第6話 おっさん、街へ行く
道なりに進むと、少し先で人型の魔物がウロウロしていた。試しに鑑定をしようと意識を向けると魔物の上に種族名と体力のバーが見えた。
「ゴブリンか。初めての敵としてはちょうどいいかな?」
とりあえずまだ魔法についてはよく分かっていないから、剣で戦ってみることに。
ミスリル剣を腰に下げたままもう少し近づくと、どうやらあちら側も気がついたようで、不快な叫び声を上げながら襲いかかってきた。
剣で戦うのは初めてのことだったが、昔習っていた剣道や居合道の動きを思い出しながら剣を振るってみた。
このゴブリンという魔物は弱い部類に入るのか、そう苦労することなく倒すことができた。
「初めて生き物を殺したから嫌悪感なんかがあるかと思ったけど、意外と大丈夫なもんだな」
何か変化はないかとステータスを確認してみることに。
ヒロ
15歳
HP 1100
MP 1000
ユニークスキル
ポイズンブレス(常時)
毒耐性(常時)
アイテムボックス
スキル
マップ
サーチ
鑑定
偽装
経験値10倍
MP\HP自動回復
装備
初期装備(固定)、ミスリル剣、マジックバック(極大)、運営(神)からの手紙
「ゴブリン一匹倒したら経験値としてHPが100増えた、MPは今回魔法を使わずに戦ったから変化なしと…ついでに偽装ってスキルで何ができるかやってみるか…」
偽装といえば高すぎるスキルやチートスキルを世間の目から隠すことに使えそうだが、そもそも自分のスキルがすごいのか普通なのか今の時点で全く想像がつかない。
「とりあえずダメもとで、自分のスキルを少しすごいくらいの15歳の冒険者と同じレベルに偽装してみよう」
適当に偽装スキルを念じてみて、再び自分のスキルを確認。
ヒロ
15歳
HP 500 (1100)
MP 300 (1000)
(ユニークスキル)
(ポイズンブレス(常時))
(毒耐性(常時))
(アイテムボックス)
スキル
マップ
サーチ
(鑑定)
(偽装)
(経験値10倍)
(MP\HP自動回復)
装備
初期装備(固定)、ミスリル剣、マジックバック(極大)、運営(神)からの手紙
「おお〜…一応成功かな?しかし、思った以上に弱いな…こりゃパーティー組む時は慎重に決めなきゃな…」
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