イケメンだ…
「ワケわかんない…あの銀髪の子だれ?」
あと、なに?
あのワケわかんない…力?
……まぁ
「いっか。」
私の心は気が付けばスッキリしていた。
頭も冴えてきた。
あんな女に使う時間はもういらない。
「これから、どうしよう…」
親戚はいない
友達もいない
父……どこか知らない
「……警察に行こうかな」
殺されそうになって逃げてきたとでも言おうか
あの女は…まぁ、私を逃がしたことにしておこう。
適当にでかい男が入ってきたとでも……
「流石にどんだけでかくても人を叩きつけて壁へこませるのは無理か。」
ドラ○ンボールじゃあるまいし
「……まじどうしよう。」
…住むところはともかくお金はいる。
………体を売る?
いやいやいや…私、経験ないし…
いや、逆に需要があるかも?
でも、どうせなら初めてだけでも
イケメンと…
そんな自分でもよく分からない自問自答を
しているとこちらに歩いてくる
人影が見えた。
「おい、ここで何してんだ?」
少し強い口調で近付いて来た男はそう
私に問いかけてきた。
夜に映える白髪
こちらを逃がさないと言わんばかりの赤い眼
背はさほど高くないがスタイルがいい
そして何より…
「イケメンだ…」
私は、多分初めてそんなアホな本音を呟いた
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