姫様の日常と救い
ここはとある王国の王城。その国は、個人の魔力量を重要視しており、色が濃いほど魔力量が多いとされている。そしてそれは、一生涯変わらないらしい。
そんな国に生まれたとある王女様。その王女様は、黒い髪の両親から生まれたにも関わらず、白銀の髪色をしていました。たとえ王女でも、色が薄かった彼女は、王城の隣にある離れから出ることは許されず、離れで王女と1人のメイドの2人で生活していました。元々は6歳までしかメイドはつかない予定だったのですが、メイドが王女を妹のように大切に思っていたため、王女様がもうすぐ10歳になる今でも、2人で生活していた。
10歳になった王女様は、教会に行って祝福を受けます。教会は王都の中心にあるため、その時初めて王女様は離れ以外の建物の中に入りました。王都の人たちは、見たことのない王女様を一目見ようと、たくさんの人が教会に集まっていましたが、護衛に囲まれている彼女を見ることは叶いませんでした。
王女様の祝福が始まりました。普通の祝福は、祈りをささげると体が薄く光ってスキルをひとつ授かります。しかし、王女様の祝福は違いました。祈りを捧げるところまでは、通常どおりに進みましたが、祈りを捧げた途端、王女様の体が教会の外にいる群衆がわかるくらいに激しく光り、王女様を光で包みました。王女様は驚きましたが、同時に納得もしました。王女様は生まれた瞬間から世界の知識を持っていたし、髪色も、白色ではなく白銀、つまり、少しキラキラと光っていたのだ。祝福が終わり、光が落ち着いた時、王女様の背に、天使のような白くてふわふわの羽が。元々碧かった瞳は、落ち着いた緑色になっていた。白銀の髪色も相まって、まさに天使のようだった。王女様は、天使が転生した姿だったのです。王女様は教会を出ていき、王都の真ん中でこう言いました。
私は天使。天使LuNash《ルナーシュ》。神の使いにして、願いを司る天使。あるじ様の御心のままに。
—全ての願いは彼女のもとに—
世界の始まり World-end 人間コワイ @kyu-ketuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。世界の始まり World-endの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます