第12話美怜さんは有名人なのですが?

「朝ご飯食べよっか」

と廊下を歩いていつも食べてる場所に向かう。

「朝ご飯作るから待ってて」

「はい!」

「後、そろそろ敬語はやめない?」

「でも僕執事ですよ?」

「その前に私の彼氏でしょ?」

「確かに」

「それに何でもしてくれるって言ってたような…」

う、それを使われたら

「わ、分かった」

「偉い偉い。じゃあテレビでも見てて」

とテレビをつけるとたまたま拓也社長が映っていた。


**今就職したいランキング1位若田グループの社長、若田拓也さんにリモートで出演してもらいます!よろしくお願いします。

「よろしくお願いします」**

確かドバイにいるんだっけ?

若田グループについて放送されていた。

大きいビルが映し出されていてすごいなーと思った。

**「確か若田グループの会社をいくつか経営している娘さんがいらっしゃいますよね?」

「はい高校2年生の娘もいます」

「ということで娘さんが実際会社で会議をしているところを潜入させていただきました!」**

美怜さんが働いているところ!?

**「続いて資料21ページ開いてください」

「今社員の前で説明しているのが娘さんである若田美怜さんです。高校生とは思えないほどのオーラです」**

「かっこいい」

レディーススーツを纏った美怜さんがかっこよかった。

ちょっとネットでも調べてみよう。

調べると美怜さんの記事がたくさんあった。

天才美女とか何かすごい偉そうな外国の教授が「彼女は私と同じ道を歩むなら私を遥かに上回るだろう」とか美怜さんは有名人だと思い知らされた。

「ファションモデル?」

美怜さんが経営するファッションブランドの宣伝で美怜さんが雑誌に載っている。

身長の高さが生かされていたり、スタイルの良さからここのコメント欄では何人もハートを射抜かれている。僕もかっこいいと思った。


「何見てるの?」

「今テレビで美怜さんが放送されてたからついでにネットでも調べたらこんなのが出てきて…」

スマホを見せると

「み、見ちゃダメ!」

とスマホを奪われる。

「意外と美怜さん有名人なんだね」

「最近はお父様に任せきりだけどね」

拓也社長に?ぶっちゃけると拓也社長より美怜さんのことの記事がたくさんあるけど…


「まぁちょっと有名になるとさ見てくれる人は私に話しかけてくるけどそういう人はだいたい頭の良さとか猿とかだとスタイルの良さから私を見てくるし…今は私の全部を見てくれてる人がいるからいいかなって」

「え?それって…」

「ご飯食べよ!」

と急いでお皿を持ってくる。


朝ご飯はフレンチトーストにベーコンエッグとシンプルだったけどプロ級だった。

僕もちょっと料理の勉強した方がいいかな?


《さん付けが取れないのは許してあげてください。いつか取れる日が来るかもしれないので》

読んでいただきありがとうございます*_ _)

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