第14話一緒にお風呂に入るのですが!?
結局美怜さんはゴールドの中間あたりと僕を越してしまった。
「楽しかったね」
「美怜さんすごい上手だね」
「戦闘系なら得意だから」
うん?ゲームの話だよね?現実世界でやってないよね?
「そんなことより」
と美怜さんが顔を近づけて
「一緒にお風呂に入ろう?」
「は、はい!?」
最近は言われることがなくなったかと思いきやここでくるとは思わなかった。
「まだ1度も一緒に入ったこともないから入ろう?」
「まだ僕達にとって早いと思うんだけど…」
高校生が一緒に入るって、世の中探しても少ないでしょ絶対。
「昨日何でもする!って言ってくれたのに、あれは嘘だったんだーまさは嘘なんてつかないと思ってたのになー」
それを言われたら
「分かったよ!入ります!」
覚悟を決めることにした。
「やっぱり広い…」
毎回この広さに1人で入ると思うと慣れない。
「先に入っておこう」
最初は屋内に入っていたけど屋内はちょっと広すぎて入りづらい部分があるから最近は毎日露天風呂を使わせてもらっている。
「落ち着く〜」
暗くなってきて雰囲気が出ているのが好き。
「ここにいたんだ」
「美怜さん!?」
露天風呂が心地よすぎて忘れていた。いつも腰にタオル巻く癖があって助かった。
美怜さんもちゃんと上から下まで巻いています。もちろん邪な心は最初から持ってません。
「隣いい?」
隣に美怜さんがいる。
横を向けれない。
「緊張してるの?かわいい」
と頭を撫でられる。
「緊張なんてしてないよ」
「そうだよね。してないよね」
と子供扱いされてる。
これを学校の人から見たらどうなるんだろう?イメージが相当かけ離れていると思う。
でも僕はどっちも…この話はまた今度。
しばらく僕は恥ずかしくて横を見れずにいる。
「星、綺麗だね」
と言ってきたので僕は
「美怜さんも綺麗だよ」
と返してしまった。
「え?」
「あ」
即答で返してしまった。生物で勉強した脊髄反射はこういうことか…って!
横を見ると、美怜さんは真っ赤だ。
「先、体洗ってくるね///」
「う、うん」
完全にこれは困らせてしまった。けど美怜さんは銀髪に琥珀色の目をしてしかもクールさに優しい雰囲気まで備えているからしょうがなかったと思う。
そんな人のお風呂に入ってる姿なんて綺麗以外ないでしょ!
僕はどうすればいいか分からず、夜空を見上げた。
それからも無言な状態が続き風呂から出る。
夜ご飯は自然とテストの話とか仕事は全部済ましてあるから今週はやらなくていいというような話はできたけど、なんか美怜さんがソワソワしているような感じだった。
「明日は学校だからちょっと早く寝よう?」
「そうだね」
いつもは11時頃だけど今日は早めに寝た。
抱き枕になるのはもう慣れたかもしれない。
《新作出来ました!「ゲームの世界に転移したので推しに会いに行こうとしたら既に近くにいました!…え?」です。
読んでくださると嬉しいです(*^^*)》
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