インパクト

「あんらぁ~アキアキ、かわいい子連れてるじゃない♥️」



巨漢オカマがそう言うと

私の方をチラリと見てウィンクをした


「おぇ…」


危ない、内蔵が出るところだった…

知らない人に腹の中を見せる所だった



「失礼しちゃうわ」


クネクネするな気持ち悪い


「で?その子どうしたのアキアキ?」


クネクネをやめるとスーパーナンパマンを見て

肩肘を付いて、顎をのせてハニカミながら

甘い声で言った



やめて食欲がガンガン失せる


「あぁ、こいつをスカウトしようと思ってな」


「…うちは募集してないわよ?」


「知ってるよ、ゴンさんは一人で全部できるもんな。」



ゴンさん?

なに、念能力者なの?

ハンター目指してるの?


「まぁ、スーパーオネェさんだからね!」


…腕を組んでドヤ顔でそう言った。

仕草は何かかわいいだよな。

腹立つ


「それに、あの子も居るしね」


「あぁ、そう言えばジョッシュここでも働きだしたんだったな」



なに?外国の人?

これ以上キャラ増えるの?


「あの子は優秀だからね、カワイイし♥️」


……よし、耐えた


「さてと、世間話はこれくらいにして…」


そう言うと真剣な表情に変わり


「ここじゃないって事は裏ってことかしら?アキアキ?」



真顔でアキアキはシュールね。


「そうゆうこと。」


「実力は?」


「俺が一回、吹き飛ばされるくらい。」


「あら、なかなかやるわね。死んだ?」


「ギリギリ大丈夫だった~…あと少しで縮む所だった~」


「あら、そうなの?お大事に」


いや、何その会話…


「やるわねお姉ちゃん…今度、手合わせ願おうかしら?」


無理死ぬ。

そんな大きいの(拳)受け入れられない


「そう言えば、私名前言ってない。」


「俺もだ」


「あら、やだワタシも」


そう言うと無礼者3人組は少し笑い

口を開いた


「…色々ありがとう

私は節菜せつな…よろしく…お願いします。」


「俺は秋兎あきとだ。おう、よろしくしてやる」


「ゴンザレス☆タマミよ♥️よろしくね♥️」


恥ずかしかったお礼やっと言えたのに

最後のインパクトに負けた。

腹の中を見せて損した。

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