕が悪いので…」

僕はその場で少し泣いてしまった。

泣けば済む話ではないのは分かっている。

SPさんに事情を説明すると、

「そういう事でしたか。なら早く仲直りをすれば美怜さんも喜ばれますので行ってあげてください」


僕は急いで美怜さんの部屋に向かう。

「まさ…」

「美怜さん」

「今日部活はどうしたの?」

「休みました」

「そうなんだ…」

言わなきゃ


「あの、ごめんなさい!僕があんなこと言ったから美怜さんが体調を崩して熱を出して全部、全部…僕のせいで」

「君のせいじゃないよ。元から疲れていたのが出てきたんだよ」

「僕が悪いんですよ…本当は大好きなのに、あんなこと言って美怜さんを傷つけてしまって」

「私も自分基準でそれをまさに押し付けていたから私も悪いよ。それに子供扱いしてたのも」

「それは…!僕美怜さんに撫でられるのも、甘やかされるのも好きだから子供扱いされても嫌ではなくて」

「そっか。じゃあこれからもできるんだ」

すると、ベッドに引っ張られる。


「僕まだ制服ですよ?」

「大丈夫だよ。それにまさの匂いがしていい。」

と抱きしめられて頭を撫でられる。

「私はまさが勉強で高い順位じゃなくてもういいの。それこそ最下位だっていい」

「でもそしたら」

「別に周りは気にしなくていいよ。何か言ってくる人がいたら私がするし

私はまさがいてくれるだけでいいの。もう何回も言ってるけどね」

少し言葉が強調されていたかもしれないけどそこは触れないでおく。

「それでも僕は美怜さんの役に立ちたい。美怜さんばかりに負担はかけたくないから」

「ありがとう。なら頑張り過ぎない程度にやっていこう?私もして欲しいことがあったらいくらでも言っていいからね。何でもするから」

何でもするなんてそんな簡単に言われたら…


「僕、美怜さんが本当は天才なんかじゃなくてたくさん頑張ってきたこと知っててあんなこと言っちゃった…」

「いいよ気にしてないから」

そう言って美怜さんは寝てしまった。

僕は学校から帰ってきてまだ寝れず抜け出せそうにもないのでこのまま待つことにした。

夜になって僕は寝ていたことに気づき起きる。


「おはよう。って言ってももう夜なんだけどね」

「もう大丈夫なの?」

「うん。薬飲んで最高の睡眠をとったら良くなったよ」

時計を見ると時刻は10時。

寝るのが遅くなっても明日は土曜日だから大丈夫だろう。


「ちょっと遅くなったけどご飯食べよっか」

「うん」

手を繋いでいつも食べてる所に向かう。

「今日はまだ手繋げてなかったね」


向かうと今日は彩香さんが作り置きをしてくれたらしく温めて食べるのだが…

「はいあーん」

「あーん」

「美味しい?」

「美味しいです…あのわざわざ1つの席に座らなくても…」

10個くらい並べられている椅子がある中1つしか使っていない。

つまり美怜さんの膝の上に乗っている。

「美怜さん、その恥ずかしいですよ」

「大丈夫だよ。今は君と私しかいないから。あ、これは子供扱いしてるとかじゃなくて、彼女である私が今までしたいと思ってたことだから。もし嫌ならやめるけど…」

「別に嫌じゃないからいいよ」

それから結構お互い食べるのに時間がかかったけど嬉しかった…


《久しぶりの投稿で遅れてしまいました。夏休み明けのテストがやばくて投稿出来ませんでした。ペース頑張って上げるのでよろしくお願いします!》

読んで下さりありがとうございます( _ _)




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