応援コメント

15. 世間場慣れ ~🌈1筋」への応援コメント

  •  五百旗頭さんは、自分の思考から離れる事ができないんでしょうね。それができる人はまとまりのあるメジャーな物語を描けたりしますが、それができないからこその「売れっ子作家」なのでしょう。

     秀でたモノを抑えるのは、かなりの苦労が必要だと思います。

     ところでナルシシズムのお話とのことですが、兄が弟、姉が妹を見るときは、自己との境界線を見失ってるので、まさにナルシシズムともいえますね。ラストの皆んなの身体が縫い合わさったところも。

     だから、其々の姉•兄視点から見れば献身ではなく自己愛なのかもですが、弟•妹視点だと、そこに献身も自己愛も薄いと思いました。
     寒天草さん(蟲喰い蟲になったほう)も、愛せない自分を愛したいから、シュミであんな事をしたのだと感じます。

     とするならば、皆んな自愛するのが下手な人たちである、というのが僕の感想です。

     天上天下唯我独尊という言葉がありますが、我々人間だけが持つ其々の役割に気づき、それを尊びたいものですね。

    作者からの返信

    最後までお読みくださり、ありがとうございます!!
    みんな自愛するのが下手、と言っていただいて、この話のみんな他人を通して自分の望みを叶えようとしているのかもしれない、と気付けました。私は自己犠牲もある意味ナルシシズムの一つだと考えているので、すごくしっくりくる解釈いただいて有り難いです。

    天上天下唯我独尊、自分を尊ぶのは難しいことですがせめて他者を蔑まないで生きられたら、多少この言葉に近づけるのではないかと感じます…


  • 編集済

    完走お疲れ様です。
    うーん。
    五百旗頭的にはポリポットには、結局何も芽吹かなかった、と。
    象徴的なことで考えると、寒天草のための世界、ですよね。
    五百旗頭は寒天草のためにすべてをやろうとしている。
    というか、世界が寒天草のためにある。
    ウスバカゲロウの翅のためにすべてがある、と。

    現実の丈は「橋を渡っている」から変化があったんだろうけれど……
    丈の目線であったはずの色々なことは五百旗頭の肥やしには
    ならなかったから、凡作しか仕上がらなかった。
    というのが、解釈的な見方で、

    ウスバカゲロウの翅のほうが蝶のそれより好き、と。
    言うのが直接的な見方かな。

    寒天草の姉についてはどう解釈すれば良いんだろう。
    単に寒天草が実績のあるキャリアウーマンという解釈で良いのかな。

    とりとめも無く書き散らかしてしまいましたが、
    月下のウスバカゲロウの羽化は想像するだに美しいですね。

    近年まで蟻地獄は排泄しないと思われていたのが意外でした。
    体液を吸うんだから糞はともかく排尿位するのが自然ですよね。
    しかも見つけたのが小学生なんですね。
    学者ってオバカだな。

    作者からの返信

    最後までありがとうございます!
    たくさん解釈していただいてすごく嬉しいです。
    丈には変化がありましたが、それは良い悪いの評価ができない、自己満足に着地するものだと私としては考えています。

    この話はどんな風にでも解釈していただける物だと考えていますので、解釈の正解がなくて…スッキリしないお返事で申し訳ないです。

    凡作しか仕上がらなかった、という解釈いただき結局、五百旗頭は「作家を辞めるために駄作を書く」という当初の目的を忘れて書いてしまったのだろうなと想像したりしてます。有名人フィルターがかかっていれば凡作でも大抵の人は良作に見てくれたりします。ですので凡作の原稿を受け取ってしめしめと思うのは寒天草でしょうか…。

    蟻地獄にそんなエピソードがあったとは知りませんでした。常識って思い込みなのでしょうね…。