第1話 出会い

かなり昔に遡る…

俺がまだ小学3年生の時だった、俺の名前は「山田優也」スポーツが好きなどこにでもいる少年だった。

 小学3年生の2学期ぐらいだっただろうか、席替えをして隣の席だった女の子に話しかけられた事から全てが始まった…

「ねぇ君の名前は?」

と少し恥ずかしそうな感じで話しかけてきた

「俺の名前は山田優也、好きなように呼んでくれ」

「じゃあ、ゆーくんってこれから呼ぶね!」

「ぇ、あぁ所で君の名前は?」

「私、天乃結衣よろしくね」

彼女はニコッと笑った顔をしながら言った。

 天乃さんはこの頃から美女などと呼ばれ女子からも男子からも人気者だった。

  少し肌寒い季節になったある日の放課後に事件は起きた。

「ゆーくんっ!」

 高い声で俺を呼んできた。なんだろうと思いつつ言葉を発した。

「どうしたの天乃さん?」

「きょ、今日さ、、」

そこで言葉が途切れてしまった。

 天乃さんの顔が赤く染まっている。なんだろうと思っているとスゥーと大きく息を吸ってからもう一度話してきた。

「今日さ、一緒に帰らない?」

「え?俺と?」

「ダメかな、、」

顔を見ると今にも泣き出しそうな表情をしていた。

「え〜とダメって訳じゃないけど、本当に俺でいいの?」

「うん、ゆーくんじゃないとダメなの」

「わかった、いいよ一緒に帰ろう。」

「本当に?やったー」

 俺はこの時悔しいが少し可愛いと思ってしまった…

「ねぇゆーくんっていつも優しいよね」

「そうか?俺はフツーに接してるだけだ」

「フツーに出来る人なんて中々いないよ〜この前だって授業のわからない所教えてくれたり、私が筆箱忘れた時、鉛筆と消しゴムセットで貸してくれたじゃん。あの時凄い嬉しかった。」

「あの時はたまたま予備の鉛筆と消しゴムがあったから貸しただけで…」

二人で歩いて話しているだけなのに、自分の体が熱くなっていくのがわかった。天乃さんと帰っているだけだと何度も頭の中で言い聞かせていた。もうすぐ冬だと言うのに夏のような熱さだった。

そんな話をして帰ってきてたら、

「私ここだからバイバーイ」

「え?」

「ゆーくんどうしたの?」

どうして俺がここまで困惑しているかと言うと俺の家の隣が天乃さんの家だった。

「俺の家隣なんだよね」

 苦笑いをしながら話した。

「えーーーーー!?」

今まで聞いた事のない声で天乃さんが驚いていた。

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