守護らねば…

「深花!綺麗になった!」


いきなりの大声出さないで深花ちゃん

ビックリしちゃうから



「いやぁ~…いいお湯だった!」


まるで、真夏の部活を終えての

ひとっ風呂のように爽やかだった。


「深花、あなたこの子に触ったの?」


そんな深花ちゃんにナナシさんは

すこし強い口調で言う



「洗いっこした!」


「…深花?あなたはもう少し自分の#能力__ちから__#を意識しなさい。」



「…確かにそうだね。」


マジで反省している

しょんぼりしている

…守護らねば


「まぁまぁ…何もなかった訳ですし…ね?」


「そうね…確かに言いすぎたわ、深花ごめんね?」


「大丈夫だよ!ナナシー!確かに深花間違えたらセツナちゃん、死んじゃうもんね!」



「かわいい笑顔で怖いこと言うね!?」



「ま、気を付けなさいお互いに…あ、そうだ」


ナナシさんは何かを思い出したように

机の引き出しをゴソゴソし


「これ、明日2人で終わらせてきてくれないかしら?」



そう言ってナナシさんは

私に紙を渡してきた。



「猫探し?」


「そ、猫探し」


「これも仕事ですか?」


「もちろんそうよ?」


「…ここ何屋さん?」


「強いて言うなら…何でも屋?」


「なるほど…」


「嫌なの?」


「違います。行きます!」


何かワクワクする!

楽しそうじゃん!


「…浮かれて怪我しないようにね?」


「はーい!」


「…深花もいい?」


「深花もはーい!」


「よろしい、じゃあ任せたよ。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る