お風呂
「何でいるのよ?」
私は脱衣所で服を脱いでいたときから
感じていた…いや、考えないようにしていた
違和感に話しかけた。
「深花もお風呂入りたいから?」
「……そうだとしても先入るか後から入って来ない?」
当たり前のように同時に脱衣所入って
同時に脱ぐパターンは想定外だわ
「深花は後から入って来るパターンのやつ好き」
「君の性癖は聞いてない。」
そんな話をしながら何だかんだ
一緒に入った私もどうかしている
「……綺麗ね」
「ん?」
白い肌と乱れてはいるけど
薄い水色の腰より下まである綺麗な髪
あと…思ってたより…
「大きい」ボソッ
「大きい?深花小さいよ?」
「イヤミか貴様ッッッ!!」
「どしたの節菜ちゃん?」
すごいポカーンと返された…
ちくしょう
「深花、もう少し身長ほしい」
「ナルホード」
うん、お決まりのパターンよね!
ちなみにしっかり洗いっこをして
二人でギリギリつかれた湯船に感謝し
「…漫画で見るよりきついわねこれ」
足伸ばせないの思ったより辛い
「まぁまぁ、そう言わずに。」
深花ちゃんはそう言って
私の両隣の隙間に足をいれてきた
なるほど、確かにどっちかはそれできるわね
でもね、深花ちゃん正面から見たら
すっごくスゴイ格好よ?
ハチャメチャすごいわよ?
「セツナちゃんも深花の足に重ねたら足伸ばせるよ?」
いろんな意味で嬉しい提案だけど
絵面が…エッチすぎるのでやめた。
「あ、両足乗せちゃうの気にしてるなら片足ずつ乗せる?」
もっとすごい絵面になるから深花ちゃん
もう…
「無自覚が一番エッチだ。」
私は新たなる扉が開いた音と共に
湯船を出た。
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