デジャブ
私は手を引かれて繁華街の方に向かった。
「人多いわね」
「苦手か?」
「すこし。」
「なら、安心しろこれから人が少なくなるから」
「そう…ところで」
「何だよ?」
「いつまで手を握っているのかな?」
私はにっこり笑いながら握っている
手に力を入れた。
「イタタタタタ!?意外とパワフル!」
当たり前よ
アレの世話してたらパワー付くよ
「折れる!」
「折れるか!私はゴリラか!」
失礼なそこまでではないわ!
「…離しても良いが逃げないか?」
「…………………………………………………………………………………………………………逃げない」
「すっっごい間が空いたな!?」
「…冗談よ。逃げてもいくところ無いし」
「そりゃそっか。」
秋兎は納得すると手の力を弱めた
私は最後に怒りを込めて握りしめたあと
手を離した。
…やっと解放された。
………手汗とか掻いてないわよね?
「なに、掌とにらめっこしてんだ?」
「……なんでもない」
別に気にすること無かった。
私は手をポケットに入れると
黙って秋兎に付いていった。
段々、町中から離れてない?
何か路地裏に連れ込まれてるんだけど
デジャブなんだけど?
え?買い物じゃないの?
そう言えば何か仕事がどうとか…
え?何そうゆうこと?
体で稼げ的な?
あ、秋兎も?
いやいや、まぁ…そっちにも人気ありそうな
体つきではあるけど…童顔だし…
私が思考を全力で回していると…
ホテルの前に立っていた
「デジャブだ。」
私は秋兎に『くたばれ!』と心のなかで
叫びながら走ろうとすると
ホテルの横の細い道から…女の…子が出てきて、
秋兎を見ると
「あれ?お兄ちゃんも仕事?」
何かゆるふわで不思議の国のアリスみたいな
格好の女の子が出てきた…
……なるほど、そうゆうプレイな訳ね。
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