大人の時間

「響!遅いわよ!」


私達が人混みから脱出し

休憩所で休んでいると響さんが少し遅れてやってきた



「いや~…すまん普通に場所が分からなかった…ってか魅里達が居た服屋えらいことになってたが…まさか魅里?」




「し、仕方なかったのよ…あぁするしかなかったの」


少しビクッとした魅里ちゃんは

チラチラと響を見ている


「……あまり、無闇に能力を使うなよ?」   


「ご、ごめんなさい」


謝った!素直に謝った!


私は謎の感動を胸に抱いた


「さて、んじゃ飯でも食って帰るか?」


「そうね、流石に少し疲れたわ…」


「私も…疲れた」


楽しかったが疲れた私達は

ハンバーガーを食べて軽く買い物をすませて

帰路に着いた。



「ん~…久々のオフ楽しかったな?」


「オフって感じあまりしなかったけど…わ、悪くは無かったわ」



「私、初めてショッピングしたんだけど…すごく楽しかった」



「なら、よかった」


「ふん…こんなんでいいならまた、付き合ってあげるわよ」


「ありがとう…響さん、魅里ちゃん」


「「いい(の)よ別に」」


二人は仲良くハモってこちらを笑いながら見つめた


「明日、頑張りましょうね!」


「そうだね…頑張ろう」


「言われなくてもそのつもりよ。」


少し響さんの顔が暗くなった気がしたけど…

気のせい…よね?








bar【タマノコシ】_____





「あんらぁ~響ちゃん今日は両手に花なのね、やるわね色男🖤」



「色男だなんてそんなタマミさんは今日も綺麗ですね?」


「あら、もう相変わらず口がうまいわね🖤」


ナンパマンはどうやら響さんだったようだ。

ナンパとゆうよりは挨拶みたいな感じだけど


「…死ね」


魅里ちゃんがすごい目で響さんを睨んでるのは

気付かないフリをしよ。


「さて、俺は飲んでいくからお子さま達はナナシに挨拶して早く寝なさい」



響さんはいつの間にかカウンターに座ると

私達に手を振った

これからは大人の時間ってことですか!?

…ちょっと羨ましい



「だれがお子さまよ!」


テンプレートに怒るね魅里ちゃん!


「14歳はお子さまだろう?」 


「14歳!?」


魅里ちゃん14歳なの!?

中学二年生!?



「う、うるさいわね!社会に出てるから大人なの!」 


「それはただ単にお前が学校行って無いからだろ?」


「し、仕方ないでしょ…」


「そうだったな。すまん悪かった」


落ち込む魅里ちゃんに対して

やってしまったとゆう顔で申し訳なさそうに

する響さん

…学校は地雷なのかな?



「まぁあれだ魅里、本当に大人になったら一緒にいくらでも飲めるんだ…それまで僕は楽しみに待ってるよ?」



「仕方ないわね!楽しみにしていてあげるわ!」


復活した魅里ちゃんはリビングに

走っていった


「…セツナちゃん、魅里をよろしく。あと」


響さんはこちらを真剣な目で見つめて言う

ドキドキするわ!


「明日、頑張ろうね」


響さんは少し複雑そうな笑顔でそう言った

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