第18話 脳内会議…?
俺は、彼女に膝枕をしてもらった挙句そのまま寝てしまうという失態をしてしまった。
「ご、ごめん…。」
「大丈夫だよ。疲れてたんだもんねゆーくん。」
彼女は、笑顔でこちらを見ていた。
「なんでもするから何か言ってくれ…じゃないといくら恋人でも割に合わない。」
「ゆーくんがそこまで言うなら…うーん」
彼女は、何を言おうか迷っているらしい。考えてる姿も可愛いんだよな〜。そんな考えをしていると…
「今日、私と一緒に寝てください。」
「…??…?」
「は?」
「どうしたの?ゆーくん」
「いっ、一緒に寝る?」
「うん。なんでもするって言ってたよね。」
彼女は、天使じゃなくて小悪魔かもしれない…。
そんなこんなで今日、彼女と一緒に寝ることとなってしまった訳だが…寝れるわけないだろ‼︎
時刻は、午前1時
彼女は、隣で寝ているが俺は気が気じゃない。彼女の甘い香りと耳元で聞こえる寝息で理性が崩壊寸前だ。
いや、待てよ…。
もしかしたら彼女の寝顔を見るチャンスなのでは? こんな滅多にないチャンスを逃すわけに行かないと思ったのだが…理性が崩壊寸前なのに彼女の寝顔なんて見たら、色んな意味で終わってしまう。それだけは、避けなければ…絶対に振り向かないという強い意志と彼女の寝顔を見たいという欲望の二つが俺の脳内で争っていた。
「これより第1回脳内会議を行う。」
「今回は、天乃結衣の寝顔を見るか見ないかの議論について」
議論開始‼️
「俺は、見た方がいいぜ‼︎だってよ滅多にないチャンスなんだぜ?もしかしたらもう一生見れない可能性もあるんだぜ。」
「待った‼️」
「俺は、見ない方がいいと思う。彼は、今天乃結衣の甘い香りと天乃結衣の寝息を聞いて理性がギリギリ保たれている。そんな状態の彼に天乃結衣の寝顔なんて見たら暴走してしまう恐れがある。」
「異議あり‼️」
「お前だって本当は、見てみたいじゃないのだぜ?欲望に忠実に生きる人間が逆らえるはずないんだぜ。」
「ぐぬぬ、だったらお前は、この男が暴走して天乃結衣から嫌われてもいいと言うのか?今まで彼女が出来なかった万年ボッチ野郎だぞ?」
「そん時は、そん時だぜ。それに今は寝ている最悪バレないぜ。」
「ぐぬぬ…」
「この…」
カンカン
「そこまで‼︎」
『ぎ、議長⁉︎』
「先ほどの話し合いを踏まえて結論を言う…」
ピリピリとした独特の雰囲気が漂う。
「結論は…」
ひと呼吸置いてからもう一度話し始めた。
「結論は、絶対に振り向かないだ…。」
「確かに貴重な寝顔を見れないという残念さもある…しかし彼は、理性が崩壊寸前もし寝顔を見て暴走したら誰も止められない。それに、朝起きた時に絶対に気まずい……。
よってこの判決を出す。直ちにこの結果を全員に伝える様に。」
「これにで第1回脳内会議を終了とする。」
俺は、少し寝顔を見たい気持ちもあったが自分の欲望を押し殺して、絶対に後ろを振り向かないと決め無理やり目を閉じた。
〜あとがき〜
投稿期間がかなり空いたのは、まぁ体調がすぐれなかったからですね。申し訳ないです。
体調もぼちぼち良くなってきているので無理しない程度に投稿していけたら良いなと思っています。
皆さんも体調に気をつけて、お過ごしてください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます